オフバランス

オブバランスは、そう聞いただけでは何のことなのか想像も付かないかも知れません。企業の重職に就いているか、経理の担当者でもないと、この言葉を使う機会は滅多にないでしょう。

オフバランスの意味とは

オフバランスとは、企業の貸借対照表に計上しない取引を指す言葉です。ある企業でメインとしている業種の他に不動産事業があり、そちらの方の収支は一切その企業として計上しないと決めている場合、”不動産事業はオフバランスだ”のように使います。企業は全ての収支を素直に全て計上する必要はないのです。

そのようにするメリットとして、不採算な事業を計上しないことで、収支の安定した優良企業に見せることができます。しかし、あまりオフバランスにしている取引が多いと、見掛け(帳簿上)だけは優良な企業に見えて、実は危ないのではなどと勘ぐられる可能性が高くなるので注意しなくてはいけません。
また、例え不採算だとしても、その取引を計上をすれば、売上高だけは間違いなく上がります。企業にとって、この売上高は採算以上に大切になることも多い為、特に中小企業では特別な事情がない限り、何かの取引をオフバランスにすることは滅多にありません。

オフバランスの由来

オフバランスという言葉の由来は、貸借対照表=バランスシートに載せない(オフにする)取引という意味からです。
要は、「off-balance sheet assets and liabilities」という英語を略したもので、assets and liabilitiesは資産と負債と表します。よって、日本でだけ使われる和製英語です。

オフバランスの文章・例文

例文1.毎年赤字になっているあの事業はオフバランスにするべきだ
例文2.オフバランスの分まで調べないと企業の優劣判断は難しい
例文3.無理にオフバランスにする必要はないだろう
例文4.一切オフバランスがないのに、出ている利益がすごい
例文5.オフバランスが前提の事業なんて、いっそ廃止した方がいい
オフバランスが多い企業は、主に売上高からそれが分かってしまうものです。これが多くても法的な問題は何もありませんが、言わば”隠し事をしている(それが多い)”と思われてしまっても仕方ないのです。

オフバランスの類義語

オフバランスに意味が近い言葉に、「任意償却」があります。この任意償却とは、企業の各事業における減価償却費を決められた範囲の中で任意に操作する(減らす)ことで、実際より利益を大きく見せることができます。
ただし、少し調べればそれを行っていることは分かってしまうので、それによって反って評価を落としてしまうことにもなりかねません。オフバランスと同じく、行う際には注意が必要だと言えるでしょう。

オフバランスまとめ

不採算な事業をオフバランスにしてしまうと、見掛け上の収支はもちろんよくなりなりますが、それによるデメリットとして、売上高が減るだけでなく、納税額が上がってしまう(儲かっているように見えてしまう為)可能性もあるので、これにも気を付けないといけません。

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