トリアージ(Triage)

「トリアージ」とは「医療現場などにおける大勢の負傷者の命を救う手段となる優先順位付け」です。医療ドラマや映画は視聴率を稼げ興行収入も期待できる鉄板作品なので、皆さんも何度か観た事があると思いますが、そこで大規模災害などで患者が次々と運ばれ、医療スタッフが赤や緑の小さなカルテのようなものを患者の手首に貼っているシーンを覚えていませんか? この判定診断めいた簡易的な行為や貼り付けるカルテを「トリアージ」と言います。本来は他でも使われる言葉ですが、最も有名なのは医療現場での患者を診断し優先順位を付ける事です。

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トリアージの意味とは

「トリアージ」の意味は以下の通りとなります。
(1)元々はフランス語で、緊急時の「行動順位決定」や病院の「重症度判定検査」や食料品などの「配分決定原理」を指す言葉。
(2)災害や緊急時で大勢の負傷者が出た際に、医師など専門家が負傷者を選別して優先順位を決めて大勢の命を救える為の行動であり、また負傷者に貼る簡易的なカルテの事。
(3)「トリアージュ」も同義。
「トリアージ」はフランス発祥の言葉「triage」(英語も同じく「triage」)で、直訳すると「優先度決定の選別」、上記の様な緊急時全般における様々な行動順位で使われます。ですから、自然災害が起こって避難所で過ごす(暮らす)人々を選んだり食料品配達の優先順位などでも使われます。しかし、一般的なのは同じく災害時に病院などに大勢の負傷者が運び込まれ、治療の優先順位を決めるのが「トリアージ」です。東日本大震災の直後やコロナウイルスが蔓延した当初は「トリアージ」がニュースや新聞で何度も取り上げられ、大勢の人々に波及した言葉となりました。具体的に医療機関で行われる方法は、最優先の緊急治療の負傷者に治療の為の情報を記載した「赤タッグ」(トリアージタッグ)を右手首に巻き付け、優先度第2番目の負傷者は「黄タッグ」、軽症の場合は「緑タッグ」、死亡者や回復見込みがないと「黒タッグ」になります。「トリアージタッグ」をする事で、医療現場やスタッフが混乱を最小限にして医療に専念できるので、現在は絶対必須の作業となっています。しかし、緊急時という条件下でも「トリアージ」はいくつかの問題点も指摘されていて、そもそも4つのトリアージタッグで分類するのは正しいのか、そして命の優先順位を作業的に瞬時に判断する是非が問われています。

トリアージの由来

「トリアージ」の由来はフランス語の選別を意味する「トリアージュ」で、それが時間経過で「トリアージ」となり世界並びに日本へ広まりました。

トリアージの文章・例文

例文1.トリアージは医療ドラマなどでもお馴染みなので、知っている人も多いだろう。
例文2.トリアージの優先順位はどうしても疑問や反感を持たれてしまうので、慎重にならざるをえない。
例文3.妹は看護士として立派に職をこなし、時にはトリアージで優先順位の判断をしなければならないので苛酷だと思う。
例文4.大規模災害にはトリアージがつきものだが、軽症判断されても実は重症であったケースも多く、緊急時の対応には批判も多いので扱いが難しい。
例文5.最近は災害時など緊急時は無資格者である一般人による「市民トリアージ」が注目をされている。
医療現場での「トリアージ」を使った例文となります。

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トリアージの会話例

  • 質問者アイコン

    コロナで病院に患者が増えるとトリアージ問題が起こるよね。

  • 回答者アイコン

    これは難しい問題よね。コロナで苦しむ患者とそれ以外の患者のどちらを優先するべきなのか? 究極の選択みたいよね。

  • 質問者アイコン

    それにコロナ重傷者でもトリアージがあるみたいだし。

  • 回答者アイコン

    それを言ったら、コロナ前も実際はトリアージがあったんでしょう。権力者と一般人の二人の患者がいて、執刀医がどちらを選択するかは伏魔殿で一般人には理解不能な特別世界だからね。

病院は密室的な秘密やり取りで「命の選択が行われているのでは?」と男女が会話をしています。

トリアージの類義語

「トリアージ」の類義語には、「緊急度識別」「識別救急」「優先治療」「格付け」「人定」「等級付け」などの言葉が挙げられます。

トリアージの対義語

「トリアージ」の対義語はありません。補足として、”優先”の対義語は「劣後」「後回し」「二の次」「置き去り」、”患者”は「医者」「医師」などの言葉が挙げられます。

トリアージまとめ

「トリアージ」は主に医療現場で使われる専門用語で、災害時など負傷者が多数発生した際に優先順位を決める事です。怪我の具合などから瞬時に判断をして簡易カルテのような「トリアージタッグ」を腕に付けるが、時にはこれが判断ミスや医療ミスに繋がったり、そもそも優先順位を付けるべきなのかと問題を指摘される事もありますが、緊急時は助ける命を優先するべきとして是認されています。

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