嫌儲(けんちょ/けんもう/いやもう)

「嫌儲」とは「ネットを使った金儲けを嫌うといった意味のネットスラング」です。一概には言えませんが、ネット掲示板に常駐する人はどこか人生が上手くいってなく時間を持て余し、社会的成功者などを妬み嫌い、そして卑屈になっているところがあります。だからなのか「嫌儲」のような言葉が登場すると思いの外流行ってしまい、書き込む際に何かと多用される傾向があるのです。

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嫌儲の意味とは

「嫌儲」の意味は以下の通りとなります。
 (1)金儲けが絡む活動を毛嫌いするネットスラング
 (2)ネット掲示板「2ちゃんねる」から誕生したネットスラングで営利目的で書き込みする行為やその人を嫌う意味だが、それが転じて金儲け行為全般を嫌う際やネット右翼が韓国・北朝鮮を嫌う「嫌韓的」な蔑称でも使う表現。
「嫌儲」は「けんちょ」と読む事が多いが人によっては「けんもう」「いやもう」「いやんもう」とも読まれています。明確な定義がない俗語・ネットスラングなのでどの読み方が正解といった明確な決まりはありませんが、一応は「けんちょ」とするのが一般的です。そしてネット掲示板「2ちゃんねる」から誕生した事から、当初は掲示板への書き込みを金儲けで使う事を嫌うという意味合いで使われ、特にアフィリエイトへ誘導するように書き込む宣伝として「2ちゃんねる」を利用する行為やその人を嫌って「嫌儲」となっていました。しかし、そもそもはネットスラングであり明確な意味はないので、その「嫌儲」が流行するようになると当初の意味を理解しない新規ユーザーも使うようになり、文字通りに「儲けを嫌う」から「ネット以外でも金儲けを嫌う」として「嫌儲」としたり、或いは韓国・北朝鮮を嫌う「嫌韓」と似ている事からネット右派が保守的な考えで用いたりする事も多くなります。よって、これらの意味合いで使われるネットスラングが「嫌儲」ですが、現在においてはネットを使って楽に儲けるようなイメージがある事を批判する際に使う表現となっています。

嫌儲の由来

「嫌儲」は2006年5月末頃、ネット掲示板「2ちゃんねる」のカテゴリー欄「ニュース速報(VIP)板」を紹介するブログサイトが炎上して閉鎖に追い込まれる事態が多発したのが始まりです。当時はこのようなブログサイトはアフィリエイトの広告や読者が商品購入をした一部が収入となり儲ける仕組みな事から嫌う人が多く、韓国を嫌う「嫌韓」を真似て儲けるのを嫌うとして「嫌儲」というネットスラングが誕生しました。さらに翌2007年12月には「2ちゃんねる」内のカテゴリーに「ニュース速報(嫌儲)」も作られ、ネット界隈に広がっていきます。

嫌儲の文章・例文

例文1.久しぶりに5ちゃんねるを見たが、嫌儲も過疎っていたのが笑える。
例文2.貧乏人連中が貧乏脱出を試みる奴を嫌儲と馬鹿にするのがネット民度である。
例文3.今日も仕事のストレスを嫌儲と煽って発散するか。
例文4.あれだけ嫌儲に共感した連中が今では一人も居なくなった。
例文5.薄給な底辺派遣なんだから、嫌儲で金持ちを徹底的に嫌うしか生きる道はない。
「嫌儲」を使った例文となります。

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嫌儲の会話例

  • 質問者アイコン

    くそー。金持ちってのはたまたま運が良かっただけなのに威張りくさりやがって…。

  • 回答者アイコン

    いいじゃないの。私たちとは住む世界が違うんだから。

  • 質問者アイコン

    でもYouTubeとかで上から目線で生意気な事ばっかり言って、再生数も稼いで小遣い稼ぎもしているじゃん。それが憎いんだよ、あの嫌儲野郎め。

  • 回答者アイコン

    もう、いつまでも子供みたいに嫌儲民でいないでよ。

金持ちを毛嫌いする夫とその妻の会話です。

嫌儲の類義語

「嫌儲」の類義語には「嫌韓」「嫌儲民」「嫌儲板」「嫌儲思想」「嫌儲くん」「ケンモメン(嫌儲な男達)」「ネット右翼」「ネトウヨ」などの言葉が挙げられます。

嫌儲の対義語

「嫌儲」の対義語には「嫌カス」「好儲(こうちょ)」「ネット左翼」「パヨク」などの言葉が挙げられます。

嫌儲まとめ

「2ちゃんねる」から誕生したネットを利用した金儲け行為や、場合によっては金儲けそのものまでを嫌うのが「嫌儲」です。「2ちゃんねる」が社会現象となっていた昔はネット界隈で使われていた有名なネットスラングで、現在は懐かしの言葉でもありますが未だに使っている人がいるのも事実です。それだけ金儲け行為やそのような主義の人を的確に攻撃や揶揄できる言葉として便利なのでしょう。

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