肉を切らせて骨を断つ(にくをきらせてほねをたつ)

「肉を切らせて骨を断つ」とは「こちらも痛手やデメリットを被るが、それ以上に相手にダメージを与えたりメリットが多い事」です。自分は肉を切られるが相手の骨を折るとなるので、どちらがより深刻なダメージとなるかは容易に判断ができますよね。また、攻撃的な気持ちとなるように気合や発破をかける際に使われる言葉ともなっているようです。そんな「肉を切らせて骨を断つ」の解説となります。

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肉を切らせて骨を断つの意味とは

「肉を切らせて骨を断つ」の意味は以下の通りとなります。
(1)自分も痛手となるが、それ以上に相手に打撃を与える。
(2)自分も肉を切られる(覚悟だ)が、相手の骨を切って(折って)それ以上のダメージを与える事。
(3)現代的な解釈として、こちらも痛手があるがそれ以上のメリットがある事。
(4)「肉を切らせて骨を切る」も同義。
「肉を切らせて骨を断つ」は大きな勝負事を前にして使われる諺で、半ば玉砕も厭わない覚悟を決めた上で発する言葉です。発祥が剣道とされ、強敵との試合を備えた心境や決意として使われていたので、そこから現在も特に格闘技などで使われる傾向がありますが、他にも大きな勝負事や試合を前にして次の事は考えていなく、目の前の勝負に集中しているとして使われます。格闘技漫画などでは定番のセリフになるほど定着していて、大抵の場合で相手の大技的な攻撃を受けた上で油断をさせてこちらの攻撃をカウンター気味に成功させるのが「肉を切らせて骨を断つ」の王道パターンです。その後は勝者もダメージが大きく、結果的に双方が試合を続けられないというパターンも多く、それぐらい必死の覚悟でなせるのです。この大和魂や神風特攻隊的な精神が美化されているのか、最近は格闘技やスポーツや博打などの勝負事以外のビジネス現場でも使われる事も増えていて、「初めは上手くいかないが後から利益が出る」「ライバル社を油断させて最後に逆転する」といった形でも使われます。要は先を見通した巧みな作戦・戦略として「肉を切らせて骨を断つ」が好まれているのです。また、先に不利益となる事を受け入れて、その後に大きな利益となる時も使われます。

肉を切らせて骨を断つの由来

「肉を切らせて骨を断つ」の由来は剣道とされ、強敵と試合をする事になり極意として「相手の骨を断つ」として使われるようになったそうです。また、薩摩藩に代々伝わる古流剣術「薩摩示現流」では真剣での勝負の際に使われていたり、古代中国の明時代の長編白話小説「水滸伝」にも登場するとされます。

肉を切らせて骨を断つの文章・例文

例文1.両親の激しい夫婦喧嘩には、どちらも離婚を躊躇わない肉を切らせて骨を断つ覚悟が感じられる。
例文2.部長は何かと営業方針で肉を切らせて骨を断つをモットー的に使うが、年々売り上げが低迷しているのだから効果がないと気付いて欲しい。
例文3.PK戦を前にして、キャプテンが「肉を切らせて骨を断つぞ」と気合を入れたが、メンバーの多くは今一つ意味が理解できなかった。
例文4.財務省が増税を切望するのはそれこそ肉を切らせて骨を断つの心理で、将来の心配をするよりも目の前の税収アップこそが評価であり実績となるからだが、あなた達の子供が官僚にならなければ庶民として税金に苦しむと問いたい。
例文5.コロナ禍でのワクチン接種は副反応もあるが、これだけ急激に感染者が減っているのだから肉を切らせて骨を断つ事に成功したと言えるのではないのか。
税収やコロナなどで「肉を切らせて骨を断つ」を使った例文となります。

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肉を切らせて骨を断つの会話例

  • 質問者アイコン

    えー、今から買物に行くの? 面倒だなー。

  • 回答者アイコン

    ごめーん、お願いできない? 今、料理の最中で手が離せられないの。

  • 質問者アイコン

    分かったよ。じゃあ、ちょっと行ってくるよ。

  • 回答者アイコン

    悪いわね。でも、肉を切らせて骨を断つって言うでしょう。少し我慢すれば美味しい料理が待っているんだから。あと、ビールも買っていいから。じゃあ、お願いね。

料理中の妻が夫に買物をしてくるようお願いをする会話です。

肉を切らせて骨を断つの類義語

「肉を切らせて骨を断つ」の類義語には、「皮を切らせて肉を切り、肉を切らせて骨を切る」「寸をまげて尺を信ぶ」「獅子は兎を搏つに全力を用う」「獅子は小虫を食わんとてもまず勢いをなす」などの言葉が挙げられます。

肉を切らせて骨を断つの対義語

「肉を切らせて骨を断つ」の対義語には、「人を呪わば穴二つ」「人を謀れば人に謀らる」「因果応報」などの言葉が挙げられます。

肉を切らせて骨を断つまとめ

「肉を切らせて骨を断つ」は自分も痛手となるがそれ以上に相手にダメージを与える事で、剣道発祥という由来からも格闘技や勝負事などで特に使われる言葉です。そこから発展し、今ではこちらもデメリットあるがそれ以上にメリットがあるとした解釈でも使われ、日常生活から仕事などでも用いられます。

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