箱推し(はこおし)

「箱推し」とは「あるアイドルグループの所属するメンバー全員が好きな事」です。アイドルグループのファン同士でもその中の「誰が好き」や「誰のファン」というのは重要な点で、酷くなるとそんな意見違いから衝突をしたりする事もありました。大抵は最もルックスが良い人物に人気が集中するものですが、最近は不人気メンバーも含めてグループ全体が好きと公表するファンも多く、それが「箱推し」となります。では、詳しい解説に入らせて頂きます。

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箱推しの意味とは

「箱推し」の意味は以下の通りとなります。
(1)アイドルファンやアニメファンが好むオタク用語で、特定のアイドルグループの全メンバーやアニメのグループ全体を応援する事。
(2)好きなアイドルグループのメンバー全員を公平に応援する事。
「箱推し」はアイドルやアニメ好きが好んで使うオタク用語・アイドル用語・ネットスラングなどに属する言葉です。ですから独特な隠語的な意味合いがあり、まず”箱”は「アイドルグループ」「ゲーム機本体」「ライブハウス・劇場・会場」、”推し”は「大ファン」「応援している」「大好き」となり、そこから、アイドルグループなどの中心メンバーだけでなくグループ全体を応援しているのが「箱推し」です。これはアイドルに興味がないと混乱しますが、何も日本中のアイドルグループ全てを応援している訳ではありません。要は一つのアイドルグループとは大抵は数人から数十人が所属していて、そのメンバー全員を公平にファンとして応援するのが「箱推し」と呼ばれます。通常は中心人物となる真ん中に位置する「センター」と呼ばれる子は容姿も優れているので、どうしても自然に最も人気が出る傾向ですが、それでは他のメンバーに悪いとして最近はグループ全体を応援するのがアイドルファンでは好まれる傾向となります。因みに反対となるメンバー1人だけを応援するのは「単推し」と呼ばれます。これはアニメでも同様で、ある作品に出てくるキャラクター全員が好きな事を「箱推し」、特定キャラだけなら「単推し」となります。最近は「箱推し」がさらに派生して、グループ全体が好きだがその中でも特定の誰かに肩入れしていると「○○寄り箱推し」「○○好きな箱推し」(〇〇はアイドルなどの個人名やニックネーム)といった使い方もされます。ここまで来ると、普通に「○○のファン」で良いと思うものですが、この微妙な違いや拘りなどがアイドルファンには大事なようで、SNSなどでは連日このような書き込みが多く見られます。

箱推しの由来

「箱推し」の由来は2005年にデビューしたAKB48のファン達が当時使っていた専門用語とされ、秋葉原を拠点として劇場ライブをしていた活動スタイルからその劇場を”箱”と呼ぶようになり、その後ファンである”推し”を合わせたのが始まりとされています。

箱推しの文章・例文

例文1.数年前の失恋から急激にアイドルオタクになった友人は、今日もお気に入りの地下アイドルに会い箱推し活動をしてくるそうだ。
例文2.アイドルやアニメファンの間でも箱推しや単推しを巡って意見が対立するらしい。
例文3.ジョンレノンやポールマッカートニーのソロ作ではなく、ビートルズファンというのもある種の箱推しに近い感覚だろう。
例文4.しかし、冷静に考えるといい年をした中年男が未成年のアイドルに対して、真剣に楽曲を覚えたり写真を撮影して喜んだり仕舞いには箱推しがどうしたとうん蓄を語るのは恐怖でしかない。
例文5.SNSには箱推しを熱く語るオタクなど、自分の趣味や好みをアピールする人で溢れている。
アイドルやオタク用語として「箱推し」を使った例文です。

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箱推しの会話例

  • 質問者アイコン

    えー、またライブに行くの? それもまた東京?

  • 回答者アイコン

    今回のライブは丁度メンバーの○○君の誕生日でもあるの。だから、お願い、行かせてよ。

  • 質問者アイコン

    結婚したら、アイドルのライブには行かない約束だったろ。それを何回も破って、それでまた今度も行くっていうの? それはちょっとダメじゃない。

  • 回答者アイコン

    私が○○(男性アイドルグループ)の箱推しだって知っているでしょう。今度が最後にするから…。

熱烈なアイドルファンの妻がライブに行きたいと夫に頼み込んでいる会話です。

箱推しの類義語

「箱推し」の類義語には、「全推し」「G担」「DD」などの言葉が挙げられます。

箱推しの対義語

「箱推し」の対義語には、「単推し」「最推し」「神推し」「激推し」などの言葉が挙げられます。

箱推しまとめ

「箱推し」はアイドルやアニメ好きが好んで使う専門用語で、そのアイドルグループ全体や作品中のアニメキャラの全員のファンであり応援しているという意味です。AKB48以降に出現したアイドルやアニメなどで使われるようになり、今ではファン同士をSNSなどで繋げる重要な共通キーワードとなっています。

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