2019年流行語大賞候補30選

毎年恒例の流行語大賞の2019年に候補の言葉30個が11月6日に発表されました。
ラクビーのワールドカップににちなんだものや、それ以外でも少し前の事を思い出す様な言葉が並んでいますね。

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あな番(あなたの番です)

おっさんずラブで人気となった田中圭さん、元乃木坂46の西野七瀬さん、人気急上昇中の横浜流星さんなどの人気キャストはもちろん、
現在では珍しい2クールでの放送が話題になり、回を追うごとにハマっていった人が多かった人気ドラマがノミネートされました。
日本テレビ・あなたの番です~反撃編~

命を守る行動を

2019年10月に日本列島を襲った台風19号の際に特別警報で警戒を呼びかける際に使われた言葉であり、
テレビでもアナウンサーの方が度々注意喚起の為に使っており、未だに記憶に新しい所ではないでしょうか。

おむすびころりんクレーター

この言葉を聞いて、ピンとこない人も多いのではないでしょうか?
これはJAXAが開発した小惑星探査機「はやぶさ2」により2019年4月に作られたリュウグウ表面の人工クレーターの愛称なのです。
ただオフィシャルなものではなく、おむすびころりんは世界の子供向けの物語から名前を取る為、プロジェクトチームが制定したとの事です。
JAXA・はやぶさ2プロジェクト

キャッシュレス/ポイント還元

今まさに始まったばかりの経済産業省主導のプロジェクトで、10月からの10%消費増税でのポイント還元事業とあわせて
注目を浴びていますが、お得に使う事で消費者の負担は減りますが、高齢者の方には難しいなどの問題も抱えていますが、今後のキャッシュレス推進の波がどうなるのか注目が集まりますね。
経済産業省・キャッシュレス消費者還元事業

#KuToo

世界的な動きとなったセクハラ被害の告発運動である#MeToo運動になぞらえた言葉で、女性がパンプスやハイヒールを職場で恒常的に慣例となっている事の抗議運動として、ノミネートされました。

計画運休

台風19号の際に、乗客や乗務員や駅員の方の安全を確保する事、そして混乱を避ける為に事前に各社共に運休を発表し、運転を取りやめました。
これも最近の出来事であり、記憶に新しい方も多いでしょう。

軽減税率

キャッシュレスやポイント還元と並んで、10月の消費税増税のタイミングで話題となった言葉が軽減税率です。
経過措置として、食料品や医薬品などは8%の消費税のままとなっています。レストランなどでは食べていくと10%の消費税となり、テイクアウトだと8%の消費税となるなど、浸透するまでもう少し時間はかかるかもしれませんね。
「軽減税率」の詳しい解説はコチラから!

後悔などあろうはずがありません

日本が誇る天才打者であるイチロー選手が引退会見の際の言葉であり、多くの人が後悔なきイチロー選手の野球人生から、WBC韓国戦の強烈なヒットや日本での200安打達成のシーン、マリナーズでメジャーの安打記録を破ったシーン、オールスターでピッチャーをやったシーンなどを思い出したのではないでしょうか。

サブスク(サブスクリプション)

サブスクリプションは元々定期発行される刊行物などに使われていましたが、最近はデジタルサービスや定額の使い放題のサービスの事も指すようになっています。代表的なところでは、NetflixやAmazonprime、Hulu、Spotifyなどがありますし、新しい所ではブランド品のレンタルやコーヒー飲み放題などサービスの幅が大きく広がっているのも特徴と言えるでしょう。
「サブスクリプション」の詳しい解説はコチラから!

ジャッカル

多くの感動を呼んだラクビーW杯で日本代表チームの姫野樹選手が得意としているプレーです。
攻めている相手からボールを奪う姿がアフリカに生息するジャッカルの動きに似ている事からそう呼ばれているそうです。

上級国民

池袋の2人が亡くなった暴走事故で車を運転していた老人が、元高級官僚であり、勲章を受章している事で逮捕されないのではという憶測を呼び、特権階級は何をしても許されるのだという意味で、ネット上で上級国民という言葉が揶揄で使われる様になりました。
「上級国民」の詳しい解説はコチラから!

スマイリングシンデレラ/しぶこ

ゴルフの全英女子オープンで優勝した渋野日向子選手が満面の笑顔でプレーする事からそう言われる様になったのと同時に、まだ日本でもそれほど知名度がなかったにも関わらず、全英オープンの優勝で一気にスターダムに躍りでた事から、スマイリングシンデレラと呼ばれる様になったのです。

タピる

台湾発祥のタピオカ入りミルクティーが日本全土で若い人を中心に大流行して、タピオカ専門店が至る所に出来ました。
そしてタピオカ入りミルクティーを飲む事をタピるといって、まさに一大ムーブメントとなり、納得のノミネートと言えるでしょう
「タピる」の詳しい解説はコチラから!

