石に立つ矢(いしにたつや)

「石に立つ矢」とは「矢が巨大な石を貫いた事から、集中すれば不可能はないとする喩え」です。「矢」を用いた諺や故事というと「三本の矢」が最も有名ですが、次に有名となると今回の「石に立つ矢」ではないでしょうか? 言葉の響きとしても「石に立つ矢」の方がどことなく華々しさが感じられる気がしてなりません。

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石に立つ矢の意味とは

「石に立つ矢」の意味は以下の通りとなります。
 (1)心を集中させて石が虎と思い矢を放ったら見事に石を割り貫いた事から、心を込めて物事を行えば不可能はないとする喩え。
 (2)古代中国の石を虎と見誤って矢を放った伝記から、一念を込めればどんな物事も達成できる喩え。
 (3)「岩に立つ矢」も同義。
古代中国・前漢時代の歴史書「史記」の「李将軍伝」や同じく前漢時代の歴史書「韓詩外伝」の伝記を由来とする諺が「石に立つ矢」です。その伝記によると、古代中国の王朝・楚の猛将と知られる人物・熊渠子は、草原に出現した大きな石を虎と勘違いして矢を放ったら石を割って突き刺さったのです。そこから、どんな事でも集中して取り組めば不可能はないや何事も達成できる喩えとなります。

石に立つ矢の由来

「石に立つ矢」の由来は上記の通り古代中国・前漢時代の歴史書「史記」の「李将軍伝」や歴史書「韓詩外伝」となります。

石に立つ矢の文章・例文

例文1.これまで何かと失敗だらけだったのは精神集中が甘かったと石に立つ矢から学んだ。
例文2.運命を分ける最後のPKを外した選手に石に立つ矢と助言をしたら、素人は口出しするなと逆鱗に触れそうだ。
例文3.石に立つ矢といった人生の教訓は、新人教師が生徒の前で熱き思いを伝えるスピーチで用いる典型的な諺である。
例文4.FPSに熱中するゲーマーには石に立つ矢が意外にも共感を得られそうだ。
例文5.石に立つ矢を心に刻んで早10年、未だに親方から許可が得られず夢であるラーメン店独立の見通しは立っておらず、このまま延々と貧乏修行を続けるべきなのか悩んでしまう。
「石に立つ矢」を使った例文となります。

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石に立つ矢の会話例

  • 質問者アイコン

    どうしてもここで失敗をするんだよな。分かっているけど、ダメだ…。

  • 回答者アイコン

    どうした未来の天才手品師! そんな事で諦めていたら、夢なんて叶わないわよ。

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    ビックリしたー、姉ちゃんかよ! もしかして借金の催促? それなら返済はもう少し待ってくれよ。

  • 回答者アイコン

    いいわよ、出世払いで。それよりも石に立つ矢って諺があるでしょう。何事も集中しないとダメなんだから、そのトリックをマスターするにはもっと心を落ち着かせて練習あるのみ。

手品師を目指す弟にアドバイスを送る姉の会話です。

石に立つ矢の類義語

「石に立つ矢」の類義語には「一念岩をも徹す」「一念天に通ず」「思う念力岩をも通す」「成功とは精神の別名なり」「精神一到何事か成らざらん」「点滴石を穿つ」などの言葉が挙げられます。

石に立つ矢の対義語

「石に立つ矢」の対義語は強いて挙げるなら、精神を集中させる事の反対として「煩悩」「邪念」「雑念」「心乱れる」「不安」「発狂」「イライラ」「迷い」「葛藤」などの言葉が挙げられます。

石に立つ矢まとめ

心を込めて集中すれば不可能はないとする喩えが「石に立つ矢」です。古代中国の有名な伝記から誕生した言葉で、現代人にも通じる精神集中や必死に取り組む努力があれば何事も実現可能と説いています。

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