「宝の持ち腐れ」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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宝の持ち腐れ(たからのもちぐされ)

「宝の持ち腐れ」とは「貴重品や優れた才能を活かせず無駄にする喩え」です。簡単に言えば、貴重品やその人の才能である”宝物”をまったく活かせず腐らせてしまう事で、そんな誰もが勿体ないと思う状態でも当人だけは気が付いていなかったり、逆に構わないと思っているので余計に歯痒いのです。どんなお宝でも日の目を見てこそ、初めて意義があるのです。それでは「宝の持ち腐れ」の解説となります。

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宝の持ち腐れの意味とは

「宝の持ち腐れ」の意味は以下の通りとなります。
(1)役立つ物や貴重な物があっても、有効に使えないや使い道を知らない喩え。
(2)優れた才能があっても活用せず、また活かし切れていない喩え。
”宝”は「貴重品」「宝物」「財産」「金銭」「他とは取り替えられない大切な物や人材」、”持ち腐れ”は「所有しているが少しも役立たない」で、貴重な物や能力を秘めた人などを使わないや活かし切れていない状態が「宝の持ち腐れ」です。例えば、高級な腕時計や宝石などを雑に扱って傷付け価値を下げたり、或いは勿体ないからと一度も使用しないといった事です。またその人の能力や才能でも使う事が多く、東大でも余裕で合格できる頭脳なのに大学受験すらしないと「そんなに頭がいいのに、宝の持ち腐れだよ。勿体ない」、国家公務員のキャリア官僚である総合職に合格しながらも辞退をすると「俺がキャリアになっても宝の持ち腐れだよ」と謙遜するといった風になります。このようなパターンが一般的で、”宝”となる能力や才能に貴重性などを蔑ろにしてダメにするのが「宝の持ち腐れ」です。

宝の持ち腐れの由来

「宝の持ち腐れ」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては室町時代発祥の三味線による語り物音楽「浄瑠璃」の「東山殿子日遊」(1681年)などに文言が記されています。

宝の持ち腐れの文章・例文

例文1.毎日寝てばかりいたら、祖父から「若いのに寝てばかりで時間を無駄にして宝の持ち腐れじゃわい」と怒られたので、悔しくてまた布団に入った。
例文2.小中学校の頃はエースストライカーとして、他校から「一人赤い悪魔」と呼ばれ恐れられていたが、高校になるとサッカーよりもアニメやゲームに嵌まりオタ活に力を注ぐと人生が大きく変わり、30歳になった今は才能という武器を宝の持ち腐れで潰してしまったと後悔している。
例文3.どんなに優秀でも、酒やたばこで健康という己の肉体を蔑ろにして宝の持ち腐れにしている事に気が付かない人があまりにも多い。
例文4.父親が亡くなり、東京の一等地を買えるぐらいの遺産を相続する事になったが、付き合いのある銀行マンが金融商品や定期預金を勧めてきては断るを繰り返していたら、遂には「それでは宝の持ち腐れですよ」と頭ごなしに言ったので、頭にきて普通口座を解約して上司に文句をタレこんでやった。
例文5.繁華街で喧嘩ばかりの日々、ある時に近隣を占める組関係者を殴ってしまい事務所に連れていかれ半殺しの目に遭うと思ったら、若頭補佐が「その力をうちでいかせ」とスカウトされ、やっとゴロツキの力が真っ当に評価され宝の持ち腐れとならずに済んだ。
使いこなせない才能や能力として「宝の持ち腐れ」を使った例文です。

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宝の持ち腐れの会話例

  • この前買った最新オーブンレンジ。結局は殆ど使ってないよね。

  • 私も仕事が忙しいから、ゆっくり料理を作る時間なんてないのよ。分かるでしょう?

  • だから、必要なかったんだよ。だけど、家電売り場でそっちがごねるから買ったけど、結局は宝の持ち腐れだよ。

  • 細かい人ね。いいじゃない。インテリアとしても上質よ。

最新家電を購入したが、結局は使っておらず「宝の持ち腐れ」となっている夫婦の会話です。

宝の持ち腐れの類義語

「宝の持ち腐れ」の類義語には、「知恵の持ち腐れ」「勿体ない」「持て余す」「猫に小判」「豚に真珠」「無用の長物」「箪笥の肥やし」などの言葉が挙げられます。

宝の持ち腐れの対義語

「宝の持ち腐れ」の対義語には、「水を得た魚のよう」「適材適所」「有効活用」などの言葉が挙げられます。

宝の持ち腐れまとめ

「宝の持ち腐れ」は貴重な物や能力ある人を活かせず無駄にしてしまう事です。どんなに役立つ物でもしまっているだけなら意味がなく、才能や能力がある人も同じで活用してこそ初めて役立つのです。ですから、有効的に使えない状態の喩えが「宝の持ち腐れ」となります。

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