ターミナルケア(terminal care)

医療や介護の現場で使用されることの多い言葉です。亡くなる前に家族や本人と話す必要があるものなのですが、ほとんどの人が聞いたことのない言葉だと思います。いつか必要になる時のために、ターミナルケアについて解説していきます。

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ターミナルケアの意味

「終末期ケア」とも言われ、病気や老衰などで死を目前にした人に対して行われる医療的ケアの事です。痛みをらげながら生活の質(QOL=クオリティ・オブ・ライフ)を向上、もしくは保つことを目的としています。

ターミナルケアの由来

点滴や酸素吸入などの最低限の治療のみとし、治すための治療やリハビリなどの医療をやめて自分のしたい事や自然な生活をする事で、本人にとって充実した時間を過ごし死に向かって前向きに気持ちの整理ができるようにケアを行います。自身でベッドから出ることが困難な方に対して何ができるか、何をして欲しいのか聞き取り出来る限り要望に応えられるように工夫をしています。これに似た言葉に老人ホームなどでは「看取り介護」というものがあり、排泄介助や食事、着替えなどの日常生活のケアが中心になります。

ターミナルケアの文章・例文

例文1.母はもう長くなく、治療をやめターミナルケアに切り替えてはどうかと提案された
例文2.ターミナルケアとして残された時間何がしたいのか聞かなくてはいけない
例文3.娘が癌の治療を行なっていたが、もう治療法がないと言われたのでターミナルケアをすることを決めた
例文4.ターミナルケアに切り替えて、もうリハビリをしなくていいんだと父は喜んでいた
例文5.ターミナルケアを提案するのも、されるのも心が痛む
意味としては前向きな言葉になるのですが、やはり生きるのをやめることになるので、提案されてすぐに返事できることでもなく、本人、家族ともに受け入れるのに時間がかかる内容となります。ターミナルケアを受け入れずに最期まで治療を受ける意思を見せる方も多くいます。

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ターミナルケアの会話例

  • 質問者アイコン

    もう治療してもこれ以上良くなることはないよ。本人も薬の副作用で辛そうにしているし、リハビリにも行く気は無いみたいだから、ターミナルケアに切り替えて余生を楽に過ごしてもらった方がいいんじゃ無いかな

  • 回答者アイコン

    確かに、副作用がなければ少しは歩くのも楽になりそうだしね。
    ご家族の方が来た時に相談してみようか。

  • 質問者アイコン

    本人が少しでも楽に過ごせるように何が必要か調べておくね。

  • 回答者アイコン

    前向きになれるように本人と家族の心のケアもしっかりしないとね。

ターミナルケアの行うことで本人が良くても家族の方が辛い気持ちのままな事も少なくないので、不安や悲しみを少しでも減らす事が大切になります。

ターミナルケアの類義語

ターミナルケアに似た言葉は「終末期ケア」「看取り」などのただ生活をするのではなく、死に向かって行く方の心と体のケアを行うものが挙げられます。

ターミナルケアまとめ

現場では患者や施設利用者がどのよう過ごしていきたいのかを、常に考えて行動をすることが必須になります。怪我や病気の治療をしていると色々なものを制限されるので「食べたいものが食べられない」「行きたいところにいけない」など本人にとって辛い生活を送らなくてはいけない場合があります。ターミナルケアは、食べたいものを食べられるようにする、行きたいと思った時に動けるようにフォローをするなど、本人のしたいようにしてもらい悔いのない余生を過ごしてもらうのが目的となっています。

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