「ゼロサム」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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ゼロサム(zero-sum)

「ゼロサム」や「ゼロサムゲーム」、或いは「ゲーム理論」という言葉を聞いた事がありませんか? これらは投資の世界はもちろん、ギャンブルや実生活でも何かと役立つ理論です。”ゼロ”は数字の零、”サム”は合計という意味なので、この二つを合わせると「合計ゼロ」という意味になる「ゼロサム」について調べてみました。

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ゼロサムの意味とは

「ゼロサム」の意味は以下の通りとなります。
(1)合計するとゼロになる考え。投資でもFX取引の世界では片方が利益を上げていると、もう片方は同額を損しているとされ、合計するとゼロになるという理論。
(2)ゼロサム、ゼロ、ゼロサムゲームとも呼ばれるもので「ゲーム理論」の代表的な一つ。
(3)参加者の全員の得点の総がゼロになるというゲームで、一般的にはパチンコや競馬などのギャンブル全般、投資ではFXが該当する。
(4)ゲーム参加者の一人が勝者なら、別の一人は敗者になる。参加者全員が勝てないゲームの事であり、敗者がいるから成り立つ。株取引は状況に応じて全員が勝つ事もあるが、FXはそれが成り立たず必ず負ける人が存在するので、ゼロサムゲームと呼ばれる。

1944年に誕生した「ゲーム理論」という学問があります。大半は数学理論による堅苦しい中身ですが、その中の一部は新しい経済学の分野として今でも大きな影響力を誇っています。代表的なモデルが「囚人のジレンマ」や今回の「ゼロサム」(ゼロサムゲーム)になります。「ゼロサム」の意味は上記のようなでもので、いつからか投資や金融の専門用語としてもすっかり定着しています。それは、”ゲーム参加者”を取引における投資家に当て嵌めると、FXの世界でもまったく同じ理屈となるからです。為替取引とは二国間の通貨取引なので、米ドル/円なら”円高ドル安”のように片方が上がれば片方は下がります。よって、全体(双方)が上がるや下がるとなる状況は不可能です。これが「ゼロサム」と同じ理論が成立する所以です。逆に、株取引などの場合は市場全体が上がる・下がるがあるので「非ゼロサム」(非ゼロサムゲーム)と呼ばれます。しかし、実際には株取引も「ゼロサム」に非常に近く、参加者全員が勝つのは机上の空論であり、多くが負けてしまうのが実情です。

ゼロサムの由来

ゲーム理論」は数学者ジョン・フォン・ノイマンと経済学者オスカー・モルゲンシュテルンの二人によって誕生した学問で、1944年に共同で発表した書籍「ゲームの理論と経済行動」によって誕生した。その前身となるのが、1928年に発表した「ゲーム理論」の「ゼロサムゲーム」についての論文です。

ゼロサムの文章・例文

例文1.ゼロサムの理屈を理解できると、FX取引の本質に少し触れた気がする。
例文2.ゼロサムとはプラマイゼロなので、日本社会の場合はゼロサム以下の状況と言える。
例文3.年齢が上がり給料が増えても、子供教育費やマイホームローンで結果的にはゼロサムやそれ以下となる。
例文4.投資をするなら、ゼロサムではない株取引がおススメと経済評論家などは強く主張する。
例文5.ゼロサム社会とは資本主義が行きついた果ての姿であると思える。勝つ者の負ける者の落差があまりにも激しく、中間層がいなくなるからだ。

「ゼロサム」について、様々な角度から見た文章となります。

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ゼロサムの会話例

  • この前ゲーム理論の本を読んでみたけど、これって本当に面白いね。

  • そうでしょう。私のおススメ本なの。特にゼロサムの理論はいいよね。

  • そうそう。お酒を飲んでいる時とかに、経済通ぶって、ゼロサムな日本社会に未来はない! とか偉そうに言えるよね。

  • この本を読むまでは、私も気晴らしでギャンブルが好きだったけど、ゲーム理論やゼロサムを知ってからは、やる気がなくなっちゃった。

「ゼロサム」や「ゲーム理論」についての会話です。

ゼロサムの類義語

「ゼロサム」の類義語には、「ゲーム理論」「マイナスサムゲーム」などの言葉が挙げられます。

ゼロサムまとめ

「ゼロサム」とは、「ゲーム理論」を代表するモデルの一つで、参加者全員の得点の総がゼロになるという考えです。これはギャンブル全般やFX取引に当て嵌まり、一人が勝てば別の一人は負けるという理論です。今では「ゼロサム」も単なるゲームだけでなく、FX取引などの投資や経済分野を語る際にも用いられるほど、幅広く浸透しています。

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