白羽の矢が立つ(しらはのやがたつ)

おそらく多くの人が知っていることわざなのではないでしょうか。何かに大抜擢されたとか、偉大な役割にを担う人物として選ばれたなんていうときに使われることが多いこの言葉ですが、現在の意味としては正しいものでも由来を考えるとだいぶ意味が変わってしまうことわざになります。なぜ意味が変わっていったのか、その由来も合わせて解説していきます。

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白羽の矢が立つの意味

特別に選ばれる、知識や経験が認められて多くの人の中から抜擢されることを意味することわざになります。

白羽の矢が立つの由来

日本の昔の伝承に、神や祟り神など様々な神様による災いから村を守るために神様への生贄として選ばれ差し出される少女の家の屋根に白い矢羽を持った矢が目印として建てられていたとされています。
当時は白羽の矢が立つということは「犠牲者として選ばれた」ことを意味していました。
ところが生贄に選ばれることは名誉であるとされていたり、川を流れてきた白羽の矢を見つけて家の軒下に挿しておいたところ懐妊して子を産んだという話や、富岡八幡宮では白羽の矢を「開運吉事の当たり矢」と呼び縁起の良いものとされていたこと、白いものは清らかであるなどの考えから徐々に悪い意味を打ち消して現在のいい意味で「選ばれた」時に使うことわざへと変わっていきました。

白羽の矢が立つの文章・例文

例文1.新プロジェクトのリーダーとして同期に白羽の矢が立った
例文2.次期部長にと白羽の矢が立ったのがなんと私の夫だった
例文3.実力も知識もある彼に白羽の矢が立つのは当たり前だ
例文4.忙しい時期なのに新年会の幹事として私に白羽の矢がってしまった
例文5.入社3年目なのに店長代理として白羽の矢が立つ彼女はきっと有能なのだろう
多くの中から選ばれる意味を持っているのでネガティブな意味で使われる場合もあります。

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白羽の矢が立つの会話例

  • 質問者アイコン

    実は新店舗の店長として僕に白羽の矢が立てられたんだ

  • 回答者アイコン

    あら!すごいじゃない!あなたの努力が認められたのね!

  • 質問者アイコン

    違うよ、家から遠いし、同じ業界の激戦区だし試験的なものだからきっとすぐに潰れるよ。ああ、気が重いなぁ

  • 回答者アイコン

    な、なんか喜びづらいわね…

大抜擢といえば聞こえはいいですが、立地やプレッシャーを考えると本人にとってあまりいいものではなかったという例になります。

白羽の矢が立つの類義語

類義語には「決められる」「選定」「選び取る」「当選」など数あるもののなかから選ばれる言葉が挙げられます。

白羽の矢が立つまとめ

いかがでしたでしょうか。ことわざにはこの「白羽の矢が立つ」のように由来などが少し意味と違っていたり、いい意味だと思っていたら悪い意味だったというようなものが数多くあります。興味が出ましたらぜひ一度調べてみてはいかがでしょうか。

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