「押し問答」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説！

押し問答(おしもんどう)

｢押し問答｣と聞いて、どの様な光景を想像しますか？ 何となく、大人同士が互いに意見を言い合い収拾がつかない状況や、朝のラッシュアワーで乗客が駅員に口論する姿などでしょうか？ 傍から見ると下らないのですが、当人同士は意見を主張し合い、周囲を垣間見れないほど興奮しているものですよね。では、｢押し問答｣についての解説となります。

押し問答の意味とは

｢押し問答｣の意味は以下の通りとなります。
(1)お互いが意見を譲らずに主張をし合う。言い張る。
(2)食い違う意見を言い合う両者が、相手の意見は認めず論議が前に進まない。決着しない。
｢押し問答｣は別表記｢押問答｣で、お互いに相手の意見をまったく聞き入れず、周囲が止めようとすると余計に興奮するような状態です。この様な使い方が一般的ですが、他にも、一人頭の中で事前の押し問答を想定し練習してみた等の使い方もあります。芸能人にインタビューなどをお願いする時も、マスコミとの押し問答のやり取りが、実は見物だったりします。

押し問答の由来

｢押し問答｣の由来は、残念ながら不明です。しかし、”問答”は｢問答法｣から取られた言葉とする説があります。古代ギリシアの哲学者･ソクラテスによる授業法を｢ソクラテス式問答法｣と呼びます。これは、問いと回答がペアになっていて、対話がベースなので応用力や批判力も養える特徴があります。東洋では、大乗仏教の一派である”禅”の｢禅問答｣で、修行の一つとされ、修行僧の質問を師匠が答えるものですが、傍から見ると何のやり取りか分からないのが｢問答｣とされています。

押し問答の文章・例文

例文1.思春期の頃は、両親と意味もなく押し問答を繰り広げていた。
例文2.誘拐を扱った刑事ドラマでは、犯人と警察の押し問答が見物だ。
例文3.サッカーの試合で反則があり、選手同士が押し問答を続け、両選手がイエローカードをもらった。
例文4.押し問答をしないコツは、怒りそうになったら深呼吸してその場を離れる事だ。
例文5.飲み屋にいくと、中年同士が押し問答を繰り広げる光景に出くわす事が多い。
｢押し問答｣を使った典型的な例文パターンです。本来は激しい言い争いだが、ケンカになる前の状態を言う事が多いです。

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押し問答の会話例

• 

  押し問答は、男女関係でもあるのかな？
• 

  何言っているの？ 男女関係ほど、押し問答になりやすいでしょう。
• 

  そういう物かな？ どうも自分には関係ない感じがして…
• 

  それはあなたの気が優しいから。押し問答は互いのレベルが同じぐらいだと収拾付かなくて終わらないよね。どちらかが妥協すれば、激しい押し問答にならないけど、それだけストレスが溜まっているんだね。

｢押し問答｣について、最終的には現代のストレス社会が原因とまとめています。

押し問答の類義語

｢押し問答｣の類義語には、｢水掛け論｣｢平行線｣などの言葉が挙げられます。

押し問答まとめ

｢押し問答｣は、対立する同士が相手の意見を聞き入れず、自らの意見ばかりを主張する様子です。当然、埒が明かない状況ですが、気が短い人の場合は止めに入った人にも反発するので、尚更困った状態に陥ります。