ラスタライズ(Rasterize)

「ラスタライズ」とは「画像データを『ベクター形式』から『ラスター形式』への変換処理」です。スマホやパソコンで日頃何気なく見ているサイトの画像などは大きく分けると点と線で構成された「ベクター形式」とピクセルやドットで構成された「ラスター形式」があり、印刷などで使えるように「ベクターデータをラスターデータに変換」するのが「ラスタライズ」です。

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ラスタライズの意味とは

「ラスタライズ」の意味は以下の通りとなります。
 (1)英語表記「rasterize」から、コンピュータグラフィックスベクター形式の画像を小さな四角いドットの集まりであるラスター形式の画像に変換処理する事。
 (2)IT業界の専門用語で、画像を加工するソフト「Photoshop」(フォトショップ)において画像データを軽量化する為にベクター形式からラクター形式に変換処理する事。
 (3)「ラスタライゼーション」も同義。
「ラスタライズ」はアメリカの英語表記「rasterize」(イギリスは「rasterise」)で、コンピューターグラフィックスの画像を印刷・ディスプレイ表示・3DCG(3次元コンピュータグラフィックス)などの目的から「ベクター形式」(ベクターデータ)を「ラスター形式」(ラスターデータ)に変換する事です。点や線や曲線で図形が構成されている「ベクターデータ」を「ラスタライズ」して、小さな四角いドットの「ラスターデータ」にすると画像サイズの変更や画像編集が可能になります。印刷等をするには「ラスター形式」しか扱わないので、この「ラスタライズ」の処理作業が必須という事なのです。また、印刷以外のディスプレイや3DCGでは高性能処理が求められますが、近年はネット通信も高速になりCPUやGPUも飛躍的に性能が向上したおかげでリアルタイムの「ラスタライズ処理」から美しく滑らかな画像やゲームが楽しめるようになりました。では、なぜ印刷等に不便な「ベクター形式」があるのかというと、「ベクターデータ」は数式なので画像を拡大しても劣化がなくデータ量も小さく、そして編集が容易なうえにサイトなどでの読み込みが速いメリットがあるからで、要するに印刷・ディスプレイ表示・3DCG等以外ではデジタルデータとして「ベクター形式」の方が便利なのです。だからネットなど多くでは「ベクター形式」だが、印刷などにおいては「ラスタライズ」で「ラスター形式」にする必要があるのです。

ラスタライズの由来

コンピューターは黎明期の1960年代から少しずつ浸透し、この時代にはコンピュータグラフィックスで「ベクター形式」が誕生していました。そして「ベクター形式」の欠点を補うように「ラスター形式」が同年代に誕生し、1970年代になると急激に「ラスタライズ」の技術が進化して、1980年代に高性能なリアルタイム処理が実現しゲーム機などに活かされていきます。

ラスタライズの文章・例文

例文1.今の最新スマホやPCのラスタライズ処理も凄いが、数年後には更にとんでもない高性能デバイスが登場してそれまでのモデルを時代遅れな遺物にするのではと期待している。
例文2.プリンターで印刷するのに必要な処理がラスタライズである。
例文3.ラスタライズはコンピューターグラフィックスにおいて使われている技術だ。
例文4.ラスター形式のラスタライズは印刷やゲームなどの3DCGで必要だが、ベクター形式の画像もロゴやアイコンやイラストなどでは軽くて便利である。
例文5.ラスタライズをするに際には印刷機の解像度に注意する。
「ラスタライズ」を使った例文となります。

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ラスタライズの会話例

  • 質問者アイコン

    何かプリンターの調子が悪いんだよなー。上手く印刷がされないと腹が立つー。

  • 回答者アイコン

    そんなにイライラしないっでよ。ん、これは多分…。

  • 質問者アイコン

    えっ、直せるの? 設定が悪いと思うけど…。

  • 回答者アイコン

    これは解像度が合っていないから、ラスタライズ処理が行えないエラーじゃない。これぐらい簡単に直せるって。ほら、じゃまだからどいて。

プリンターの印刷設定が間違っている同僚男性に代わって設定を直すという内容です。

ラスタライズの類義語

「ラスタライズ」の類義語には「ビットマップ」「ビットマップ画像」「ビットマップグラフィックス」「ラスターイメージ」「ラスターグラフィックス」「点描化」などの言葉が挙げられます。

ラスタライズの対義語

「ラスタライズ」の対義語には「ベクトルグラフィックス」「ベクトル画像」「ベクターイメージ」「ベクターグラフィックス」などの言葉が挙げられます。

ラスタライズまとめ

以上がコンピューターグラフィックなど線で出来た「ベクター形式」を点であるドット(ピクセル)の「ラスター形式」に変換処理する「ラスタライズ」についての解説でした。この「ラスタライズ」によってデータ量が小さくなるメリットがありますが、ドットになるので画像が粗くなり見づらいデメリットも発生します。

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