「ロスカット」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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ロスカット(loss cut)

金融取引を一度もしたことがない人は、このロスカットという言葉にはまず縁がないと思います。それは、そのような取引によって損をしてしまった場合の対応を指す言葉だからです。

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ロスカットの意味とは

ロスカットはそのまま訳すると、”損失の切り取り”となります。実際の意味もそれに近く、各種の金融取引によって損失が出てしまった時に、すぐにその取引を止めて決済してしまうことを表します。

例えば1ドル110円で購入した米ドルが109円に下落してしまうと、1万ドル持っていた場合には1万円の損失となります。ただし、この時点ではまだ決済をしていないので、いわゆる”含み損”という状態です。よって、この時点ではまだ実質的な損失は発生していません。
この場合、レートが戻るまで持ち続けるか、これより下がる前に早めに決済してしまうかという判断になりますが、ここで「損失が出ている状態のまま決済してしまうこと」をロスカットと言います。これにより、損失を現在の時点までに食い止めることができるという訳です。

しかし、この後にレートが上がるかも知れないので、早めにロスカットしてしまったことで後になって後悔することもあり、これを行うには結構な勇気が必要なのです。

ロスカットの由来

ロスカットの由来は、そのまま損失(ロス)の(早めの)カットという意味からです。自分で行う場合だけでなく、利用しているシステムによっては自動的にこれが行われることがあります。例として、買った金額より20%以上値下がりした場合、その時点で自動的にロスカットをするという設定をしていたケースです。このようなシステムによるロスカットは”強制ロスカット”と表現されます。

ロスカットの文章・例文

例文1.今売ったらロスカットになってしまう
例文2.ロスカットして新たな銘柄に投資した方がよさそうだ
例文3.例え一時的に相場が下がっても、ロスカットだけはしたくない
例文4.値下がりが15%で止まったので強制ロスカットされずに済んだ
例文5.早めにロスカットしないととんでもないことになりそうだ
ロスカットは、損失を最小限に留める為の手段です。ですが、誰でも損をすると分かっているのにすすんでこれを行いたくはないでしょう。しかし、これがうまくできるかどうかで、長い目で見ると収支がかなり変わってくると言われています。

ロスカットの類義語

ロスカットの類義語は「強制決済」です。どちらも損失をしている状態で決済を行うことですが、強制決済の場合は強制ロスカットもその1つで、自分ではまだ決済する気がないのに強制的にそれが行われてしまった場合を表します。その理由は値下がり幅だけでなく、何かのルールに違反した場合など様々です。
尚、そのまま日本語にした「損切り」も、一応類義語として扱ってもいいでしょう。ロスカットとこの損切は、人によってどちらの言葉を好んで使うかが分かれるところです。(単に言葉自体の好みです)

ロスカットまとめ

このロスカットがうまくできるかどうかで、金融取引の結果は大きく変わります。損をすると分かっている状態での決済はできるだけ行いたくないものですが、更に大きな損を出す前に、自らすすんで行う勇気も必要なのです。

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