ビンロウ(Areca Catechu)

「ビンロウ」とは「酩酊効果から合法ハーブと呼ばれる台湾などで有名なヤシ植物を原料とする噛みタバコ」です。日本だけでなく欧米では年々タバコに対する規制が厳しくなり価格も高くなっていますが、東南アジアなどではまだそこまで規制されていない部分があります。それは隣国台湾も同様で、この地では昔から「ビンロウ」という巨大なヤシの木を原料とする噛みタバコが人々の生活に根付いています。しかし、普通のタバコ以上の酩酊感が得られるので「合法ドラッグ」や「合法ハーブ」とも呼ばれてしまっています。

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ビンロウの意味とは

「ビンロウ」の意味は以下の通りとなります。
 (1)熱帯アジアや東アジアで生育するヤシ科の常緑高木で、種子は漢方薬や噛みタバコとして使われるが独特の苦みや酩酊感などに発がん性を指摘される事から「悪魔の実」や「死の実」とも呼ばれる植物。
 (2)マレーシアや台湾などで有名なヤシ科の常緑高木「ビンロウジュ」の別名で、「ビンロウジ」と呼ばれる果実や種子は麻酔効果があり漢方や噛みタバコなどで重宝され、現在は発がん性の指摘から次第に利用者は減少している。
「ビンロウ」は英語表記「areca catechu」や「areca palm」、漢字表記「檳榔」となる主に熱帯アジアや東アジアに分布するヤシ科の常緑高木です。生育すると高さは10〜20mに達し、葉の長さは1〜2m、果実は約6センチになり、この果実は「ビンロウジ」(檳榔子)と呼ばれ漢方効果から生薬として使用され、また嗜好品である噛みタバコでも使われています。しかし、果実に含まれるアルカロイドには麻酔効果があり、一般的なタバコや噛みタバコよりも酩酊感などが強力な事から現地であるマレーシアや台湾でも一部の年配者などが常用する程度で若い人は殆ど使用しません。ですが、最近はそれが逆にネットなどの影響によって、怖いもの見たさや好奇心から観光客などが噛みタバコ「ビンロウ」を体感する人も多いようです。その独特の不味さというか不快感に酩酊感から「悪魔の実」や「死の実」、或いは「合法ドラッグ」や「合法ハーブ」に「台湾ガム」といった隠語・スラング的な呼び方も浸透していて、台湾国内では「ビンロウ」の噛みタバコを扱う専門店が多くあり18歳以上なら誰でも購入できる手軽さから、ちょっとした名物にもなっています。世界保健機構「WHO」は「ビンロウ」にはタバコ同様の危険性や中毒性に発がん性リスクも高いと警告しています。

ビンロウの由来

「ビンロウ」の発祥地は明確には定かではありませんがマレーシア原産とされ、日本には奈良時代に薬用や染料で入ってきたとされています。一説によると中国では1500年以上も昔から人々が使い始め、その影響で台湾では南部の原住民が神聖な植物と大切にするようになり現在まで文化として根付いているようです。そんな背景から台湾は世界を代表する「ビンロウ王国」や「ビンロウ文化」の国とも呼ばれています。

ビンロウの文章・例文

例文1.今時の若い人が浮足立って台湾へ旅行に行くとビンロウ目当てなんだろうと勘ぐってしまう。
例文2.ビンロウは日本でも購入可能らしいがグレーゾーン的な品なので、あまり手出ししない方が健康にも財布にも良い。
例文3.台湾では合法ハーブとも呼ばれるビンロウだが、一度ハマると普通のタバコ同様に止めるのは大変なようだ。
例文4.知人である彼女は長期休暇になるとビンロウ目当てで台湾に出向くが、実は台湾ではなく大麻目当てのタイへ行くと知って、これはヤバいと付き合いをやんわり拒否する事にした。
例文5.健康だけが取り柄の俺にはビンロウよりも、台湾カレーや台湾まぜそばの方が興味がある。
「ビンロウ」を使った例文となります。

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ビンロウの会話例

  • 質問者アイコン

    気持ち悪い…。

  • 回答者アイコン

    だから、あれだけビンロウは止めとけって言ったのに。

  • 質問者アイコン

    せっかく台湾旅行に来たんだし、旅の記念や思い出に一度はビンロウをやってみたいじゃん。

  • 回答者アイコン

    そうだけど、普段タバコを吸わない人がビンロウをやるのは難易度が高いって。体、本当に大丈夫?

台湾旅行中に彼氏の方が「ビンロウ」を試して体が悪くなるという内容です。

ビンロウの類義語

「ビンロウ」の類義語には「無煙タバコ」「嗅ぎタバコ」「ビンロウヤシ」「ビロウジ」「合法麻薬」などの言葉が挙げられます。

ビンロウの対義語

「ビンロウ」の対義語はありません。補足として「ビンロウ」を「無煙タバコ」とするなら対義語は煙を出す従来の「紙タバコ」になります。

ビンロウまとめ

マレーシアや台湾で栽培されているヤシ科植物が「ビンロウ」で、果実である「ビンロウジ」は漢方薬や噛みタバコなどに昔から利用されてきました。通常のタバコよりも「ビンロウ」の噛みタバコは独特の酩酊感に陥る事をまるでドラッグのようだとして、「悪魔の実」や「合法ドラッグ」などと呼ばれています。

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