昇り龍(のぼりりゅう)

「昇り」とは「古代から伝わる天に昇るの守護神で、勇壮果敢や運気が良いなどの喩えであり力強さの象徴」です。「昇り」というと人によっては中華料理屋やラーメン店、又は漫画やゲーム、或いは刺青からヤクザ世界などを連想する象徴となっていると思います。これらは一見するとバラバラですが、どの世界でも「昇り」の運気や強さにあやかったり憧れている点は共通ではないでしょうか。

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昇り龍の意味とは

「昇り」の意味は以下の通りとなります。
 (1)空に昇る(竜)の姿。空に昇るを描いた絵や刺青。
 (2)天に向かい上昇するの姿を転じて、勇壮果敢で勢いがある事や強さの象徴。
 (3)「登り」とも書き同義。
「昇り」は文字通りに天に昇っていくの姿となり、古代中国から日本に伝わり現在でも神様として特別な存在で祀られたり、或いは勇壮果敢として非常に勢いがある代名詞となっています。そもそも「」とは想像上の動物で体は大蛇で顔はワニやトカゲに良く似ていて、発祥とされる古代中国では航海や雨乞いの守護神という扱いになっています。日本でも同様の存在なのですが、一方ではその見た目の迫力から、特に絵画の世界では吉兆をもたらすとして有名無名を問わず多くの画家に描かれるようになり、その中には天に昇るような「昇り」の作品も多いです。それに影響を受けたのか、昔から現在でもヤクザや極道気取りには背中に彫る刺青の中でも人気となっていて、他の想像上の動物よりも勇ましさがあるのが好まれているようです。また、漫画やゲームや映画などでもやドラゴンは何かと登場する事が多く、その筆頭は「ドラゴンボール」や「ネバーエンディング・ストーリー」など何作品もあります。しかし、日本や中国の「」の多くでは勇ましさや強さがあるのに対し、欧米での「ドラゴン」は子供受けする可愛いキャラクターといった扱いで、だからタトゥー文化が発達しているにも関わらず積極的に「ドラゴン」を「昇り」のように彫る人は少ないようです。やはり彫り物としては「昇り」の方が厳つさのアピールも可能で、ヤクザや半グレといったその界隈の人達には好まれるのでしょう。

昇り龍の由来

「昇り」の由来は古代中国の神話「四神」からです。この「四神」は天の四方を司る霊獣である事から「四方四神」とも言われ、東・青、西・白虎、南・朱雀、北・玄武となる事から、東の青が「昇り」の起源となっています。諸説あるようですが「四神」は守護神であり、青は航海や雨乞いの神であり農耕の神とされ、水不足で人々は雨が降って欲しいとする願いが叶った時は「青が天に昇ったお陰」と喜び、その姿を想像ながらに「昇り」と表現したようです。

昇り龍の文章・例文

例文1.昔、銭湯に行ったら前は堂々と見せているのに背中をコソコソ隠しているお客が居て、気になっていたら昇りが背中一面にドーンと描かれ、思わず土下座しそうになった。
例文2.イキってばかりいた悪友がコロナには異常に怖がり、ワクチン接種が始まったら真っ先に会場に向かったが、両腕は蝙蝠と大蛇で背中にも昇り彫りされ看護師も血管を探すので苦労しただろう。
例文3.この昇りが目に入らねーのか、というセリフも吐けなくなった世の中だ。
例文4.最近の歌舞伎役者のトラブルの多さは、古典芸能という特別な世界で好き勝手できる存在になった特権階級としての驕りで、これでは守り神である昇りにも見放されるかも知れない。
例文5.ギャンブルの調子が良い友人は謙遜気味に「急にツキ出して昇りになって怖い」と言うが、単なる偶然に決まっている。
「昇り」を使った例文となります。

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昇り龍の会話例

  • 質問者アイコン

    昨日の帰り道、雨が突然止んで…、そしたら綺麗な虹が出たんだよ。これがその時の写真。

  • 回答者アイコン

    本当に見事な虹ね。まるで昇り龍が私達にプレゼントしてくれたみたい。

  • 質問者アイコン

    昇り龍かー。俺の冴えない人生にも幸運を与えてくれないかなー。

  • 回答者アイコン

    それなら景気づけで、背中にシャバとの別れで昇り龍を彫ってみなさいよ。覚悟を決めれば良いことが起こるかもよ。

彼氏に「昇り」の刺青を彫るように促す会話となっています。

昇り龍の類義語

「昇り」の類義語には「昇竜」「上昇」「隆盛」「盛況」「好調」「昇竜の勢い」「うなぎ登り」などの言葉が挙げられます。

昇り龍の対義語

「昇り」の対義語には「降り竜」「下降」「衰微」「衰退」「不調」などの言葉が挙げられます。

昇り龍まとめ

古代中国から伝わった空に昇る守り神が「昇り」です。その勇ましい姿から勢いがあると感じ取れるので、物事や運気が良い方向に進んでいる時の喩えとなったり、或いは強さの憧れとして背中の刺青としてもアウトロー系の界隈では人気があります。よって、人々にとって特別な存在が「昇り」であり、ある人は憧れや頼るように彫り物として、また表現としても調子が良い時などに用いられます。

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