ドラクエウォーク

大人気RPGゲームのドラゴンクエストが歩きながら健康的に出来るスマホゲームとしてリリースされ、一気に人気に火が付きました。
その人気ぶりはポケモンGoと比較されるほどになり、2019年のアプリゲームに新たな新風を吹き込みましたので、流行語大賞へのノミネートも当然と言えるかもしれません。
SQUARE ENIX・ドラクエウォーク

翔んで埼玉

埼玉県をディスる内容にも関わらず、マンガで話題になり、映画化もされました。
1980年代に原作のマンガが発表されたものの、今読んでも荒唐無稽な面白さがあると人気沸騰しました。
翔んで埼玉・映画公式サイト

肉肉しい

全国的に男女を問わずに肉ブームが来ていて、塊の肉やエイジングされた肉、良質の脂をまとった肉を食べた時の表現として、肉肉しいと表現する様になり、広く使われる様になりました。

にわかファン

ラクビーのW杯が開催されましたが、今までラクビーに興味が無かった人、観戦した事ない人が興味を持ち、にわか=詳しくない、知識が乏しいの様な意味で使われており、ビギナーファンの事をにわかファンと総称する様ですが、決してネガディブな言葉ではなく、ラクビーはこのW杯の追い風を受けて、そういったにわかファンを定着させて広い意味での裾野の拡大と人気向上に繋げるチャンスです。

パプリカ

昨年の紅白でも多くの注目を集めて米津玄師が作詞作曲プロデュースを手掛けた小中学生の音楽ユニット「Foorin」の楽曲がかわいらしいダンスも相まって小さな子供から人気が広がった曲名からノミネートされました。ダンスバージョンのYouTubeの再生回数は1億回を超えており、その人気のほどが伺えます。
NHK・2020応援ソングプロジェクト

ハンディファン(携帯扇風機)

持ち手がついた小型扇風機、携帯のUSBに差し込むタイプのものなど持ち歩けるが人気となりました。

ポエム/セクシー発言

小泉進次郎環境大臣が「気候変動のような大きな問題は楽しく、クールで、セクシーに取り組むべきだ」とニューヨークの気候行動サミットで発言した事から、各メディアで一斉に取り上げられて注目の的となりました。

ホワイト国

輸出管理制度の中で優遇措置対象国の事を指していますが、日本が韓国をホワイト国から除外した事で一気に民意の関心を集めました。
経済産業省のHPの中でキャッチオール規制について詳しく記載がありますので、興味がある方は確認してみて下さい。
「ホワイト国」の詳しい解説はコチラから!

MGC(マラソン グランド チャンピオンシップ)

マラソンのオリンピック代表の選考の方式を改め、指定された競技会の上位入賞者が一堂に会する『選考競技会』を開催して、大会の上位入賞者を日本代表に即時内定するというやり方が初めて取られて、その一連のレースをMGCと呼び注目を集めました。
日本陸連・MGC公式サイト

○○ペイ

キャッシュレスの推進が日本全国で広がりを見せる中、クレジットカードなどとは異なる「QRコード」を使った方式の○○ペイが一気に市民権を獲得しました。代表的なものでいうと「PayPay」「LINEPay」「Apple Pay」などが挙げられます。
経済産業省・キャッシュレスビジョン

免許返納

今年は池袋の暴走車事故をはじめとして、高齢者の自動車事故が数多く報道されました。アクセルとブレーキの踏み間違いや、判断ミスによって重大な事故が多く発生した事から、高齢者の免許返納についても議論がなされる様になった事から流行語大賞にノミネートされているようです。
警視庁・運転免許自主返納について

闇営業

この言葉は2019年の芸能界を大きく揺るがす問題となった反社会的勢力に対して、会社を通さないで営業行為を行った事が発端となり、会社を通さない仕事を闇営業と一斉にメディアが報じて、そこから一気に定着をしていった言葉です。
「闇営業」の詳しい解説はコチラから!

4年に一度じゃない。一生に一度だ。

ラクビーW杯日本大会のキャッチコピーです。多くのCMや街中のポスターなどでも見かけたのではないでしょうか。
確かに大会自体は4年に1度ですが、日本開催となると一生に一度となる可能性もあり、訴求力の高いキャッチコピーであったと言えるでしょう。
ラクビーW杯日本大会公式サイト

令和

今年は平成から令に元号が変わりました。その新しい元号がノミネートされました。発表時は懐疑的な声も多かったですが、いざ時間が経ってみると意外と馴染んいるのではないでしょうか。また「令初の~」「令婚」「令の怪物」など令を使った表現も目にする機会が多かったですね。
「令和」の詳しい解説はコチラから!

れいわ新選組/れいわ旋風

山本太郎氏が旗揚げした新党で、今までにはなかった選挙戦や資金調達の方法が話題を呼び、れいわ旋風とまで呼ばれる大きな流れを作りました。
れいわ新選組公式サイト

笑わない男

ラクビーのW杯で活躍した強面の稲垣啓太選手がトライを決めても、記念撮影でも一切笑わない事から、笑わない男と呼ばれて人気を博しました。
ただテレビに出ている稲垣選手を見ていると、強面でありながら、心優しい一面が垣間見れて暖かい気持ちになりますね。

ONE TEAM(ワンチーム)

ラクビー日本代表チームの今回のスローガンと言える言葉で、外国出身の選手も多く、さまざまな文化や背景を持つ選手たちが信頼の元、強く結束して勝利という目的に向かって、一つのチーム、組織となり、多くの感動を呼んだ日本チームを表しています。まさに今回のラクビーのW杯を象徴する言葉と言えるかもしれません。

まとめ

候補の発表が11月でラクビーのW杯が10月にあった事もあってか、今回はラクビー関連の言葉が30個のうち、5つノミネートされています。
また消費税増税に伴う、キャッシュレスや軽減税率なども時代の流れを表す言葉として、取り上げられています。
流行語大賞は、一見するとポップに見えますが、時代を反映して、時代を占うものとして、非常に意味があるものなので、考察してみるのも面白いかもしれません。

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