拙い(つたない)

「拙い」とは「下手・巧みでない・能力が劣るなどの丁寧や謙遜した表現」です。例えば上司に報告書を提出する際に、「下手くそな文章ですが…」とするよりも「拙い文章ですが…」とした方が常識があり失礼ではありません。どちらも同じ意味なのに印象が違ってくるので、大人になると自然と「拙い」を好んで用いるようになります。もちろんフレンドリーな関係があるのなら畏まった「拙い」よりも、他の言い方が自然でもあるので状況に応じて使い分けてみて下さい。

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拙いの意味とは

「拙い」の意味は以下の通りとなります。
 (1)下手。事を行うのが巧みでない。
 (2)能力が劣る。運がない。
 (3)自分自身や自分の能力を劣ると謙遜する表現。
”拙”は「下手」「不味い」「能力や品格が劣る」「運に恵まれない」「情けない」「遺憾」「自分を謙遜する語」となり、能力が人よりも劣るや平均よりも下といった意味になるのが「拙い」です。物事をやっても巧みとは程遠く、平均よりも劣るようなダメっぷりとなります。しかし、ハッキリと下手やダメとするよりも丁寧な物言いとして「拙い」となるので、相手を尊重しているとも受け取れます。また、ある程度の能力があっても極めて上手やその集団のトップではない、或いはそれぐらいレベル高くても謙遜として自分ではまだ未熟として「拙い」ともなります。これは堂々と自分は実力者や能力高いと主張するのは失礼で下品なので控えめな心を表しています。そんな「拙い」の使い方は、「拙い言葉」「拙いにしろ」「拙い知識」「拙いものだが」といった形になります。

拙いの由来

「拙い」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては平安時代中期の長編物語「うつぼ物語」などに文言が記されています。

拙いの文章・例文

例文1.将来は小説家を目指しているが、あまりにも拙い文章だと自覚がありこれでは素人世界のネット小説家でも太刀打ちできず無理だろう。
例文2.世の中は拙い政治論で溢れているが、政治家その者のレベルが低いのだから当然だろう。
例文3.真剣な表情で男が拙いと口にする時は、大抵は単なる謙遜であり本当に劣っている訳ではない。
例文4.某アイドル達の大根演技も異常すぎる権力をを持ってきた事務所と跪き諂うテレビ局やスポンサーに貢ぐだけのファンという構造を理解した上でもう一度観るとそれでもやっぱり拙いとしか思えず、本来なら役者を名乗れない引退レベルだがアイドルという逃げ場が彼らを救い、出演者の中で最も下手でも主役となり自己顕示欲だけが肥大する。
例文5.生き方がとても拙い彼は今日も病院のベッドで無表情で空を眺め、水を一気飲みした後は静かに眠りにつく。
「拙い」を使った例文となります。

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拙いの会話例

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    最近は料理に嵌っているんだけど…。

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    あれだけ外食の方が楽で便利。手料理は暇人がやるものだってバカにしていたのに、一体どういう風の吹き回しよ?

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    いやー、そうは言ってもまだ全然な拙いレベルで人に食べさせる程ではないけど…。やってみると意外に難しくて面白い。

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    どうせオシャレな料理グッズを集めた頃には飽きて、しなくなるって。料理は片付けも大変だしね。

料理作りが趣味になった男性と知人女性の会話です。

拙いの類義語

「拙い」の類義語には「不得意」「ぎこちない」「下手くそ」「へぼ」「不得手」「不器用」「お粗末」「未熟」「低レベル」などの言葉が挙げられます。

拙いの対義語

「拙い」の対義語には「上手い」「上手」「得意」「器用」「巧み」「堪能」「有能」「功名」「腕利き」「高レベル」「上手」などの言葉が挙げられます。

拙いまとめ

下手や能力が劣るなど物事が巧みではないのが「拙い」です。本当に下手な場合と、ある程度の能力があっても自らを謙遜するように使う場合があり、また下手などとハッキリ明言せずに丁寧な物言いともなっています。ですから大人が用いる常識ある言葉として、広く世間に浸透しています。

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