粉飾決算(ふんしょくけっさん)

有名企業の不祥事の代名詞となりつつあるのが、粉飾決算ですよね。最近は東芝、神戸製鋼、さらに遡るとライブドアなどがこの不正事件を起こしています。直近では、カルロスゴーン逮捕で揺れる日産が当て嵌まりそうですが、まだ現状で判断が出来ません。
また、大企業ばかりが起こすイメージですが、実は中小企業も多く、着物レンタル「はれのひ」や磁気治療器の「ジャパンライフ」も粉飾決算をしていたと判断できますし、逮捕の一環になったと推測できます。

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粉飾決算の意味とは

会計処理を不正に行い、貸借対照表や損益計算書などの決算書を操作する事で、売上を大きくして赤字を減らしたり黒字にするだけでなく、費用を過大にする事で支払い税金を少なくするなどが、「粉飾決算」となります。会計用語の一つでありながら、ここまで虚偽報告をする企業が多くなるとは、当初は想定していなかったと思えます。

反対に利益を少なくする事が「逆粉飾決算」で、資産隠ぺいや裏金つくり、配当金支払い逃れなどで、悪用されているのが現実です。実際には逆粉飾決算でも、ニュース番組などでは混乱を避ける為、粉飾決算と統一している場合も多いです。
粉飾決算を行う企業として大きく分類すると、利益があるのに少なく見せる、反対に利益がないのに多く見せるの二つがあります。

少し複雑なのは、粉飾決算が悪い事なのは事実ですが、売上高に見せると良い面もあります。それは納税額がアップするからです。もちろん、費用過大で税金少なくする手法もありますが、あからさまにそこまでしない場合は、売上や利益がないのに、有る様に見せる事で税金を多く支払うようになります。
何より、税務署が気付いても、この場合は見逃すそうです。税金を多く取れるので、結果良しとするそうです。しかし、こんな無理が続く訳もなく、数年も続けば倒産となるそうです。売上があると見せる事で、それが仕事増に繋がるなどのメリットもあるので、それが粉飾決算に走らせ増加させるのも事実です。
これらと逆になるのが、最初に説明した大企業である東芝や神戸製鋼のケースです。大企業の場合は、中小企業以上に社会の目が厳しいので、業績を良くする事が大事となります。要は、株主の為に、借金を少なくさせ利益が有る様に見せるのです。赤字とバレルと、信用下落で株価下落や更なる利益減少と、負のスパイラルに陥るので、避ける為に粉飾決算となります。

粉飾決算の由来

粉飾には、表面や上辺を取り繕う意味があり、女性の化粧行為がそれに近い事から粉飾決算となったとされている。英語では「window-dressing」が代表的な表記で、略して”ドレ”と呼ばれています。
粉飾決算の由来となった事件は、1711年にイギリスの南海株式会社で起こったのが発端です。当時のイギリスや一部の企業は、世界初のバブルと後に表現されるほど好景気でしたが、それも長く続かず崩壊します。その結果、巨額損失を隠す為に報告書も改ざんされ、架空取引や賄賂が横行したのです。

粉飾決算の文章・例文

例文1.粉飾決算はいつの時代も絶えない
例文2.業績良くても粉飾決算の可能性がある
例文3.粉飾決算を根絶するのは可能か
例文4.日産の虚偽記載は粉飾決算なのか?
例文5.粉飾決算の定義は難しい

粉飾決算の類義語

粉飾決算の類義語として、「脚色」「不正事件」「偽装問題」「虚偽記載」が当てはまります。それぞれの大まかな意味は、以下の通りです。

粉飾決算まとめ

企業の不祥事で、何かと世間の関心を集めるのが粉飾決算となります。不正な会計処理で収支を偽装するのが目的ですが、発覚すると企業の信頼が落ちるにも関わらず、結局のところは妥協点で落ち着くのも事実です。
それは、東芝のケースでも、経営者などは逮捕される事もなく、有耶無耶で終わりました。印象として、中小企業の方が粉飾決済額が少なくても逮捕されるので、それは取り締まる側も問題ではないでしょうか?粉飾決算は企業信頼の根幹を揺るがす問題ですので、十分に注意であり、社会の厳しい目も抑止力になるのではないでしょうか。

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