「フリーアドレス」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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フリーアドレス(Free Address)

「フリーアドレス」とは「職場の固定席を廃止して自由な席で仕事をする働き方」です。英語「address」は「住所」とするのが一般的ですが、他にも「位置」「扱う」「席」などの意味があります。そこから「自由な席」で働く「フリーアドレス」として、職場環境における新しい仕事スタイルとして定着した専門用語になっています。

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フリーアドレスの意味とは

「フリーアドレス」の意味は以下の通りとなります。
(1)職場で固定の席を持たずに空いている席で自由にオフィスワークをするスタイル。
(2)IT系企業に多いオフィス業務の働き方で、ノートパソコンなどを利用して毎回自由な席で仕事をする事。
(3)無料で電子メールのアカウントを取得する「フリーメールサービス」の別表記。
「フリーアドレス」は図書館の閲覧室や大学の講義室のように、職場において自由な席に座り仕事をする働き方です。これまでは殆どの会社で自分の机が決まっていて毎日そこに座り仕事をするのが一般的でしたが、現在はIT企業などを中心にして固定席がない「フリーアドレス」が広がりつつあります。理由としては社員の平等・スペースの有効活用・テレワーク導入によるオフィス人数減少・社員コミュニケーションの強化などからですが、反対に社員・荷物管理の難しさや初期コストなどのデメリットも生じます。また業務内容によってはチーム毎の固定席の方が効率が良く、一概に華やかな雰囲気だけで職場を「フリーアドレス」にすると失敗となる場合もあります。それでも現在はカフェ感覚での仕事として若い世代には親しまれ、また最初から固定席を廃止すればオフィス費用も安くなります。よって、今後は「フリーアドレス」を積極的に採用する企業と、従来の固定席を重視する企業の二極化になりそうです。

フリーアドレスの由来

「フリーアドレス」は1987年にアメリカ・シカゴのIBM本社が導入したのが始まりです。その後はアメリカのIT企業を中心に広まり、日本では1994年にIBM系「プライスウォーターハウスクーパースコンサルタント」が初めて導入して、現在に至ります。

フリーアドレスの文章・例文

例文1.会社や上司が絶対な権威主義の日本ではフリーアドレスが本格的に普及するのは難しく、地方の地場産業の職場を覗けばどこも数十年前の役所のような雰囲気である。
例文2.ある意味で職場に無駄なものが何もない北朝鮮やロシアなどの方がフリーアドレスが適しているようだ。
例文3.夢を抱いて上京した地方出身者の方がフリーアドレスに馴染んで気あいあいとして、下町育ちの堅物な東京人の方が固定席に拘っている。
例文4.IT企業がフリーアドレスを積極導入する裏事情は、スタッフの入れ替わりが激しく固定席だと辞めた人の机が目立ち周囲に動揺を与えるので、誰が辞めても気にならないフリーアドレスを採用しているのだ。
例文5.上司としてはフリーアドレスだと偉そうにふんぞり返って座れないので、内心は面白くないだろう。
「フリーアドレス」を使った例文となります。

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フリーアドレスの会話例

  • ところで、そっちの職場はどうなの? えっ、うちはとっくにフリーアドレスだよ。

  • うちも先月から社長が急に気分が変わったみたいでフリーアドレスになったよ。まあ、慣れるまで違和感があるよね。

  • そうそう。でも結局は同じ場所に座って、気心が知れた人が隣に座るから…。

  • フリーアドレスって無意味。新人が1人でポツンとしていたり、陰キャには余計に居心地が悪い職場になっていくのよね。

「フリーアドレス」は日本人には合わないという会話をしています。

フリーアドレスの類義語

「フリーアドレス」の類義語には「フリーアドレスオフィス」「ノンテリトリアルオフィス」「シェアードオフィス」「ホテリングオフィス」などの言葉が挙げられます。

フリーアドレスの対義語

「フリーアドレス」の対義語には職場で自分の席が決まっている「固定席制」「個人席制」、また職場以外で働く方法として「サテライトオフィス」「フレックスオフィス」などの言葉が挙げられます。

フリーアドレスまとめ

以上が職場で自分専用の机・席が決まってなく自由な場所で働く「フリーアドレス」についての解説でした。IT系を中心に広まっている働き方で、好きなテーブルの場所に座って働くので自由で効率良いメリットもありますが、上司のスタッフ管理や荷物などのデメリットもあるので、もしかしたら日本企業はどちらを採用するかの分岐点に立たされているのかも知れません。

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