昔気質の職人

昔気質(むかしかたぎ)

大工や寿司屋など職人と呼ばれる世界で良く聞こえるのが、「昔気質」という言葉です。中高年世代では当たり前の言葉ですが、若い世代だと古臭く時代遅れに感じるものでしょう。”江戸っ子”等とも同じような響きがある、「昔気質」について調べてみました。

昔気質の意味とは

「昔気質」の意味は以下の通りとなります。
 (1)新しい方法を受け付けず、伝統的な考え・方法を大切にする気質や考え方。
 (2)昔からの伝えや伝統を守る気風。律儀で頑固な人。保守的。伝統主義。
 (3)別表記「昔堅気」。
要するに、自分が若い時に影響を受けたもの、教えられた仕事の通り進めるのが「良し」とする考えで、最近の流行や方法などは受け付けない考えとなります。良く言えば「伝統主義」や「保守的」で、古きを大事にする精神を持ち合わせています。悪く言うなら、「未来志向」や「効率化」がなく新しいものや自分が認めないものは全て否定するので、「懐古主義」となります。一概に「昔気質」だから悪くはなく、職人など伝統的を重んじる世界では、「昔堅気」こそ生き残る術でもあります。しかし、伝統を大事にする環境でも、様々な最新のものが導入されているので、バランスや方法が大事になりそうです。また、「昔堅気」は頑固や短気なイメージもありますが、それはドラマや映画などのイメージが広がったもので、実際には寡黙や古風とする方が合っているのではないでしょうか。

昔気質の由来

「昔気質」の由来は、正確には判明されていません。諸説はいくつかあるので、その中から抜粋すると、”気質”は「形木」(かたぎ)からという説があります。「形木」は着物などを染める道具で、それを作るのも使うのも職人だからというものです。他には、「昔気質」は「昔堅気」にもなり、”堅気”はヤクザ映画で良く聞かれる”一般人”という意味があります。他には、まじめ・律儀という意味で、ヤクザや娼婦と対比して、きちんと働く会社員などを”堅気”と呼ぶようになり、それがいつからか職人など古風な人を「昔気質」と呼ぶようになったとする説です。本当に真面目なサラリーマンや公務員からすると、ヤクザも職人も同じように怖そうなイメージがあり、どちらも頑固で親分子分な任侠の世界です。それで、職人と会社員を一括りにして「堅気」となり、その一方「昔気質」は伝統的な人というのは、理屈が通らないのですがどうでしょうか。

昔気質の文章・例文

例文1.甥っ子は現代人らしく昔気質とは距離を置く最近の若者だが、煎餅や和菓子や和食が大好物だ。
例文2.昔気質な父親は、スマホどころかガラケーも持っていないので連絡が取れず不便で困る。
例文3.サッカーを蹴球と言い張る友人は、昔気質ではなく変人だ。
例文4.東京の下町も、タワーマンションが乱立し昔気質な人々の触れ合いも消えつつある。
例文5.昔気質なので、サンマを焼く時は炭火を使う拘りだ。

現代的に「昔気質」を解釈した例文となります。

昔気質の会話例

  • 質問者アイコン

    昔気質って、こんな時は当て嵌まるの?

  • 回答者アイコン

    どんな時なのかな?

  • 質問者アイコン

    今でもパソコンはウィンドウズ95、時々ワープロを使う。こんな場合は昔気質かな、どっちだろう?

  • 回答者アイコン

    面倒な事を考え付くね。えーと、使っている本人やそれしか受け付けないかどうかで決まるんじゃないの? ウィンドウズ95とワープロを当時から使い、今もそれだけなら昔気質。偶に使うぐらいで愛着もないなら、昔堅気に当て嵌まらないでどう!

ウィンドウズ95やワープロを使う場合、「昔気質」に該当するのかという会話です。

昔気質の類義語

「昔気質」の類義語には、「職人気質」「古風」などの言葉が挙げられます。

昔気質まとめ

「昔気質」は、現代の方法よりも昔ながらの方法ややり方を大事にしたり、そんな気風があるという意味です。伝統を大事にするので、職人などの職場や世界では「昔気質」が他よりも存在感を発揮しています。新しい流行や方法は受け付けないのが所謂「昔気質」ですが、同時に完全なる「昔気質」を探すのは現代では難しいのではないでしょうか。

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