鬼(おに)

「鬼」とは「怪物や化け物の一種で人間を襲う恐怖の大男という存在」です。誰しもがイメージする「鬼」とは上半身裸で逞しい筋肉に覆われ金棒を持っている姿ではないでしょうか。そして人間を襲う恐ろしい化け物や大男といったところですが、現代では可愛くなってアニメやゲームキャラとしてもお馴染みなところがあり、「鬼」に親しみを持っている人も多いようです。

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鬼の意味とは

「鬼」の意味は以下の通りとなります。
 (1)日本伝統の想像上の怪物や妖怪で、頭に1本か2本の角が生えて口には大きな牙があり片手で大きな金棒を持って人々を恐怖に陥れる大男といった存在。
 (2)仏教用語「隠」(おん)や「隠彰」(おんしょう)が変化して誕生した言葉で、人の目には見えない存在として霊魂や精霊の事。
 (3)想像上の怪物が転じて、怪力を持つ大男や脅威を与える男に仲間外れのような存在でも使う比喩表現。
 (4)子供向けの遊び「鬼ごっこ」や「かくれんぼ」での人を捕まえたり見つける役目。
 (5)冷酷で無慈悲な人や借金取りなど。
「鬼」は上記のような様々な意味がありますが、基本的には人間に恐怖を与える妖怪や化け物なので実際の人間でもそのような怖い存在の例えでも使われます。また「鬼」というイメージは赤い肌をした裸で片手で金棒を持ちあげ、顔には角が2本(又は1本)生えて髪は毛むくじゃら、そして筋骨隆々の大男といった姿が定着をしています。これは諸説ありますが、仏教の地獄の役人として恐怖を人々に与える為になったとされ、発祥とされる古代中国ではそのような外見ではなく死者の魂を「鬼」として、精霊や霊魂という存在でした。だから当然ながら姿形はなく、日本でも当初はそのようなものを「鬼」としたのですが、日本の仏教では恐怖を与える存在が必要として誕生したようです。そんな経緯から基本的に怖い存在であり力強い化け物なのですが、場合によっては弱い者などを仲間外れにする時も「鬼」呼ばわりしたり、子供の遊び「鬼ごっこ」でも探す役割という面倒な方を「鬼」にするなど、ある種の矛盾する側面もあります。節分の豆まきでも豆如きで「鬼」を追い出すのですが、その反面で人間の心がない冷酷な男や借金取りなどを「鬼」と比喩的に使うのも定番となっています。

鬼の由来

「鬼」の由来は正確には判明しておらずまた諸説ありますが、古代中国の死者の魂となる存在「死霊」が6世紀後半に日本に伝わったのが始まりとされています。その後、仏教を通して人々に「鬼」という存在が広まりますが、当初は中国同様に「死霊」で徐々に独自の解釈として怪物や守り神に地獄の番人など様々な姿や役割が課せられていきました。元々は姿形が見えない精霊なので、例えば仏教の偉い人などが「鬼」の姿を金棒を持った大男云々などと説明すれば、当時はそれこそは「鬼」だと信用する純粋な人が多かったのでしょう。

鬼の文章・例文

例文1.結婚をしてから三か月もしないで、妻が激しい怒りを爆発させる鬼のような性格の持ち主だと判明し、仕事が終わってから家に帰るのが憂鬱で仕方がないが少しでも帰宅が遅くなると鬼電の連続攻撃で、これも全てマッチングアプリで結婚相手を探した自分の責任だと受け入れている。
例文2.トランプ前大統領などは正に鬼そのもので、こんな男に熱狂するアメリカもオワコンという事だろう。
例文3.現役時代はタックルの鬼と呼ばれて対戦相手から恐れられたサッカー選手も、引退すればただのおっさんかYouTuberでしかない。
例文4.鬼ですら神様という扱いになるのを踏まえると、もうどんな存在でも祀り上げられるのだからそれはカルト宗教も増え続けるわけだ。
例文5.現代の殺人鬼は田舎に棲む体の大きな熊の事だが、ハンターが猟銃で処分するとクレームの電話が殺到するという、ある意味で鬼より恐ろしい化け物は人間なのだろう。
「鬼」を使った例文となります。

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鬼の会話例

  • 質問者アイコン

    この前は大変だったよ。友達に貸したお金を返済してもらおうとしたら…。

  • 回答者アイコン

    素直に返してくれなかったんだ?

  • 質問者アイコン

    そうなんだよ。鬼のように酷い男だって散々言われたよ。

  • 回答者アイコン

    そもそも普通は友達から借金なんてしないからね。どうしても困ったら、キャッシングや親から借りるじゃない。だから気にしないで。

友達との金銭トラブルという内容です。

鬼の類義語

「鬼」の類義語には「化け物」「お化け」「悪鬼」「悪魔」「幽霊」「赤鬼」「魔物」などの言葉が挙げられます。

鬼の対義語

「鬼」の対義語は強いて挙げるなら「人間」「人」「生霊」「人民」などになります。

鬼まとめ

大昔から信じられていて昔話や漫画などでも登場する角が生えた化け物や大男が「鬼」です。人間を恐怖に陥れる怖くて強い存在ですが、物語や作品によっては人間を助けて共存したり、又は人間よりも弱い場合もあるので、それぐらい「鬼」とは多様な種類があるとも受け取れます。また「鬼将軍」や「鬼婆」や「天邪鬼」など「鬼」を用いた言葉や表現はとても多く、伝統行事などでも登場するのも当たり前で、日本の伝統や文化を象徴した特別な存在になっています。

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