「取り付く島もない」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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取り付く島もない(とりつくしまもない)

「取り付く島もない」とは「人に対して無視や冷淡など相手にしない態度」です。営業職を経験した人なら「取り付く島もなく断られる」のは日常茶飯事で、それこそ人間不信に陥りそうになりますよね。人を人として見ない対応をするので、そこに憤りや遣る瀬無さを覚えるのですが、帰社すると今度は上司から説教を受ける日々が続きます。そんな無常な世の中に相応しい諺が「取り付く島もない」です。

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取り付く島もないの意味とは

「取り付く島もない」の意味は以下の通りとなります。
 (1)全く相手にしない。話を取り合おうとしない様子。
 (2)頼りとしてすがる手掛かりがない状態。
 (3)海で溺れた際に助けとなる上陸する島がない事。
 (4)「取り付く島がない」「とりつく島もない」「取り付くしまもない」等とも書き同義。
”取り付く島”は「頼りとしてすがる場所」「取り付き所」で、信頼や信用すべき場所などが存在しない事が「取り付く島もない」です。そもそもはこの様な信頼できるような相手や場所などがなく、ある種の絶望感や虚無感的な意味なのですが、それが現代的にはもう少しマイルドになって相手に無視されたり、こちらの話を全く聞いて貰えないような状況で「取り付く島もない」となります。典型的なパターンでは、営業先などで一切話を聞いて貰えず帰るように要求されるのを「取り付く島もないので名刺だけ渡して帰った」といった風になります。こちらが何かを言おうとしても、相手は何一つ聞き入れずに追い払ったり、そもそもの会話にすらならない状態です。ですから、諦めや不甲斐無さなどで「取り付く島もない」とします。補足として、「取り付く暇もない」は本来は誤用ですが今では半数程度が使用しているので、十分世間に浸透していると判断できます。

取り付く島もないの由来

「取り付く島もない」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては”取付島”で室町時代後期の注釈書「四河入海」などに文言が記されています。

取り付く島もないの文章・例文

例文1.浮気を疑う彼女はまるで何かに取り憑かれたように豹変し、こちらの言い分は取り付く島もなく別れを切り出された。
例文2.国に楯突くと取り付く島もなく粛清されるので、大人しく部屋に引き籠ってこの世を呪っている方が安全だという不思議な世の中だ。
例文3.屁理屈に拍車をかけ論破ばかりしていい気になる者がメディアから持て囃される昨今、一体どのような会議になればオファーを出すのか気になるが、逆に言うならそれぐらい人材不足で取り付く島もないゆるゆるから真面な判断は機能しないのだろう。
例文4.アルゼンチンが初戦に敗れた時は、全ての国民がフットボールの神様には取り付く島もないと悲観に暮れた事だろうが、見事に立て直して優勝したのはアグエロの力も大きいと笑顔から察した。
例文5.あれだけ国民の声に耳を貸すと大風呂敷を広げながら、国民が嫌がる事ばかりを連続して繰り返すのは究極のSMプレイなのか、それとも総理より偉い誰かの命令に柔順に従っているのか分からないが、取り付く島もないもの凄い早さで愚策が決まっていくのは恐怖を覚える。
「取り付く島もない」を使った例文となります。

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取り付く島もないの会話例

  • 明日から1週間ほど出張が決まったから…。

  • ちょっと待ってよ。明日からって、明後日は子供と遊園地に行く約束をしていたじゃない。

  • 無理だな…。俺も上司にやんわりと拒否したけど、こっちの意見は取り付く島もないから。それ以上の反論できなかったよ。

  • もう、そんなパワハラブラックは辞めてしまいなさいよ。

夫の急な出張に憤慨する妻という内容です。

取り付く島もないの類義語

「取り付く島もない」の類義語には「にべもない」「けんもほろろ」「他人行儀」「不愛想」「すげない」などの言葉が挙げられます。

取り付く島もないの対義語

「取り付く島もない」の対義語には「愛想がいい」「物腰が柔らかい」「人当たりがいい」「温」「懐の深い」などの言葉が挙げられます。

取り付く島もないまとめ

こちらの話を全く聞かず相手にすらしない対応が「取り付く島もない」です。他にも、頼りとしてすがる事や溺れた際の上陸島という意味合いもありますが、通常は無視や軽んじるというこちらを人としてきちんと扱わない態度に使用します。

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