「高剛性」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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高剛性(こうごうせい)

「高剛性」とは「物体に外的力が掛かり、歪み・縮みといった変形に対して高い強さがある事」です。機械・自動車・建築業界などに関わっていないとまず「高剛性」という言葉を知らないと思いますが、趣味でロードバイクやスポーツカーなどが好きなら車体やボディの走りに対する重要ワードとして見聞きするでしょう。それでもややマニアックな言葉であるのは間違いありません。しかし、そのような業界に詳しい人でも実は類語の「強度」や「高強度」と誤解している人も多いそうです。

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高剛性の意味とは

「高剛性」の意味は以下の通りとなります。
 (1)外側からの力で起こる変形に対する強さ。
 (2)物体の外力による変形に対する弾性の強さが高い事。
 (3)機械用語の一つで、主に金属などが外部力や荷重によって変形が小さく安定性が優れている事。
”高”は「位置が高い」「程度や価値が高い」「優れている」、”剛性”は「圧縮や捻じれなどの外力に対する変形しにくい性質」で、外部からの力などに対して変形しにくい強さを持っていて優れているのが「高剛性」です。この「高剛性」は機械用語として設計や工場現場で使ったり、建築現場で金属や木材の耐久性と関連させたり、他にも自動車やバイク好きなら運転していてふらつきが少なく安定していると感じた際などに用いる表現です。ですから普通に考えると「剛性」が高い(強い)となる「高剛性」の方が優れていますが必ずしも絶対ではなく、「高剛性」だから必ず丈夫や頑丈ではないので、厳密にはケースバイケースとなってしまいます。例えば金属やガラスなどの材質は価格も絡んでくるので、その状況に応じて「高剛性」や「低剛性」のものを使うのが望ましいようです。その典型としては自動車の場合は基本的に高級車ほど「高剛性」でボディ剛性が優れていますが、だからといって乗り心地が絶対に良い訳ではなくこれは座る人の好みや個人差が大きいところがあります。またボディが重くなることが多いので頑丈である反面で燃費が悪くなりますし、頑丈というのは人を守る意味で損傷すると形状変形から修理箇所が増えたりそもそも出来ない場合もあります。これはゴムとガラスで例えられる事が多く、ガラスは固く変形はしないが少しの衝撃で全て割れてしまいます。対するゴムは軟らかく不安定で「高剛性」ではありませんが、ガラスよりも丈夫で変形しても元に戻ります。よって、状況に応じて「高剛性」を選んだり、「低剛性」の方が優れていたりするのです。

高剛性の由来

「高剛性」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては「剛性」で明治時代の辞書「物理学術語英仏独対訳字書」などに文言が記されています。

高剛性の文章・例文

例文1.ロードバイクは高剛性だと力が伝わりスピードが出るが、それだけ衝撃も伝わり疲れやすくなる。
例文2.スイフトスポーツは安価ながら軽量ボディに高剛性と高トルクを加味して人気車となった。
例文3.建設現場では過去に高剛性を謳いながらも実態は偽装が横行して大問題になった。
例文4.高強度と高剛性は必ずしも一致しない。
例文5.夫婦関係は無理して高剛性を維持すると、仕舞にはちょっとした事で互いに不満を覚えて心が折れて離婚に直結するので気楽な関係の方が良い。
「高剛性」を使った例文となります。

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高剛性の会話例

  • ところで、そろそろ我が家も軽自動車から新しい車に買い替えないか?

  • また別の軽自動車ならいいわよ。

  • いやいや、軽から軽じゃなくて…、その普通自動車でできればスポーツタイプがいいと思うんだよ。だって今の車はコーナーが不安定でしょう。車体が高剛性なら吸い付くように走れて気持ちいいから。だからそうしよう!

  • えっ、何か言った? 我が家は軽しか選択肢はありません。

「高剛性」な車に買い替えたい夫とまったく興味がない妻という内容です。

高剛性の類義語

「高剛性」の類義語には「頑丈」「硬い」「屈強」「しっかりしている」「高強度」「頑強」などの言葉が挙げられます。

高剛性の対義語

「高剛性」の対義語には「低剛性」「華奢」「軟らかい」「脆い」「虚弱」などの言葉が挙げられます。

高剛性まとめ

外部からの圧力にも負けない変形に対する反発的な強さが「高剛性」です。金属や車の乗り心地や建築現場などでも使われる専門用語で、剛性が高い「高剛性」ほど変形しないメリットもありますが反対に壊れやすい等のデメリットも多数あるので、強度なども鑑みて最適なバランスを取るようになっています。

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