「凪」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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凪(なぎ)

「凪」とは「風がなく静かで波も穏やかな状態」です。海辺などは常に海風が吹いているイメージですが、実は朝夕の1日2回は風がない「凪」となりとても静かになります。瀬戸内海はその「凪」が発生する地域として有名で、夏場は午後8時から10時頃に「夕凪」が発生しまるで空気が止まるので風がなく非常に蒸し暑くなります。また、温暖化やエアコンなどの影響なのか近年は発生時間が遅くなっているようです。

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凪の意味とは

「凪」の意味は以下の通りとなります。
 (1)風が止み波が穏やかな状態。風がなく静かで穏やかな状態。
 (2)海風が陸風に、反対に陸風が海風に変わる時は一時的に風がなくなり穏やかな状態になる事。
 (3)風がない静かな状態から転じて、その場がむなど静かで穏やかな状態。
 (4)「薙ぎ」「ぎ」とも書き同義。
「凪」は簡単に言えば「風がない状態」です。ですから陸地でも海上でも使いますが、特に天候や波の高さには神経質になる海上やその地域住民の方が「凪」を日頃から用いる傾向があります。風とは海岸と山間部では反対になり、海岸近くでは日中は内陸部に吹き込む「海風」となり夜になると海に流れる「陸風」で、山間部は日中は平野部に吹く「谷風」となり夜は平野に向けて「山風」が吹き、それが朝晩になると交替するがその時に一時的に風が止む状態が「凪」となります。よって、「凪」とは風がなくまるで空気が静まり返る状態なので、穏やかな状態や波がない状態で用いる表現です。また、そんな状態から転じて、心が穏やかや安定している、またその場が穏やかで良い感じの例えでも使われます。

凪の由来

「凪」は日本で誕生した言葉で当初は平仮名で「なぎ」として、心の安定した状態などの意味でした。それが「かぜ」という冠を付けて「凪」にして、風がなくなり波も穏やかな状態という意味で使われる言葉になりました。

凪の文章・例文

例文1.3年間貯めた貯金で個人投資家デビューを果たしたが、あれだけ目まぐるしく乱高下を繰り返していた市場がなぜか突然に凪相場となって上げ下げがほぼしなくなり、もう手数料だけで損をして短期取引を止めようと決めた。
例文2.沖合にボートを出し、凪になったらエンジンを止めて寝そべるのが最高の贅沢である。
例文3.仕事を辞めたらストレスが激減し、部屋で椅子に腰かけているだけで心は凪状態で非常に安定するようになった。
例文4.今日は大凪でとても静かだが、漁師にとっては魚が全く釣れない状態になるのだから災難でしかない。
例文5.今年は元日早々に初凪となったので、穏やかな1年を過ごせそうだと縁起の良さを感じ取った。
「凪」を使った例文となります。

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凪の会話例

  • 今年の夏は広島などの瀬戸内海に旅行に行ったんだよね。

  • 何をしに行ったんですか?

  • それはグルメ目的の旅行だったけど、それよりも向こうって本当に凪を実感できるんだね。空気が静まり返るっていうのかな。

  • 風流で趣がありますよね。私も今度、凪を感じに行ってみますよ。

瀬戸内海を旅行して「凪」を肌身で感じたという会話です。

凪の類義語

「凪」の類義語には「無風」「凪いだ」「ベタ凪」「朝凪」「夕凪」「静」「平」「」「穏」「安寧」「安楽」などの言葉が挙げられます。

凪の対義語

「凪」の対義語には「時化」「大時化」「大荒れ」「不景気」「乱高下」「悪天候」「大波」「荒波」「強風」「暴風」などの言葉が挙げられます。

凪まとめ

風がなく静かで穏やかな状態が「凪」です。そこから天気が良い時や波がない海面などで使いますが、心が穏やかやリラックスした状態でも「凪」として、さらに何もない静かな状態は「大凪」となります。しかし、この静かな「凪」や「大凪」は魚を釣る漁師には不運の兆候となり、また、反対に大荒れな天気や風が強いのを「時化」と言います。

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