為替介入で世界経済を調整する

為替介入(かわせかいにゅう)

「為替介入」は、世界経済が不透明になった時や自国通貨が過剰に高くなった時に、その対抗策として通貨を安くする目的で行われる事が多いです。実際に行われると、ニュース番組や新聞でも大きく取り上げるので、これまで何度か見聞きした覚えがあると思います。しかし、言葉からして為替市場に無理やり介入するのは理解できますが、それ以上の意味は経済に詳しくない素人には難しいですよね。そこで、より分かり易く丁寧に解説をさせて頂きます。

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為替介入の意味とは

「為替介入」の意味は以下の通りとなります。
(1)正式名称「外国為替平衡操作」で、その中には「委託介入」や「単独介入」や「協調介入」なども含まれる。
(2)各国の通貨当局が外国為替市場で、為替相場の変動が激しくなった場合に自国通貨のレートを安定・緩和させる為に行われる。日本の場合なら、通貨当局は日銀になり、財務大臣(現政権なら麻生大臣)の指示の下で実施される。
(3)自国通貨を安定させる為に、為替市場における大量の通貨を売買する事が「為替介入」です。その国だけが単独で行うのが「単独介入」、複数国と協力して売買するのが「協調介入」、二か国間で相手側にお願いするのを「委託介入」とそれぞれ呼びます。

「為替介入」は大凡で上記の様な意味ですが、補足すると、日本の場合なら世界的な不景気や米同時多発テロ事件、或い複合的な要因によって急激な円高(米ドル/円)になった時に、円安方向になるよう”円売ドル買”を数銭億~数兆円規模で実施します。時には円高にするよう”円買ドル売”となる場合もありますが、基本的には前者が一般的な「為替介入」です。過剰な円高がしばらく続くと、市場関係者などからは「そろそろ為替介入」が入るのでと噂も立ち始め、実際に実施されるのは事前情報がないので、急激に円安に動いた結果を受けて後から発表されます。急激に円安に動くと、日経平均も上昇し個別銘柄なども大企業を中心に高騰するので、関係者からは大歓迎されます。しかし、これは実は爆弾のようなもので、無理やり円安にさせるという事は大量のドル買いの在庫を抱えたままという状態です。これを反対決済でいつかは処分しなければならないが、すると今度は再び過剰に円高に動くジレンマがあります。

為替介入の由来

「為替介入」の言葉の意味は割愛しますが、歴史としては、日本はかつては固定相場制で1ドルは360円だったが、それが1973年に変動相場制が導入され現在に至ります。「為替介入」とは、変動相場制になったからこそ意味や意義があるので、導入以降から実施されるようになりました。世界的に見ると、基軸通貨であるドルのアメリカが中心で行う事が多く、日本だけででなく他国通貨との組合せの兼ね合いから、状況に応じて「為替介入」に踏み切ります。

為替介入の文章・例文

例文1.為替介入の中でも、委託介入や単独介入は効果があまりないと現在は言われている。
例文2.日本における為替介入は、基本的には円高に対して実施され円安にする目的がある。
例文3.一度における為替介入は数千億から数兆円とされ、一日で数円程度は円安に動く効果がある。
例文4.為替介入はデメリットも当然あるので、それを踏まえるべきだが、個人投資家で円安に賭けていたなら喜ばしい出来事だ。
例文5.為替介入をして円安株高、そして実体経済も景気良くなるなら文句の付け様がないが、実際にはそこまで意味がない。

「為替介入」をより詳しく解説する文章となります。

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為替介入の会話例

  • 質問者アイコン

    FXをしていて思ったんだけど、これって勝てないよね?

  • 回答者アイコン

    確かに難しいね。でも、毎日や長期間ポジションを保有するのではなく、ある時だけ取引をするのが良いんじゃないかなー。

  • 質問者アイコン

    例えば?

  • 回答者アイコン

    それは、暴落などが続き急激に円高に動くでしょう。すると、周囲は皆がピンチで不安を煽る。そこが買い時で、円安方向に建てるの。だって、為替介入が入る可能性も高くなるから、底値から一気に上がる期待ができるしょう。でも、実際には怖くて出来ないんだけどね。

「為替介入」を狙ったFX取引についての会話です。

為替介入の類義語

「為替介入」の類義語には、「協調介入」「委託介入」などの言葉が挙げられます。

為替介入まとめ

「為替介入」とは正式名称「外国為替平衡操作」で、急激な円高などに対抗する手段として、日本の場合は財務大臣の指示の元で日銀が実行します。数千億から数兆円が為替市場に入るので、米ドル/円の相場なら突如として数円程度を円安に動かす効果があります。現在は円安にする目的で実施されますが、かつては円高目的で行われた事もあり、その辺りはケースバイケースです。また、アメリカなど先進国が協力して他国の通貨を安定させる「為替介入」を「協調介入」と呼びます。

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