序破急は雅楽や能の概念である

序破急(じょはきゅう)

「序破急」とは「雅楽や能などの伝統芸能だけでなく、文学や音楽なども含めた多様な物事を三段構成とする理論や概念」です。従って、限りなく「起承転結」に近いですが、「起承転結」が四段構成なのに対して「序破急」は三段構成としているのが最大の違いです。それでは、四コマ漫画ならぬ三コマ漫画にも置き換えられる「序破急」の解説となります。

[adstext]
[ads]

序破急の意味とは

「序破急」の意味は以下の通りとなります。
(1)邪楽などの日本音楽や舞踏や文芸などで用いられる、一つの様式を3段に分割する組み立て。
(2)芸能用語における雅楽や能など芸能全般の共通理念とされ、曲や劇の構成を3段階にする事。
(3)全ての物事の「始め」「中(中盤)」「終わり」の事で、展開してゆく流れ。
「序破急」は芸能用語で楽曲の構成、芸能の速度や演出、或いは能などの構成や編成を3段や3区分に分類した組み立ての事です。それは雅楽なら楽曲を初部を「序」、中間部を「破」、終部を「急」として、芸能の速度ならゆっくりの「序」、中間の「破」、速い「急」、演出ならすらすらの「序」、変化に富ませた「破」、短く軽快な「急」といった風にそれぞれが役目を担います。この日本古来からの芸能用語を現代に当て嵌めると、「起承転結」「守破離」にも通じるところがあり、要するに物事を3段階にするか4段階にするかの違いとなります。乱暴に言うなら、小説や映画などで多い1作品を3部作として「上・中・下」や「1・2・3」とするのは限りなく「序破急」や「守破離」に近いものがあります。また、1作品でも3段に分けて、「序」は導入部、「破」で展開させ、「急」で終わりとするのは「起承転結」同様に良くあるパターンです。従って、本来は日本の古典芸能などで用いられる言葉であり劇や曲などを3段にする理論ですが、現在は応用されて漫画や小説やドラマ等々、「起承転結」同様に様々なものに応用されて使われています。

序破急の由来

「序破急」の由来は、日本の古典音楽の一つである雅楽の舞楽の概念です。雅楽で始まった理念の「序破急」がその後、能楽や連歌に茶道や蹴鞠など様々な芸道にも応用されていきました。

序破急の文章・例文

例文1.歴史に名を残す名作ほど、古典的な序破急に沿った中身である物語という事が実に多い。
例文2.能の舞台を観に行ったら、父が序破急について詳しく解説してくれた。
例文3.上司はまるで三重人格で、重役に睨まれて大人しく弱々しい時、部下がミスして怒りがマックスになった時、そしてお酒を飲んで泣き上戸からお姉言葉を発する時で、これらを部下は口を揃えて序破急みたいだと呼んでいる。
例文4.起承転結も序破急も根本的な考え方は同じようなものである。
例文5.人生に悲観してくると、自らの生き様は序破急の”急”しかなかったと思わず笑ってしまう。

「序破急」を上司や人生観などに使った例文となります。

  • [adsmiddle_left]
  • [adsmiddle_right]

序破急の会話例

  • 質問者アイコン

    この前、歌舞伎の舞台を観に行ったんだけどさあ。

  • 回答者アイコン

    歌舞伎ですか? センスいいですね。

  • 質問者アイコン

    そこで、初めて序破急という起承転結によく似た理念を知ったのね。それで、俺の人生は”序”も”破”もなく、まったく盛り上がらないまま”急”を迎えたなと思って。そっちは人生を振り返ってどう思う?

  • 回答者アイコン

    会社の昼休みにしては、随分重いテーマですね。でも、それを言ったら私だって退屈で平凡な人生ですよ。まったくドラマチックとは無縁で…、でも一般人なんてそれでいいんじゃないですか。

職場の同僚男女が、互いに人生を退屈と評しています。

序破急の類義語

「序破急」の類義語には、「起承転結」「三部構成」「三部作」「三段構成」などの言葉が挙げられます。

序破急まとめ

「序破急」は雅楽など古来からの伝統芸能などで用いられる楽曲や芸能や演出などを三段構成にする作風や理念の事です。物語なら始めを「序」、中間を「破」、最後を「急」とする事で抑揚などの効果があります。また芸能の速度ならゆっくりが「序」、中間を「破」、速くするのを「急」として同じ様にテンポや緩急によるメリハリの効果があります。この様に蹴鞠や茶道や剣術等々、いくつもの伝統的な芸事や最近では文学作品やプレゼンなどでも三段階に物事をまとめる方法を「序破急」となります。

言葉の手帳ロゴ

この記事が参考になったら
『いいね』をお願いします!

この記事を読んでいる人に人気の記事