飛翔(ひしょう)

「飛翔」とは「大空を自由に飛んでいる鳥から希望・活躍・成功などを期待する表現」です。いつからか鳥とは空を自由に駆け巡る象徴となり、その姿に人々は自分を照らし合わせて夢や希望を抱くようになったのです。そんな鳥が高い空を飛ぶ「飛翔」には単に「空中を移動」するだけでなく、いつか自分もあの鳥のように高みを目指すとも理解できます。

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飛翔の意味とは

「飛翔」の意味は以下の通りとなります。
 (1)空高く飛びめぐる。空中を進む。
 (2)空を飛ぶ事から転じて、自由・成長・進歩・活躍・成功といった意味合いのスローガンなどで用いられる表現。
 (3)動物が空を飛んでいる事。
”飛”は「空を飛ぶ」「空中を駆ける」「飛び上がる」「高い」「速い」、”翔”は「翔ける」「飛ぶ」「空高く飛ぶ」で、空を飛ぶという意味を繰り返して強調しているのが「飛翔」です。よって、地面スレスレを飛ぶのではなく、地上よりも数十メートルや猛禽類のように何百メートルも高い位置を飛んでいる事を「飛翔」とする方がより相応しい感があります。また、本来は類語でもある「飛躍」を用いる方が相応しい場面でも、近年は「飛翔」を同じように使ってもあまり問題がない傾向があります。例えば、学校や企業などのスローガンでは「大空を羽ばたく事」を拡大解釈し、自由・成長・進歩などのニュアンスで「飛翔」を用いるケースが非常に多く、本来は「飛躍」の方が正しくても「飛翔」を使っています。これは「飛躍」には「飛び上がる」「進歩や成長」という意味がありますが、実は「空を飛ぶ」という意味がなく、それ故に「大空を自由に飛び活躍する姿」を連想や期待させる「飛翔」が好まれる理由なのかも知れません。一方、スローガンなら良くても、成長や活躍と拡大解釈したまま常に日常生活で用いると「飛翔」の意味が分かっていないと誤解を与える恐れもあるので、場合によっては正しい「飛躍」を使う方が良いでしょう。

飛翔の由来

「飛翔」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては奈良時代に成立した歴史書「日本書紀」などに文言が記されています。

飛翔の文章・例文

例文1.あの鳥のように飛翔し続ける人生を歩むはずだったのに、我々非正規&派遣軍団いったいどこで道を間違えてしまったのか。
例文2.政治家の掲げる飛翔とは献金をがっぽり頂くか、宗教団体に寄り添って神のような力をもらって選挙に勝つ二択ぐらいしかなく、そこには国民の声を聞く気など毛頭ない。
例文3.「昔は悪かったが今は真面目」という設定な社長と反グレ見習いのような社員が何を目的なのか理解に苦しむが動画サイトに自社の宣伝をあげ、「我が社のモットーは飛翔」や「今年は飛躍する」と嘘くさい笑顔で掲げれば、まともな人なら絶対に近付かないと理解できない時点でお先真っ暗な倒産5秒前でしかない。
例文4.少年院から羽ばたき飛翔していった若者達はいずれシャバでの実績を積んで刑務所に舞い戻り、まるで渡り鳥のようだが突っ込み役は誰もいない。
例文5.薬を打つのは精神を飛翔させる役目もあるが、効き目が切れた苦痛は猟銃で狙い撃ちされたようなものでそのまま地上に激しく落下し、もう普通の生活は送れない。
「飛翔」を使った例文となります。

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飛翔の会話例

  • 質問者アイコン

    何、屋上でボーっとしているの?

  • 回答者アイコン

    ほら向こうの空には大きな鳥が飛んでいるでしょう。こっちにはカラス、あっちはハトかな。東京って案外鳥が多いんですよね。

  • 質問者アイコン

    鳥たちの飛翔する姿に自分がダブって、抑えてきた感情が込み上げてきたの?

  • 回答者アイコン

    そんなんじゃないですよ。ただ、鳥は自由でいいなーって。

職場の屋上にて会話をする先輩後輩という内容です。

飛翔の類義語

「飛翔」の類義語には「飛行」「フライト」「航空」「飛ぶ」「羽ばたき」「翔ける」「羽ばたく」などの言葉が挙げられます。

飛翔の対義語

「飛翔」の対義語には「墜落」「着地」「落下」「転落」「落ちる」「墜下」「失敗」などの言葉が挙げられます。

飛翔まとめ

鳥や動物が空を飛んでいるのが「飛翔」です。人間からすると飛ぶ事への憧れから自由に飛んでいるとして、成長や発展といったポジティブな意味合いからの「飛躍」のように使われる事も多いです。空を飛ぶ「飛翔」は文字通りに天を駆け回るように拡大解釈され、願望やモットーや理念などで多用され定着をしています。

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