「仇を恩で報ずる」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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仇を恩で報ずる(あだをおんでほうずる)

仇を恩で報ずるとは、恨みのあるものに対して、報復するのではなくあえて情けをかけることです。人間だったら誰でも、恨みのある相手に対して仕返ししたいと思ったり、そうは思わなくてもあえて情けをかける事など普通はしないと思いますが、この言葉は、そんな恨みのある相手にも情けをかけるといった意味になります。それでは「仇を恩で報ずる」について解説していきます。

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仇を恩で報ずるの意味とは

仇で恩を報ずるの意味は、恨みのあるものに対して報復するのではなく、あえて情けをかけるという事です。2020年夏季に、以前連続ドラマで最高視聴率を記録した「半沢直樹」の続編が放映されましたが、そこで香川照之さんが演じる大田常務が、「受けた仇を恩で返しますか」と言っていたのが話題になり、印象に残っている方もいるのではないでしょうか。元々主人公の半沢直樹と大田常務は敵対関係にあり、お互いに恨みを持つ関係でしたが、続編ではその2人が互いの利得のために協力するシーンがあり、この言葉が使われていました。本来は恨みのあるものには報復したいと思うのが普通だと思いますが、そんな相手にも情けをかけるという場面が実際にあるという事ですね。因みに、仇で恩を報ずるは英語では、「to return evil for good.」と表記されます。

仇を恩で報ずるの由来

「仇」とは、恨みや害などを表す言葉で、「恩」は情けや恵みのことです。元々は、情けのある人に対してその誠意を示さないという意味の「恩を仇で返す」ということわざが一般的ですが、「仇を恩で報ずる」は、それを逆の意味にしたものになります。

仇を恩で報ずるの文章・例文

例文1.ずっと敵対関係の相手だったが、あえて仇を恩で報じてみることにした。
例文2.どんなに嫌いな相手であっても、お互いに利害が一致したときは仇を恩で報ずることもあるようだ。
例文3.仇を恩で報ずることができる彼は、本当に天使のような心の持ち主なのだと思う。
例文4.仇を恩で報ずるとはいっても、さすがにあれだけ酷いやつを助けるのはお人好しが過ぎる。
例文5.憎い相手であっても、困っている姿を見る仇を恩で報ずるように助けてしまう。
仇を恩で報ずるを使った例文になります。

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仇を恩で報ずるの会話例

  • この間のマラソン、あの茂木選手と毛塚選手のライバル同士の戦い本当に凄かったね。

  • そうだね。毛塚選手が給水を取れなかったときに茂木選手が渡したシーンには本当に感動したよ。

  • 茂木選手は前に一度怪我をしてから、毛塚選手にもうライバルじゃないと冷たいことを言われて相手にもされていなかったのにね。
    あのシーンはそんな毛塚選手に対しても仇を恩で報じていて本当に凄かったね。

  • 茂木選手は本当に器の大きな選手だよね。

マラソンでのシーンについて話す様子です。以前、足袋のランニングシューズで話題になった連続ドラマにもあったシーンになります。

仇を恩で報ずるの類義語

仇を恩で報ずるの類義語は、「庇を貸して母屋を取られる」「仇を情けにひきかえる」などです。

仇を恩で報ずるの対義語

仇を恩で報ずるの対義語は、「貸家栄えて母屋倒れる」「煮え湯を飲ます」「寝首をかく」などがあげられます。

仇を恩で報ずるまとめ

仇を恩で報ずるとは、恨みのあるものに対して、報復するのではなくあえて情けをかけるという事でした。恨みのある相手に対しては、人間であれば当然報復したくなる時もあると思いますが、「何もしないのが最大の仕返し」という言葉もあるように、報復するのではなく、あえて何もしなかったり、情けをかけてあげることが本当の意味での報復なのかもしれませんね。

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