「殷鑑遠からず」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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殷鑑遠からず(いんかんとおからず)

「殷鑑遠からず」は思わず納得の故事成語・諺なので、絶対に覚えておくべきです。身近なものに手本があるという教えで、現在でも様々な場面で引用できるからです。例えば、子供に何かを教える時などに、最後の決め台詞として「殷鑑遠からず」と発したら、ちょっと出来る父親を見せれると思います。それでは、詳しい解説となります。

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殷鑑遠からずの意味とは

「殷鑑遠からず」の意味は以下の通りとなります。
(1)戒めとなる手本は、古いものや遠いものではなく身近にある。
(2)自らを戒める失敗例は手近にある。
(3)自分の近くで起こった失敗から多くを学ぶべき。
要するに、失敗から学ぶべきという教えですが、何も過去に遡ったり大きな失敗を探さなくても、自分の身近にある失敗例を参考にして学び、戒めにするという事です。”殷鑑”は「戒めとすべき」「失敗例」「悪い手本」、”遠からず”は「遠くない将来」「近い」といった意味があります。因みに四字熟語では「殷鑑不遠」となり、同義となります。

殷鑑遠からずの由来

「殷鑑遠からず」の由来は、中国最古の詩篇「詩経」の「大・蕩」という句です。また、”殷”は「古代中国の国名」、”鑑”は「手本」となります。

殷鑑遠からずの文章・例文

例文1.スランプで悩む野球部後輩に、殷鑑遠からずという言葉を贈ったら、見事に攻守に渡って調子を取り戻したが、お陰でこっちが補欠になった。
例文2.アイドルに憧れる娘に、殷鑑遠からずと教えながら若かりし新婚時代の写真を見せたが、まったく心に響かなかったようだ。
例文3.スターの武勇伝よりも、ユーチューバーの日常話が現代っ子には堪らないようで、これも殷鑑遠からずと言えなくもない。
例文4.選挙で票を稼げるのは、憲法改正より一般人に馴染み深い話題の提供で、これも一種の殷鑑遠からずを因習したものだ。
例文5.コロナ対策で後手を踏む政府には、殷鑑遠からずという言葉を噛み締めて欲しい。

「殷鑑遠からず」を使った皮肉っぽい文章例です。

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殷鑑遠からずの会話例

  • 今日も仕事を頑張るね。もしかして、この前のミスを気にしているの? あれはグループ全体が悪かったんだよ。

  • そうですけど、私も新人ですがグループの一員ですし、庇ってくれた先輩に感激しました。

  • そういう気持ちって、殷鑑遠からずと言ったりするよね!

  • そうですね。身近な失敗を糧に頑張る事ですよね。

職場の先輩後輩が、仕事ミスについて「殷鑑遠からず」を使って会話をしています。

殷鑑遠からずの類義語

「殷鑑遠からず」の類義語には、「人の振り見て我が振り直せ」「反面教師」「他山の石」などの言葉が挙げられます。

殷鑑遠からずまとめ

「殷鑑遠からず」は、身近な失敗例から多くを学ぶという意味の故事成語・諺です。大変な失敗例などを探さなくても、自らの近くにある失敗を参考にするだけでも、様々な事を学べて吸収できると説いています。

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