WTP(Willingness to Pay)

皆さんはWTPという言葉をご存知ですか?これは商品やサービスなどに対する「支払意思額」のことを言いますが、どんな意味があり、どんな場面で使う言葉なのでしょうか。今回はこのWTPの意味や由来、使い方なども併せてご紹介していきます。

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WTPの意味とは

この言葉には、「支払い意欲」「返済意志」「支払い意志額」といった意味があり、個人や世帯が対価として支払ってもよいと考える金額、つまり支払意思額のことを指します。この金額というのは固定されているわけではなく、その時の状況や「希少性、緊急性、情報量」などといった条件に応じて常に変化していく流動的なもので、顧客はその商品やサービスの価格を、本人のWTPを基準として高いか安いかを判断していると言えます。

WTPの由来

この言葉の語源は「支払い意欲」という意味の英語「Willingness to Pay」(ウィリングネス・トゥ・ペイ)で、その頭文字を取って出来た言葉です。

WTPの文章・例文

例文1.WTPというものは、手に入りにくいものでは高くなり、手に入りやすいものでは低くなる傾向がある
例文2.料理を作っている途中で調味料がないことに気づいた場合、その商品に対するWTPは普段よりも高くなる
例文3.水が貴重な国に比べ、水が豊富な日本では、国民の水に対するWTPは低い
例文4.口コミなどで評価が高い商品は、商品価値が高く感じられるのでWTPも高まる傾向にある
例文5.ターゲットとする顧客を選ぶときには、WTPが高くなりそうな顧客を選ぶことが大事なポイントだ
どれくらい払っても良いかという「金額」を指す言葉なので、「〜が高い」「〜が低い」といった表現をします。

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WTPの会話例

  • 質問者アイコン

    君ならこの商品に対していくらなら払おうと思う?

  • 回答者アイコン

    う〜ん、今はそんなに必要としていないから1000円でも高く感じるかなぁ。でも500円なら買うな!

  • 質問者アイコン

    じゃあ君にとってのこの商品に対するWTPは500円ってことだね。僕は800円なら買おうと思ったけど…

  • 回答者アイコン

    そしたら、私よりあなたの方がこの商品のことを価値があるって感じてるってことだね。

上記の例のようにWTPの高さは、その人がその商品に対してどれくらいの価値を感じているかの現れということになります。

WTPの類義語

類義語には「WTS」(Willingness to sell)があり、これは売却意思額、つまり「この金額なら売ってもいいかなと思える金額」のことを言います。またWTPの反対語として、(資金を必要とする企業や人の)借入意欲を意味する「WTB」(Willingness to borrow)という言葉もあります。

WTPまとめ

この言葉はビジネスの場面でも多く使われる言葉で、特にマーケティングなどに関する仕事においてはとても大切な概念となります。ただし、この商品対するWTPというものは、個人の価値観やその時の状況などによって変動していくということも大事なポイントとなりますので、覚えておくと役に立つことがあるかもしれません。

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