「混沌」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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混沌(chaos)

「混沌」を最近感じたのは、香港民主化デモの惨状という人も多いでしょう。あのような学生と警察の対立で死者まで出るのは、「混沌」であり「カオス」以外の何ものでもないですよね。現に、ニュースでコメントを求められた解説者などは「混沌」や「カオス」という表現で説明をしています。他にも、渋谷のハロウィンなどで若者集団が暴れると、それを見ている人は「混沌」と思うものです。そんな「混沌」(カオス)についての解説となります。

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混沌の意味とは

「混沌」の意味は以下の通りとなります。
(1)物事が入り混じってハッキリしない。もやもや状態。決着行方が分からない状態。
(2)天地創造の神話で天と地が分かれていない状態。
(3)無秩序。混乱、大混乱。物事を生み出す根源。
(4)別表記「渾沌」、英語表記「chaos」(カオス)。
由来や発祥的なものまで遡った意味は、ギリシャ神話の宇宙開闢説の万物発生以前となる秩序がない世界や状態となります。ですからイコール”無秩序”や”混乱”が「混沌」となるのです。しかし、現在において「混沌」と使うのはここまで大それた事ではなく、もやもや・決着不明・予測困難な時、他にもコントロールができない状態を「カオス」と使います。例えば、普段入る事がない人にとっては、大音量が煩いクラブ、女性が接客するキャバクラ、或いはぎゅう詰めな満員電車なども「カオス状態」です。また、政治や選挙にも「カオス」は頻繁に使われますが、そこでは政治という癖がある政治家の集まりによる権力争いな側面もありますが、単純に政局は”一寸先は闇”と良く言われるので、それを「カオス」と象徴しているようです。

混沌の由来

「混沌」は西洋と東洋によって解釈に違いがあり、中国神話では怪物の一つとされています。実際には想像上の怪物なので、言い伝えによって姿が違いますが、犬の様な大きさの化け物が「混沌」です。西洋での「カオス」は反対に、ギリシャ神話では神として扱われています。また、「大口をあけた」「空からの空間」という解釈が難しい概念も込められています。これから宇宙についての概念も「カオス」(宇宙論)と呼びます。

混沌の文章・例文

例文1.先進国の方が混沌としているのは、ある意味で皮肉なものだ。文明が進んでも、人々は理性を失いカオスとなると手が付けられない。
例文2.通っていた中学校では学級崩壊が常態化で、授業ができない混沌状態だった。
例文3.ファミレスに入ったら、半グレ集団らしきが店内で暴れて混沌となり、慌てて踵を返した。
例文4.通帳を見ても一向に残高は増えず、今月の支払いを考えると憂鬱で頭の中は混沌としてきた。
例文5.ラップやへヴィメタルをヘッドフォンで大音量で聴くと、混沌としてきて、だんだん何もかもがどうでもよくなってくる。

「混沌」を使った最近使えそうな例文パターンです。

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混沌の会話例

  • 今までの人生で、いちばん混沌した事って何かあります。

  • そうねー、ちょっと意味は違うかも知れないけど、大学2年の一時期は毎日物凄く忙しくて、頭がパニックになるぐらい混乱で混沌としていたかもね。

  • どれぐらい忙しかったんですか?

  • 授業を普通に受けながら、バイト掛け持ちと車の免許も取りに通っていたから、本当に大変だった。一日5時間も寝ない日々が続き、休みなどなかったからね。

忙しい学生生活で、頭が「混沌」とした過去の日々を語る会話です。

混沌の類義語

「混沌」の類義語には、「混乱」「狼狽」「混迷」などの言葉が挙げられます。

混沌まとめ

「混沌」とは、西洋的には宇宙や創造や神的な意味もありますが、一般的には混乱・無秩序・パニック的な意味合いで使われる言葉です。あまり良い言葉ではないですが、酷い状態や先行き不明な時を的確に表現するので、テロやデモや事件などから政治的な事まで幅広く使われています。

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