「ゴスロリ」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説！

ゴスロリ(Gothic & Lolita)

｢ゴスロリ｣とは｢中世ヨーロッパの様式美『ゴシック』と幼女的な可愛らしさ『ロリータ』を合わせた日本発のファッションスタイル｣です。10代から20代の若者世代にとってはファッションとは他人から良く思われる為の大事な要素で、だから時代の流行に迎合して無難にする事で周囲と波長を合わせるのですが、一方では生き方や自己表現として周囲には絶対に合わせないで自分の信じる道を突き進む人もいます。その中で特に個性を発揮しているのが｢ゴスロリ｣などの世界観を好む人達で、個性を突き詰めた究極のオシャレとして憧れる人も多いようです。

ゴスロリの意味とは

｢ゴスロリ｣の意味は以下の通りとなります。
　(1)黒や深紅を基調としたデザインの洋服｢ゴシック｣(Gothic)とレースやフリルなど可愛らしい少女のような洋服｢ロリータ｣(Lolita)を合わせた和製英語｢ゴシックロリータ｣の略語で、10代から20代の女性に好まれるファッションジャンル。
　(2)日本発のファッション文化｢ゴシックロリータ｣の略語で、黒や白のドレスにフリルやリボンなどの装飾も付け加え髪は金や銀色に染めて独自の退廃的な世界観を出して、若い女性にとっては音楽やアニメや漫画などとも密接に関係深い事でも人気がある。
”ゴス”は英語｢ゴシック｣(gothic)の略語で｢ヨーロッパ中世美術の様式｣｢13〜15世紀のヨーロッパの美術様式｣、”ロリ”は英語｢ロリータ｣(lolita)の略語で｢少女のようなあどけない可愛らしさ｣で、｢ゴシック｣と｢ロリータ｣を合わせた日本独自の｢ファッション｣が｢ゴスロリ｣です。ですから直訳すると、大昔の欧州で盛んだったゴシック期の独特な美術・芸術とロリータ愛好家のようにも思えますがそれは誤りで、｢ゴシック(＆)ロリータのファッション｣を略したものが｢ゴスロリ｣なのです。よって合成語や和製英語の略語となり、明確な定義はありませんが、幻想的で退廃的な黒や白のドレスを基本とする｢ゴシック｣に少女のようなあどけない可愛らしさ｢ロリータ｣を合わせて｢ゴスロリ｣となり、主に10代後半から20代前半の一部の女性達から熱烈に支持され、東京や大阪などでは流行り廃りもありますが常に一定数が存在しています。また、｢ゴスロリ｣はファッションでありながらも、音楽・アニメ・漫画など他ジャンルとも連携し合う所があり、1990年代の日本で登場し始めた頃は音楽バンドのファンなどがその音楽観・世界観に共感して｢ゴスロリ｣なファッションをする事が多かったのですが、その後は単純にファッションが良いと評価されて人気になったり、さらにアニメや漫画の作品テーマに共感したり、主人公などの服装を真似て｢ゴスロリ｣なスタイルをする人も多いです。何しろ派手な髪型やドレスに濃い化粧となるので、言葉悪いですが簡単に可愛く綺麗な存在になれて周囲からも目立ち、そんなファッションをSNSに投稿すれば同じような人達から賞賛される事も多く承認欲求を満たすには｢ゴスロリ｣は最適なのです。一方では、同年代の大半の女性からは浮いてしまったり男性からも不評な事が多く、何より街中では良くも悪くも大変目立つファッションなので、やり続けるのはかなりの覚悟が必要です。それと｢ゴスロリ｣に拘るとドレスやワンピースなどファッション代は際限なくお金が掛かってしまうので、上手に安い店を探すなど工夫が必要になります。

ゴスロリの由来

｢ゴシック｣の由来は前述した13世紀頃の欧州で発展した独自の美術様式、｢ロリータ｣はアメリカの作家・ウラジーミル・ナボコフが1955年に発表したポルノ文学の小説｢ロリータ｣からです。その言葉が取られた｢ゴスロリ｣は日本で1990年代にヴィジュアル系バンドブームの到来によって熱心なファンがバンド側のファッションを真似するように始めたのが最初とされ、また｢ゴシックロリータ｣としてはヴィジュアル系バンド｢MALICE MIZER｣のメンバー・Manaが作った言葉とも言われています。しかし、同様のファッションはそれ以前からもあったようで、その当時はロリータファッションとも呼ばれていました。この辺りの線引きは非常に難しく、黒いドレスなどは1970年代にも欧米女性バンドやアーティストもステージなどで既に着ていたので、飽くまでも一般人がファッションとしてブームになった｢ゴスロリ｣が日本発という事になりそうです。

ゴスロリの文章・例文

例文1.ゴスロリとは往年のロックバンドのキュアーやコクトーツインズのようである。
例文2.どんなファッションだろうと人の勝手で好きにすればいいが、ゴスロリを極めるほど何年か経過したら黒歴史で忘れたくなる。
例文3.ホストやヴィジュアル系に嵌る人ほどゴスロリを好むので、それはカルト宗教に熱を入れる前の通貨儀式のようなものだ。
例文4.ゴスロリの反対側にはワークマンやユニクロのファストファッションがある。
例文5.学生時代は誰よりも大人しかったクラスメイトが東京で生活をするようになって、ゴスロリ界の頂点に君臨する憧れの教祖になっていると噂を聞き、興味本位でSNSを覗いたらそれはもう凄まじい世界観を醸し出して怖くなった。
｢ゴスロリ｣を使った例文となります。

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ゴスロリの会話例

• 

  その恰好で本当に友達の結婚式に参列するの？ 止めた方がいいんじゃない？
• 

  何でよ。私にとってゴスロリは生き方であり姿勢よ。どんな場所でもこのファッションなんだから、結婚式だってゴスロリに決まっているじゃない。
• 

  まあ、そうだけど…。それじゃあ、花嫁より目立つじゃん。
• 

  彼女も私が生きる覚悟を持ったゴスロリって知って、披露宴の招待を出しているのよ。だったら、こっちもゴスロリで応じるしかないでしょう。

｢ゴスロリ｣のファッションで結婚式の披露宴に参列する予定という会話です。

ゴスロリの類義語

｢ゴスロリ｣の類義語には｢ゴシックロリータ｣｢ゴシックファッション｣｢ロリータファッション｣｢ゴシックロリータファッション｣｢ゴシック＆ロリータ｣｢ゴスロリ系｣｢黒ロり｣｢白ロり｣｢赤ロり｣｢甘ロり｣などの言葉が挙げられます。

ゴスロリの対義語

｢ゴスロリ｣の対義語は明確にはありませんが、強いて挙げるなら正装である｢フォーマル｣｢タキシード｣｢礼服｣｢ビジネススーツ｣｢リクルートスーツ｣などになります。

ゴスロリまとめ

黒や白のドレスなどを基本としたゴシックとロリータの特徴を合わせた独自ファッションやスタイルが｢ゴスロリ｣です。これは日本発のファッションで若い女性などには熱烈な愛好者も多く、退廃的な世界観なども表している事でも知られています。また、ヴィジュアル系ロックバンドのファンや漫画・アニメのファンが好むスタイルとしても確立されています。