SDGsウォッシュ(えすでぃーじーずうぉっしゅ)

SDGsウォッシュ」とは「企業がイメージアップで悪用するSDGs活動を非難する造語」です。昨今は企業にも環境問題に配慮したりジェンダー格差に取り組む姿勢を世間に示すのが求められ、単に製品やサービスを提供するだけでは時代遅れな古い体制と受け取られてしまいます。ですから少しでもイメージアップを目論見「SDGs」へ積極的に取り組むのですが、実はこれが嘘で見せかけの活動をしているフリが問題になっているのです。

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SDGsウォッシュの意味とは

SDGsウォッシュ」の意味は以下の通りとなります。
 (1)貧困や飢餓を無くす、ジェンダー平等など国連が定めた17の「持続可能な開発目標」(SDGs)の本質を理解しないで、表面上は取り組んでいるように見せる企業などを揶揄する言葉。
 (2)SDGsが世間に浸透した弊害で、見せかけのSDGs活動をしている企業を批判する造語。
SDGs”は英語での正式名称「Sustainable Development Goals」の頭文字からなる略語で日本語訳すると「持続可能な開発目標」、”ウォッシュ”は「誤魔化す」「上辺を取り繕う」を意味する英語「whitewash」(ホワイトウォッシュ)の事で、これらを合わせて誕生した俗語が「SDGsウォッシュ」です。「SDGs」は国連サミットで2015年9月に採択され、「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」「全ての人に健康と福祉を」「質の高い教育をみんなに」「ジェンダー平等を実現しよう」等々、17の大きな目標が定められています。近年はこれらを実現しようと大企業や関連団体などが積極的に活動をしていたのですが、実は見せかけだけの「SDGs活動」が問題になっています。「SDGs」に積極的に取り組めば企業イメージはアップして宣伝効果だけでなく製品なども売上増となるので、それを狙って実際には上辺だけな活動にも関わらず、積極的だとアピールをするのです。そんな姑息な企業を揶揄する造語が「SDGsウォッシュ」で、そうならないように企業に呼び掛けています。

SDGsウォッシュの由来

1980年代に企業を批判する言葉「グリーンウォッシュ」(greenwash)が登場し、それを真似て誕生したのが「SDGsウォッシュ」です。日本では2018年頃からメディアなどに登場し始め、丁度その頃から「SDGs」も扱われる頻度が多くなるので、警鐘や注意喚起として「SDGsウォッシュ」が呼びかけられたのです。

SDGsウォッシュの文章・例文

例文1.企業側の本音としてはSDGsウォッシュを呼びかけられるのは迷惑で仕方がないが、きっと今後も見せかけの偽善行為を続けるに決まっている。
例文2.SDGsウォッシュが発覚すれば企業は悪評を覚悟しなければならない。
例文3.投資家はイメージ先行ばかり気にしないで、SDGsウォッシュの見極めをする能力も求められる。
例文4.日本人の多くは鈍感なので、SDGsSDGsウォッシュもまったく気にせず、アニメキャラやアイドルが企業のイメージキャラクターとなればそれだけで大喜びをするだろう。
例文5.ロシアのウクライナ侵攻で何も出来ない国連の有り方には懐疑的なので、SDGsウォッシュと言われてもピンとこない。
SDGsウォッシュ」を使った例文となります。

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SDGsウォッシュの会話例

  • 質問者アイコン

    大企業ほど結局は金の事しか考えていないよな。儲け至上主義というか、自分達だけが儲かれば後はどうでもいいと思っているから鼻につく。

  • 回答者アイコン

    そんな事はないでしょう。SDGsに積極的に貢献している企業も多いし、少しでも世界を良くしようと思っているから活動できるんでしょう。

  • 質問者アイコン

    SDGsウォッシュって知らないの? 見せかけのSDGsをしている企業が多いんだよ。

  • 回答者アイコン

    それを言われるとこっちも言い返せないけど、でもイメージアップを狙うだけでSDGsをやっているフリをしているなら最悪ね。

SDGs」と「SDGsウォッシュ」について男女が意見をぶつけています。

SDGsウォッシュの類義語

SDGsウォッシュ」の類義語には、「グリーンウォッシュ」「グリーンウォッシング」「SDGsウォッシング」などの言葉が挙げられます。

SDGsウォッシュの対義語

SDGsウォッシュ」の対義語には、「SDGs」「MDGs」「ESG」などの言葉が挙げられます。

SDGsウォッシュまとめ

SDGsウォッシュ」は世界をより良くする様々な活動であり持続可能な開発目標「SDGs」に取り組んでいるように見せる企業を非難する造語です。「SDGs」に積極的な企業はイメージが良くなるので、それを悪用しているズルい企業とも受け取れます。

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