懐古主義(nostalgism)

世の中にはいろいろな主義があり、それを持つのは人の自由です。その中でもユニークな主義があります。それが「懐古主義」です。
ユニークとはいっても、人によっては懐古主義をいやがります。しかし、懐古主義は社会に大きな影響を与えるものでもないのが面白いところです。今回はそんな「懐古主義」という言葉について記事をまとめてみました。

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懐古主義の意味とは

懐古主義とは「昔は良かった」と昔のことを懐かしみ、今より昔を良い時代だったとみなす人たちのことです。
特に高齢の方には多いですが、「昔は良かった。近所には叱ってくれる叔父さんがいて、人のかかわりが豊かなものだった」というようなことを語る人のこともこれも1つの懐古主義と言えます。

懐古主義の由来

懐古主義という言葉の由来について、明確な出典はわかりませんでした。しかし、「懐古」とは「昔を懐かしむことを好むこと」、「主義」とは「人が指針とする行動や規則」のことを指します。そういった「昔のことを懐かしみ、今の行動もそれに準じている人」のことを指すようになりました。

懐古主義の文章・例文

例文1.最近祖父が懐古主義に入り浸っている
例文2.あそこのスタジオのオーナーは懐古主義で、今の音楽を全然認めてくれない
例文3.懐古主義者は今の世の中から取り残されてしまう
例文4.懐古主義に走るのは簡単だが、それでは社会貢献にならない。今の若い者の生き方をもっと積極的に認めていくことが必要だ
例文5.あいつは若いのに懐古主義者だな。さては、大人になるのが嫌なタイプの人間か
上記のように、懐古主義は基本的にネガティブなワードとして受け入れられています。

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懐古主義の会話例

  • 質問者アイコン

    やっぱりだめだ。今までのやり方でやらせてもらう。

  • 回答者アイコン

    どうしてですか?絶対このやり方の方が良いのに。データ上でもそう出てるんですよ。

  • 質問者アイコン

    まったく、データデータと・・・。昔は良かったもんだ、商売は義理人情で、人の暖かみがあったんだからな。今はどうだ、全部がデータ、古い物はあっという間に切り捨てられてしまうじゃないか。

  • 回答者アイコン

    業績不振なのに、懐古主義に浸っている場合じゃないんです。時代が新しくなっているんだから、やり方も新しくしないとダメなんですよ。

上記では、会社のやり方について議論がなされています。もちろん昔にも良い面があったので一概にそれを否定することはできません。しかし、考えずに「昔が良かったんだから昔のやり方だ」となると、融通の利かない懐古主義になってしまうのかもしれませんね。

懐古主義の類義語

懐古主義の類義語に「懐古趣味」があります。これは古い物を懐かしがったり、集めたりする人のことを指します。レトロというとわかりやすいかもしれません。特に男性はコレクションが好きな傾向にあります。また懐古に近しい言葉としては「レトロ」などもあります。

懐古主義まとめ

懐古主義と関連して覚えておきたいのが、懐古趣味です。コレクターの中でも、古いもの、ヴィンテージものなどを集めている人のことを指すことが多いです。古銭などのコレクターなどが相当します。
懐古主義の人、昔気質の人というものはいつになってもいるものです。失くしてはいけないところ、前に進まなければならないところ、その見極めを誤って、偏屈な懐古主義になってしまわないよう気を付けましょう。

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