不世出な優秀な人が紛れている

不世出(ふせいしゅつ)

「不世出」という言葉をどう読むかご存知ですか?メディアで時折見かけるこの言葉。いざ「どう読むの?」と聞かれると、意外と読めない・・・という方も多いでしょう。言葉の意味を知っている人も少ないのでは?実はこの言葉、人をほめる言葉なのですが、「不世出」という字を見ただけでは、そこまで推測できる人はいません。この記事ではそんな普段はあまり見かけないレアな言葉「不世出」について、読み方や意味、使い方をまとめました。

不世出の意味とは

不世出とは、「めったに世に現れないほどすぐれていること」を意味する言葉です。不世出という字面だけ見ると、「世に出ないでひきこもっている」というイメージが浮かんできますね。しかし実際は「普段なかなかこんな人(物)は世に出てこない」というポジティブな、しかもかなり最上級に近い誉め言葉だといえます。読み方は「ふせいしゅつ」が正解です。「ふよで」「ふせしゅつ」など、間違って読んでしまわないよう気をつけましょう。この言葉は人だけでなく、物にも使うことができます。

不世出の由来

不世出という言葉は、中国の史記に由来を辿ることができます。前漢時代、大将軍として名をはせた韓信に対して蒯通という人物が言った言葉の中に「不世出」という言葉が出てくるのです。韓信が仕える劉邦が中国を統一したのち、韓信は「今後もずっと劉邦に忠義を尽くすつもりだ」と言うのに対し、蒯通は「劉邦があなたを殺さないと思い込んではならない」と忠告します。その忠告の中で、「而略不世出者也」=「知略も世に見当たらないほど優れている」と言いました。これが「不世出」の元になったというわけです。

不世出の文章・例文

例文1.ボルト選手は陸上界において不世出の記録を打ち立てた例文2.彼は医学界において不世出の人物であり、いまだに
彼ほど医学の進歩に貢献した人はいない
例文3.前市長は隣町の子供ですら名前を知っているほどの不世出の人物だった例文4.一代で会社をここまで育て上げただけあり、社長の人柄は不世出なものがある例文5.不世出な王だったが、その息子は驚くほど平凡だった上記のように使います。その意味ゆえに、なかなかうかつには使いづらい言葉ですね。

不世出の会話例

  • 質問者アイコン

    最近のオリンピックでは、だいぶ日本人選手も活躍するようになったよな。

  • 回答者アイコン

    アジア全体のレベルが上がってきたこともあるけれど、世界と対等に戦っているのを見ると、本当にわくわくするわよね。

  • 質問者アイコン

    そう考えると、まだ日本が弱小国だったころに世界で輝いてい
    た先人たちの影響は計り知れないなあ。

  • 回答者アイコン

    その人たちがいてこそ、今の日本スポーツ界があるんだものね。まさに不世出の人物たちと言えるわよね。

不世出な人物は、時が移り変わっても人々の記憶に残るものです。

不世出の類義語

不世出の類義語を見てみましょう。「超絶」「比類ない」などが挙げられますが、不世出に比べるとやや弱いと言えます。一番近いのは「絶世」かもしれません。「絶世」は「世にまたとないほど」という意味で、「絶世の美女」という使われ方がポピュラーですね。

不世出まとめ

ここまで不世出について見てきました。「めったに世に出てこない」という言葉通り、めったに使われない言葉でもあります。

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