外国人がイメージする大和魂

大和魂(やまとだましい)

「日本魂」と同義になるのが「大和魂」ですよね。日本流、日本人魂、日本人らしさ、日本人精神など他にも言い換えられますが、要するに昔ながらの古き良き「日本魂」となるのが「大和魂」です。一部では戦争をイメージさせるという声もありますが、サッカーやラグビーなどの日本代表の試合や京都や奈良などの観光地における文化遺産的なもの、さらには震災などからいち早く復旧する際にも「大和魂」を一致団結の合言葉のような使い方もあります。そんな実に幅広い「大和魂」の解説となります。

大和魂の意味とは

「大和魂」の意味は以下の通りとなります。
 (1)日本人魂・日本魂・日本人精神など日本民族固有の精神や精神的な観念。
 (2)弱きを助け強気を挫く的な勇敢で潔さを兼ね備え、日本人本来の考えや見方の精神。
 (3)かつては天皇制の国粋主義者で軍国主義思想を第一とする。
 (4)日本らしい文化・歴史・芸術・技術・自然等々も当て嵌まる。

誤解を恐れずに言うなら、その時々で都合良く解釈できるのが「大和魂」です。もちろん、本来的な”日本人らしい魂”という解釈が一般的ですが、そこには戦前や戦後でも大分解釈が違いますし、現在のようなスポーツにおける日本代表戦で活躍した選手や得点を上げた選手をピックアップして、「大和魂を見せつけた大活躍!」とアナウンサーが絶叫する使われ方もあります。さらに、文化や歴史だけでなく、最先端技術などにも時として「大和魂」が使われますし、震災復旧の合言葉や復旧過程の工事なども「大和魂」が使われます。幅広く拡大解釈がされ、良い事は何もかも「大和魂」、逆に「大和魂」によっての悪い結果には一切表現として用いられないので、現代における特殊で特別な言葉となってしまっています。それもこれも、古き伝統とメディアが”日本人”を煽る際に便宜上、何度も使ってきたのが要因となっています。それでも、”勇敢”や”根性”あたりが、「大和魂」に最も相応しい意味となる言葉ではないでしょうか。

大和魂の由来

「大和魂」の由来は、「源氏物語」の第21帖「少女」からの一文となります。「源氏物語」が書かれた平安時代は、日本文化が中国文化からの影響を受けつつも独自に誕生する過程で、その中で「大和魂」の元ともなる「和魂漢才」という日本流の思想が誕生しました。「和魂漢才」が「大和魂」となり、その後は江戸時代や明治などいくつもの時代を経過して、欧米文化に対する日本らしさを守る意味でも「大和魂」がより大きな意味合いを持つようになったのです。

大和魂の文章・例文

例文1.かつては日本人選手に対し日本人アナウンサーが大和魂と連呼したが、今では帰化選手に対しハーフアナウンサーが大和魂と絶叫するので、ちょっと違和感を感じる。
例文2.国粋主義者や愛国者が犯罪を犯し逮捕された時は、なぜ大和魂と呼ばないのか疑問だが、それはタブーなようだ。
例文3.大和魂はスポーツ世界では一致団結できるが、それ以外での大和魂は息苦しく感じる若者も増えているようだ。
例文4.富士山を眺め神社でお参りをして、寿司やてんぷらを食べるのも、一種の大和魂ではないか。
例文5.外国人は大和魂も侍も、それこそ寿司やラーメンも全て一緒くたにしているだろう。

「大和魂」を少々皮肉った例文となります。

大和魂の会話例

  • 質問者アイコン

    サッカーの日本代表戦になると、大和魂という言葉が何度も登場するよね。

  • 回答者アイコン

    言われてみるとそうかも。試合前は大和魂で頑張れ、ゴールした選手は当然ながら、ピンチを防いだキーパーやディフェンダーなど、大和魂だらけだね。

  • 質問者アイコン

    ちょっと違和感を感じるけど、それを言えない雰囲気や空気感があるでしょう。

  • 回答者アイコン

    でも、ネット掲示板ではあまり使われていない気がするけど、どうだろう。もしかしたら、中高年の解説者やアナウンサーが意識してここぞとばかりに使って、若い世代は何とも思っていないかもね。それよりも、魂や日本人と使うのが多いんじゃないかな。

サッカーの代表戦になると、「大和魂」がやけに多く使われるという会話です。

大和魂の類義語

「大和魂」の類義語には、「大和心」「さむらい魂」「武士の心意気」などの言葉が挙げられます。

大和魂まとめ

「大和魂」は、日本人が昔から併せ持つ精神や思想という意味ですが、さらに解釈するなら良い結果が伴った時の「さすが日本人!」という国粋主義的な思いがあります。だから、悪い出来事には絶対に表現されない言葉ですし、それこそ戦時中に「大和魂」を使われた事を今更取り上げるのは、絶対的なタブーとなります。個人的にはスポーツでは圧勝した時よりも、格上の選手やチームと試合をして、勇敢かつ泥臭くフェアに戦った結果、薄氷の勝利をした時はそれこそ「大和魂」の連呼となります。昨今の風潮から代表戦で使うのは問題ないが、個人が文化や芸術的な面で活躍したのまで「大和魂」で評するのは、ちょっと違和感があります。

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