立て板に水(たていたにみず)

「立て板に水」とは「非常に弁舌に話せる喩え」です。自分が好きな事なら延々と話せたり、或いはスピーチなどで大勢の前でも物怖じせずに面白おかしくずっと話せる人っていますよね。これらは一種の才能であり、話芸として大変優秀なのです。退屈で一人よがりな会話なら話せても、嫌味や不快にさせずに会話を続けるのは結構難しく、だから大人になると特に男性は無口になるのはバカだと思われない自己防衛であり楽なのです。では、喋り上手な「立て板に水」の解説となります。

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立て板に水の意味とは

「立て板に水」の意味は以下の通りとなります。
(1)弁舌が達者で淀みなく話し続ける事。
(2)立てかけてある板に水を流すように、すらすらと喋る喩え。
(3)あれこれと立て続けに物を言う喩え。
”立て板”は「立てかけてある板」「木目が縦に通っている板」で、立てかけてある板に水を掛けるとそのまま木目に沿って流れていくので、そこから、ずっと話しているようなお喋りや弁舌が達者な様の喩えで「立て板に水」となります。要するに、お喋りな人や会話が巧みな人などの代名詞として使われる表現で、そんな喋り上手な人に感心したり驚いた際に用います。現代的な感覚ではいくら弁舌だとしても、場合によっては口煩く感じたり空気が読めないとしてネガティブな印象を抱く人もいるでしょうが、「立て板に水」に関しては好意的に使う言葉となっています。ですから、素直に口が達者でその場の雰囲気を良くしたり、大勢が興味を持つような話題をすらすらと提供する人を褒める感じで使うのが正しいです。

立て板に水の由来

「立て板に水」の由来は、18世紀を発祥とする「上方いろはかるた」のひとつです。

立て板に水の文章・例文

例文1.お笑い芸人なら、立て板に水と絶賛されるぐらい喋りが上手でないと問題外だが、最近は可愛いさや天然ボケがちやほやされ、仕舞いには人を傷付けないコントが絶賛されるのだからバカらしさを通り越して幼児向けと呆れてしまう。
例文2.同僚は職場では大人しいのに、アニメや電車の話になったらまるで立て板に水となって流暢に何時間でも話せるのだから、人の二面性には驚くばかりだ。
例文3.学生の頃は親友と立て板に水の如く何時間でも会話できたのに、大人になり久しぶりに再会を果たすとあの頃には戻れないと痛感し悲しくなる。
例文4.政治家は様々な社会問題を立て板に水と称賛されるぐらい熱弁をしなければならないが、結局は全部理想論であり実現不可能な事をさもやります的に言われても、その場凌ぎでしかない。
例文5.コロナのワクチン接種で並んでいたら、緊張を紛らわす為なのか立て板に水のように喋り出す男性のお陰でその場の雰囲気が和んだ。
弁舌に優れているとして「立て板に水」を使った例文です。

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立て板に水の会話例

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    同僚が最近元気がないんだよな。俺としては心配で…。

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    その同僚って、前に話してくれた会話が上手でいつも冗談ばかり言う人の事?

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    そうそう。立て板に水の如くずっと喋る奴で、お笑い芸人になった方が成功するんじゃないかってぐらいトークスキルがあるんだけど、最近はだんまりなんだよ。

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    きっと悩みがあるのよ。お酒でも誘って、愚痴を聞いてあげなさいよ。

元気がない同僚を心配する夫婦の会話内容です。

立て板に水の類義語

「立て板に水」の類義語には、「一瀉千里」「懸河の弁」「竹に油を塗る」などの言葉が挙げられます。

立て板に水の対義語

「立て板に水」の対義語には、「横板に雨垂れ」「口下手」「舌足らず」「縷縷綿綿」などの言葉が挙げられます。

立て板に水まとめ

「立て板に水」は立てかけてある板に水を流すように、弁舌が達者でずっと話せる事です。単に好き勝手に話すのではなく、相手が興味を持ったり感心するような話をするので飽きさせない能力があります。よって、非常に頭の回転が速いや会話スキルに長けているなどを認めた上で用いるポジティブな言葉です。

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