損切り(そんぎり)

「損切り」とは「株取引などで損失が膨らむ保有ポジションを決済し損失を確定させる投資用語」です。数年に一度ぐらいでアメリカ・ダウ平均や為替相場の暴落が報道されますが、その背景には全国どころか世界中の大勢の投資家が泣く泣く投げ売りのように「損切り」をしているのです。もちろん反対に儲かった人も少しはいるでしょうが、大半は利益が吹き飛びもう二度と投資をしないと心に誓うのですが、時間が経つと再びマーケットに戻り投資を再開し一攫千金を掴もうと夢見てしまうのです。

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損切りの意味とは

「損切り」の意味は以下の通りとなります。
 (1)投資や金融用語の中でも最も有名な一つで、保有している株式や為替通貨や先物などの投資商品の価格が下がり(又は上がり)損失が生じてしまい、さらに損が増える事を懸念して決済し損失額を確定させる事。
 (2)投資用語で損失を確定させる事が転じて、投資以外でも自分の失敗を認めて損や負けを受け入れる行動を取る喩え。
 (3)同じく投資用語が転じて、人間関係や仕事関係などの面倒事に関わるのを拒否やリセットする断捨離的な意味合いで用いられる表現。
 (4)「ロスカット」「ストップロス」も同義。
”損”は「利益を失う」「不利益」「努力しても報われない」「壊す」、”切り”は「区切り」「切れ目」「関係を無くす」「止める」「思い切った行為」「決定」から、投資の場合は損失を認めて確定させる行為、投資以外なら自身にとって不利益な関係などを断ち切るのが「損切り」です。通常は個人投資家や機関投資家など日々投資の売買を行っている者が使う専門用語ですが、損失を確定させるというのは日常生活でも多々あるので喩えとして用いられるケースも多くなっています。また、株取引だけでなく為替取引のFX、日経平均や原油などデリバティブ取引とも呼ばれる先物CFD取引、昨今何かと話題の暗号資産取引(仮想通貨)でも損失を確定させるのは「損切り」なので、急激なアメリカ株の暴落や為替変動などで金融市場が混乱するとTwitterやYouTubeなどSNSには損失が膨らみ強制決済をされたり、或いは「損切り」をするべきか悩んでいる呟きや動画で溢れ返ります。因みに、投資において逆に利益を確定させる行為は「利食い」「利食い売り」と呼ばれ対義語になり、損失を抱えて身動きが取れない「損切りしない状態」が「塩漬け」です。

損切りの由来

「損切り」の由来やいつ頃から使われるようになったのかは定かではありません。補足として、日本での投資は17世紀末に現在の大阪市堂島で行われた米の先物取引が起源とされるので、それ以降に誕生したのではと推測できます。

損切りの文章・例文

例文1.YouTubeでFX関連動画を観ていると、日本中の胡散臭い連中を全て集めたようにどいつも詐欺師や詐欺師見習いのような奴らが「絶対に儲かる」や「1ヵ月に100万円稼ぐ手法」と解説し、中には真顔で損切りの重要性を説いているのだから笑えるし、それなら真っ先にこの動画を削除するのが最たる損切りだと気付かない愚かさは闇深い。
例文2.叔父は酒を飲むといつも、あの時に損切りが出来れば1億円は儲かったのにと涙ながらに語り出すが、そもそも投資経験ゼロなのになぜ嘘を吐くのか分からない。
例文3.スマホが普及して、高校や大学の卒業と同時に人間関係の損切りをする人も絶対に増えただろう。
例文4.損切りをしてもしなくても退屈な人生は延々と続くと、横でスヤスヤ眠る嫁の顔を見ながら結婚の後悔を嘆いてしまった。
例文5.スキャルは損切りを徹底するのが肝だが、証券会社はスキャルパーをいつ口座凍結に追い込むかが鍵である。
「損切り」を使った例文となります。

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損切りの会話例

  • 質問者アイコン

    あー、また損切りが遅れたよ。くそっ!

  • 回答者アイコン

    そんなにイライラするなら、FX止めれば。

  • 質問者アイコン

    そうはいかないよ。FXを止めたらこの弱者を食い物にする日本では、二度と表舞台に立てなくなる。

  • 回答者アイコン

    ねえ、お願いだからもう無茶な投資はやめてよ。投資で稼げなくても、貧乏ながら堅実に生きていこうよ。

FXにのめり込む夫とその妻の会話内容です。

損切りの類義語

「損切り」の類義語には「塩漬け」「ロスカット」「反対売買」「強制決済」「含み損」などの言葉が挙げられます。

損切りの対義語

「損切り」の対義語には「利食い」「利食い売り」「利食い買い」「利確(利益確定)「含み益」などの言葉が挙げられます。

損切りまとめ

株や為替や先物などの投資で保有銘柄を決済して損失を確定させる事が「損切り」です。基本的には投資用語ですが、日常生活でも自分の負けを認めたり面倒な人間関係を清算する喩えでも「損切り」と表現されます。

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