暑さ寒さも彼岸まで(あつささむさもひがんまで)

「暑さ寒さも彼岸まで」は、春や秋を代表する諺ですよね。あまりにも有名なので、日常会話でも使われる事が多いですし、ニュースの天気コーナーでも気象予報士が度々口にしています。それ故に、意味は理解しても、由来などは案外と知らない事も多いので、詳しく解説をさせて頂きます。

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暑さ寒さも彼岸までの意味とは

「暑さ寒さも彼岸まで」の意味は以下の通りとなります。
 (1)夏の暑さも秋の彼岸まで、冬の寒さも春の彼岸頃にはらぎ過ごしやすくなる。
 (2)彼岸は毎年二回、春は3月で秋は9月にやって来るが、その頃になると残暑や余寒も治まり穏やかな天気となるとする例え。
 (3)どんなに辛い暑さや寒さもいずれ去るので、今が辛くても耐えれば良い事があるとする例え。

国民の祝日であり、彼岸中日となる”春分の日”と”秋分の日”は、毎年日付が変わります。2019年の場合は、春分の日は3月21日で秋分の日は9月23日です。この両日を境にして、前後3日間の一週間を彼岸の期間とします。ですから、「暑さ寒さも彼岸まで」は厳密には、彼岸期間の一週間を指し、特定の一日がある訳ではありません。今年の春の場合だと、3月18日が彼岸入り、21日が彼岸中日(春分の日)、24日が彼岸明けとなるので、いくら寒くても24日頃には春がやってくると例えています。実際には地域や天候などに左右されるものですが、それでも大まかな目安としてこの諺を使うのが、あいさつや習慣となっています。

暑さ寒さも彼岸までの由来

「暑さ寒さも彼岸まで」は、彼岸に関係するのは間違いありませんが、詳しい由来などは不明のままです。一説によると、”彼岸”の発祥とされるのは平安時代から始まった、彼岸期間に行われる仏教の法会「彼岸会(ひがんえ)」とされていますが、どの様にこの諺が誕生したかは分かっていません。

暑さ寒さも彼岸までの文章・例文

例文1.毎年温暖化が叫ばれているが、結局は暑さ寒さも彼岸までで、その頃から天候も変わるだろう。
例文2.暑さ寒さも彼岸までなので、その前にバカンスをたっぷり楽しむ。
例文3.暑さ寒さも彼岸までと言うから、今日のきつい練習を耐えようと仲間に発破をかけた。
例文4.夏のお彼岸に墓参りをした帰り、急に涼しくなったのを感じた。暑さ寒さも彼岸までとは、言い得て妙だと感心した。
例文5.暑さ寒さも彼岸までだが、それでも今年の残暑は真夏のように暑く感じる。

「暑さ寒さも彼岸まで」を気候だけでなく、我慢する意味でも捉えた例文となります。

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暑さ寒さも彼岸までの会話例

  • 質問者アイコン

    今年は特別暑いや寒いと思ったり、ニュースが煽っても、結局は彼岸頃で天候が変わっていきますよね。

  • 回答者アイコン

    それはそうだよ。日本は四季があるし、何よりも言葉の重みや年季が違うよ!

  • 質問者アイコン

    年季とは何ですか?

  • 回答者アイコン

    暑さ寒さも彼岸までって言うでしょう。この彼岸は、平安時代から始まったとされているから、1000年以上の歴史がある重い言葉だよ。昔の人が、彼岸を境にして気候が変わるって伝えているんだから、結局は今も間違いないの。

「暑さ寒さも彼岸まで」はとても重い言葉だと力説する会話内容です。

暑さ寒さも彼岸までの類義語

「暑さ寒さも彼岸まで」の類義語には、「楽あれば苦あり」「塞翁が馬」などの言葉が挙げられます。

暑さ寒さも彼岸までまとめ

「暑さ寒さも彼岸まで」とは、残暑や余寒が厳しくても、結局は春や秋の彼岸の頃には気候が変わって過ごしやすくなるという意味です。また、他にも、我慢していれば辛い事が過ぎ去り良い事がある等の意味もありますし、時候の挨拶としても定番です。

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