「首尾一貫」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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首尾一貫(しゅびいっかん)

「首尾一貫」とは「始めから最後まで方針や態度を貫き自論を曲げない事」です。従って、今時珍しい頑固者や妙な自信家などの事でもあり、ある種の何か大きな事を成し遂げられる可能性を秘めている者とも思えます。どちらにしろ、大きく成功するか失敗したり日の目を見ないのが「首尾一貫」の性質を備えた人の特徴ではないでしょうか。そんな「首尾一貫」の解説をさせて頂きます。

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首尾一貫の意味とは

「首尾一貫」の意味は以下の通りとなります。
(1)最初から最後まで一つの方針や態度や姿勢を貫く。
(2)始めから終わりまで意見や主張が変わらず貫き通し、矛盾がない事。
(3)自らの意見に自信があり筋が通っている。
”首尾”は「始めと終わり」「成り行きや結果」「前と後」「上手く処理する」、”一貫”は「方針や方法や態度を最後まで貫く」「始めから終わりまで主義や主張を貫き通す」「単位の千」となり、上記の様な自らの考えをどんな事があっても頑固に押し通すのが「首尾一貫」です。通常ならどんなに正しい事でも、その場の状況に応じて変化させたり妥協するものですし、特に上司や先輩などの意見があるならそちらを優先させる事で丸く収めがちです。しかし、頭が固いのか融通が利かないのか、はたまた最初からそんな甘い考えが通用しない相手なのか、己の意見を一切曲げないで主義や主張を押し通します。その姿勢は常に変わらず、強い信念があると第三者からも感じられます。よって、「首尾一貫」な人ほど成功者や経営者としてトップで皆を率いたり、または学者や研究者などに向いているもので、逆に会社の歯車として集団で働くのは向いていないのかも知れません。また、人間関係なども偏屈や頑固者と誤解を招きやすく、そういった点からも生き辛さを感じるのが「首尾一貫」ではないでしょうか。しかし、ブレない性格というのは熱烈な支持者を生み出すのもまた事実で、最近の軟弱な人が増えていて楽な方へ流れがちな世の中では、大変貴重で価値がある存在ともなっています。使い方としては、「首尾一貫して」「首尾一貫した」「首尾一貫しない」といった形があります。

首尾一貫の由来

「首尾一貫」の由来は、残念ながら正確には判明していません。”首”と”尾”から動物に関係すると推測できますが、詳細には至っていません。文献としては、小説家・徳富蘆花の「黒潮」(1902~05年)などに文言が記されています。

首尾一貫の文章・例文

例文1.彼は酔っぱらうと、終始首尾一貫しない論理を延々と喋り続けて独りで笑っている。
例文2.内閣の答弁は首尾一貫せず、それを擁護する保守層も過去の事例を持ちだしては現在の不正を擁護するという謎の理論を展開する。
例文3.首尾一貫して言えるのは、権力を握ったものは誰もが気が狂ってしまうという事だ。
例文4.首尾一貫で己を律するのは相当気苦労しそうなものだが、彼の意志はそれほどまでに固く、他の意見を受け入れる気は微塵もない。
例文5.NHKの方針は呆れるぐらい首尾一貫していて、テレビを持っていたらどんなに生活苦でも受信料を支払う義務が発生するそうで、まるでヤクザや闇金よりも悪質なのに、キャスターは今日もニュースでにこやかに笑顔を振りまき、政府を批判したり貧困層を哀れんで報道をする矛盾を局員一同誰も指摘しないという、実にマッチポンプで風変わりな国営企業だ。

「首尾一貫」をNHKや権力などの批判で使った例文です。

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首尾一貫の会話例

  • 本当にいいんだね? もう後戻りはできないよ。

  • うん。私はあなたと出会った時から、首尾一貫して決めていたと思うの。最後はあなたに託すって!

  • じゃあ、二人の給料全額を競馬に突っ込むよ。

  • OK。これで週末には大金を手にするか、それとも二人仲良く節約生活のどっちかね。

恋人同士が競馬に給料を全額つぎ込むという大勝負をする前の会話やり取りです。

首尾一貫の類義語

「首尾一貫」の類義語には、「終始一貫」「徹頭徹尾」「首尾相応」などの言葉が挙げられます。

首尾一貫まとめ

「首尾一貫」とは、良く言えば信念があり悪く言うなら頑固者や融通が利かないのですが、それぐらい自分の態度や方針が最初から最後まで徹底して貫く事です。要するに、ブレない考え方を「首尾一貫」として、成功した有名人や経営者などはそんな考え方の思考となっているのでしょう。しかし、一般的な考え方からすると、あまりにも極端であり「首尾一貫」である程に固や気難しいと捉えてしまうものです。

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