「起臥」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

B!

起臥(きが)

「起臥」とは「起きたり眠る事の寝起きに、そこから生活を送る事」です。日々の生活とは突き詰めると寝起きをただ繰り返すだけでかなり味気ないものです。ですからそれを少々堅苦しくて畏まった感じにすると「起臥」になります。

[adstext]
[ads]

起臥の意味とは

「起臥」の意味は以下の通りとなります。
 (1)起きる事と寝る事。寝起き。
 (2)寝起きから転じて、日々の生活や日常を送る事の文語的表現。
”起”は「起きる」「仕事や活動を始める」「物事の始まり」、”臥”は「横たわる」「横になって寝る」で、朝起きたり夜寝るのが「起臥」です。単純に「寝起き」ともなりますが、通常は「日常生活」や「日々の暮らし」として「起臥」とする事が多いです。要するに、誰しも朝になって目が覚めて夜になると眠くなって床に就くので、そんな当たり前の生活の繰り返しを表しています。逆にいうなら何の変哲もない日常なので、平凡な日々の自虐や或いはその反動で違う生活パターンに陥った際などに用いる表現です。また「寝起き」や「日常生活」より畏まっているので、その様な状況下で使うのがより相応しい感があります。

起臥の由来

「起臥」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては平安時代の勅撰歌集「古今歌集」などに文言が記されています。

起臥の文章・例文

例文1.部長宅に突然呼ばれ一体何が起こるかの心臓バクバクで向かったら何の事はない麻雀メンバーとして参加するだけで、自分にこんな普通の社会人らしい起臥するような生活が待っているとは、荒くれだった学生時代からは想像もできなかっただろう。
例文2.古典落語を師匠に弟子入りして本格的に学びたいが、日々の生活の世話をして起臥を共にするのはどうしても嫌なので躊躇している。
例文3.体調が悪いのか最近は起臥がとても辛くて、病院で検査してもらうか考えている。
例文4.小心者なので他愛もないテストでも三日前ぐらいに迫るだけで起臥に支障をきたすヘタレだ。
例文5.初めての彼女と憧れの同棲生活を始め、何気ない日常がバラ色の起臥に変わり毎日幸せだったのに、数か月後には俺の貯金通帳や財布と一緒に彼女はどこか遠くに消えて連絡も取れなくなったが、騙されたとは絶対に思っていない。
「起臥」を使った例文となります。

  • [adsmiddle_left]
  • [adsmiddle_right]

起臥の会話例

  • 最近は体調が悪くて…。

  • どこが悪いの?

  • 体が重いし疲れやすい。だから起臥するのも辛くて、寝付も悪いけどその分で寝起きも悪くて、目が覚めてもすぐに起き上がって洗顔とかできないんだよ。

  • それ、私も一緒。お互いに中年になると体をケアしないとね。

中年同士が互いに体の衰えを実感するという会話をしています。

起臥の類義語

「起臥」の類義語には「日常」「暮らし」「起き臥し」「起居」「座臥」「明かし暮らす」「営む」「寝食」などの言葉が挙げられます。

起臥の対義語

「起臥」の対義語には「寝入りばな」「寝しな」「寝際」「非日常」「非常」「奇跡」「不思議」「緊急」「臨時」などの言葉が挙げられます。

起臥まとめ

寝起きや日々の日常生活となるのが「起臥」です。朝起きて夜眠る事から普通の暮らしぶりの畏まった表現として、日常的に多用される訳ではありませんが文語的な畏まった表現として重宝されています。

最新の記事はこちらから