惻隠の情 (そくいんのじょう)

「惻隠の情」という言葉を聞いたことがありますか?この言葉を聞いたことがある人は少ないのではないでしょうか。そこで、今回は「惻隠の情」について由来、意味などを紹介しますので、最後まで読んでみてください。

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惻隠の情の意味とは

「惻隠の情=相手の事を思い同情・思いやる・哀れむこと」という事です。「惻隠」はそれぞれの漢字に意味があり、「惻」は「測る」など物事をはかる意味があります。
それに「心」を意味するりっしんべんを付けることで、「惻=心をはかる(哀れむ・悼む)」などという意味になります。また、「隠=哀れむ」などの意味があります。

惻隠の情の由来

「惻隠の情」の由来は、儒教の教えにあります。そこには「惻隠の心は仁の端なり」とあり、意味としては、「相手を思いやる心、哀れむ心がやがては仁(人生の最高の徳)に到達する。」というから来ています。ですが、現在では「惻隠の心」ではなく「惻隠の情」という風に使われるようになりました。

惻隠の情の文章・例文

例文1.子供の頃父親から厳しく叱られたけど、惻隠の情を込めて叱っていたと今になって分かった。
例文2.あの先輩はとても厳しいけれど、惻隠の情を込めて指導してくれている事が感じる。
例文3.同僚の子の行動一つ一つが惻隠の情を感じるため、見習おうと思った。
例文4.すべての人が惻隠の情を忘れなければ、気球は天国になると思う。
例文5.孟子は儒教の教えを通して、惻隠の情をみんなに伝えたかったのではないかと思う。
惻隠の情は日常的な会話で使う事は難しいですが、知っておくといい言葉です。

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惻隠の情の会話例

  • 質問者アイコン

    昨日、会社の上司にかなり怒られたんだよね。

  • 回答者アイコン

    あの人厳しいからね。でも、自分がミスしたんでしょ?

  • 質問者アイコン

    そうそう。だから仕方ないし、あの人は怒られても成長させてくれる人だからついていけるよ。

  • 回答者アイコン

    まさに惻隠の情の人だね。

私たちの生活の中に惻隠の情を持っている人はいるのではないでしょうか?

惻隠の情の類義語

「惻隠の情」の類義語としては「哀憐(あいれん)」「慈悲」「不憫 」などがあげられます。

惻隠の情まとめ

「惻隠の情」は「人を思いやる、哀れむ」など、他人に対して愛情を持つことを表した言葉だという事が分かりましたね。私たち人間は、得手不得手が必ずあります。それを卑下するのではなく、相手に惻隠の情をもって接していくことが、社会をよりよくするために必要なのではないでしょうか。

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