「塹壕」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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塹壕(ざんごう)

「塹壕」とは「戦場において敵軍の銃撃や侵入といった攻撃を防ぐ目的で掘られる穴や溝」です。戦争とは情報戦や心理戦とも言われますが、それは飽くまでも実際に戦地に赴かない上層部の机上の空論であり、本来は泥臭くて血生臭い究極の消耗戦なのです。どこから飛んでくるか分からない銃弾から身を守る「塹壕」は絶対に必要なのですが、現代においてはドローンや衛星カメラに高性能ミサイルなどでその役目も失われつつあります。

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塹壕の意味とは

「塹壕」の意味は以下の通りとなります。
 (1)戦場で歩兵が敵弾を避ける為に溝を掘って土や土嚢や積み上げて作った防御施設。
 (2)戦争で主に守備側が陣地の周囲に掘る穴や防衛線に構築される溝だが、何百キロにも渡って作られると敵からの攻撃で味方を守ると同時に生活や移動に支障をきたす悪影響もある。
 (3)城や砦の周囲の堀。
「塹壕」は戦争用語で「身を守る為に掘った穴や溝」です。これには大きく2つの意味があり、1つは穴を掘って前方に積み上げると防御施設になるので敵の鉄砲などの攻撃を防ぐ役目があります。この場合はそこまで大きな穴でなくても良く、数人程度が身を潜められる簡易的な大きさ・深さとなったりします。もう1つは自陣を本格的に守る為に、敵の歩兵だけでなく戦車などの侵入も防ぐ為に「防衛線」として地雷原や有刺鉄線などと一緒に設置する長距離に渡る溝も「塹壕」となります。この場合は「防衛線」と同じ長さになるので、2023年のウクライナ侵攻を続けるロシア軍などは反転攻勢に備えて800キロにも及ぶ「塹壕」を設けたとされています。現代の戦争においてはアフリカや中東などの紛争地帯では「塹壕」が散発的にあるのは珍しくありませんが、それ以外ではミサイルやドローン攻撃が主流なのでロシアのように何百キロにも渡るのはかなり稀です。第1次世界大戦の時は敵味方のどちらも「塹壕」をつくるのは当たり前で、そこから「塹壕戦」とも呼ばれていました。日本の場合は戦国時代や江戸時代などのイメージから、城や砦の周囲にある堀も敵兵の攻撃を防ぐ事から「塹壕」の役目を担っています。攻撃を防ぐ役目の「塹壕」は命を守るという意味では大変役立ちますが、それは双方の時間稼ぎになり膠着状態が続き体力を著しく消費させて長期戦に突入する面もあります。

塹壕の由来

「塹壕」の歴史としては、古代ローマ時代には敵からの攻撃を防ぐ為に軍事防衛拠点「カストラ」の周囲に穴を掘っていたとされています。そして「塹壕戦」の始まりはイスラム創世記の「ハンダクの戦い」とされ、その後は日露戦争や第1次世界大戦では「塹壕」を設けて消耗戦に突入するのが常套手段となっていました。

塹壕の文章・例文

例文1.日本もアジアの大国や独裁政権国家から攻め込まれたら、渋谷や新宿も塹壕だらけになる可能性もゼロではない。
例文2.戦争もデジタル時代に突入しこれだけ衛星カメラが鮮明でかつリアルタイムも可能となれば、塹壕などは無意味で野良犬すら身を隠さないだろう。
例文3.皇居のお堀も歴史的に見れば塹壕という価値があるのは間違いない。
例文4.第1次世界大戦で塹壕を用いた戦術に終止符が打たれたと思っていたが、実際には紛争地域などでは日々とても長い溝が掘られているようだ。
例文5.これだけ熊被害が続出すれば、塹壕ではないが熊を陥れるトラップの穴も必要となってくる。
「塹壕」を使った例文となります。

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塹壕の会話例

  • パレスチナにウクライナ…、西アジアや欧州はいまだに戦火が消えないね。

  • もう何千年も前からずっと戦争を繰り返していて、人類って進化をしない生き物ね。

  • 確かに戦争はなくならない。だから戦場では塹壕や地下トンネルが多いんじゃない?

  • 地面を掘りまくって銃を抱えて身を潜める。私達は日本で生活ができて幸せね。

戦争についての思いを語る内容です。

塹壕の類義語

「塹壕」の類義語には「城池」「城隍」「掩体」「散兵壕」「軍事施設」「防備施設」などの言葉が挙げられます。

塹壕の対義語

「塹壕」の対義語はありません。補足として「穴」の対義語は「孔」、「軍事」の対義語は「政治」「経済」「民事」「非軍事」となります。

塹壕まとめ

平らな土地に穴を掘り敵兵の銃撃から身を守る穴や溝が「塹壕」です。ですから戦争や紛争で用いる軍事施設となり、守備側がメインとなりますが攻撃側が「塹壕」をつくるケースもあります。「塹壕」を深く掘ったり長距離にまで張り巡らせると敵兵や戦車の侵入も防ぐ「防衛線」としても重要な役目があります。現在はミサイルやドローン攻撃に衛星カメラの技術が進化して、かつて程は「塹壕」の効果は薄れているようです。

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