「ハイカラ」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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ハイカラ(High Collar)

「ハイカラ」とは「明治時代の西洋文化を好むセンス良い人から、現代でもお洒落やトレンドに敏感な人」です。お洒落な人を称賛する際に何と言うか、ちょっと悩みませんか? 普通に「お洒落ですね」「センスが良いですね」では無難過ぎるので、もう少し言葉遊びを考えると「ハイカラ」と使いたくもなりますが、これも少し難しいところがあります。でも悪い意味ではないので、もし機会があれば使ってみてはどうでしょうか?

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ハイカラの意味とは

「ハイカラ」の意味は以下の通りとなります。
 (1)英語「high collar」(ハイカラー)から誕生した明治時代の流行語で、西洋風の文化や生活スタイルを好む人々を指す総称。
 (2)明治時代の西洋文化が好きな人々が転じて、現代でもお洒落やセンスが良いや最新トレンドに詳しいなど肯定的に用いる表現。
 (3)丈の高い襟。
「ハイカラ」は英語表記「high collar」となり直訳すると「丈の高い襟」から、本来は「高い襟のYシャツ」などを指しています。これは明治時代になると西洋文化が入ってきて高い襟のシャツなどを着る人々が増え始めたのを受けて、「日本人なら服を着ろ」と反発や否定するように「ハイカラ」となりました。しかし、それでも若い人々を中心に急激に西洋文化が浸透したので、洋服以外にも食事や生活スタイルまで西洋風を好むようになり、「ハイカラ」だけでなく「ハイカラさん」「ハイカラ趣味」「ハイカラ髪」などと様々に呼ばれるようになります。明治時代に流行語となるほど浸透した後は頻繁には使いませんがすっかり世間に定着し、以降は現代でも西洋文化好きから解釈が広がり「お洒落」「センスが良い」「トレンドに詳しい」といった意味合いがあります。よって、「ハイカラ」とは昔は「西洋かぶれ」や「西洋文化好き」で、西洋文化が定着した現代は「流行に敏感」や「ファッションセンスが良い」などですが、Z世代などの若者だけでなく30〜40代もあまり使う事はなく、昔を懐かしむ一部高齢世代が使うぐらいではないでしょうか。

ハイカラの由来

「ハイカラ」は1898年(明治31年)、ジャーナリスト・石川安次郎さんが東京毎日新聞のコラムで高い襟の政治家を「ハイカラア派」などと揶揄するように使ったのは始まりで、それが庶民に広がると西洋文化などを好む人全般に用いる表現となりました。

ハイカラの文章・例文

例文1.美容師になったので髪の毛を派手に染めているが、ある日祖父が入院する病院へ看病に行ったら、「お前もハイカラになったなー」と嬉しそうに言われた。
例文2.祖母曰く、東京よりも神戸の方がハイカラな建物が多いそうだ。
例文3.日本語ラップやJ-POPを聴いているとハイカラになって気分が高揚する。
例文4.明治や大正文化に影響されたファッションの人を見ると、思わず「ハイカラですね」と声をかけたくなる。
例文5.将来は絶対にハイカラ娘と結婚すると決めているが、マッチングアプリではデートに漕ぎ着けるまでが最大の難関である。
「ハイカラ」を使った例文となります。

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ハイカラの会話例

  • その洋服、お洒落だねー。

  • お洒落よりも、ハイカラって言われた方が嬉しいな。

  • えっ、ハイカラって少し馬鹿にする言葉じゃない?

  • そんな事はないよ。可愛いファッションだからハイカラじゃない。昔を意識した洋服なんだから、ハイカラだよ。

「ハイカラ」なファッションを楽しむ友人女性との会話となります。

ハイカラの類義語

「ハイカラ」の類義語には「お洒落」「センスが良い」「小粋」「ファッショナブル」「洒落た」「綺麗」「煌びやか」「ゴージャス」「絢爛」「シック」などの言葉が挙げられます。

ハイカラの対義語

「ハイカラ」の対義語には「バンカラ」「蛮殻」「ダサい」「魅力がない」「粋じゃない」「どんくさい」「野暮」「不格好」などの言葉が挙げられます。

ハイカラまとめ

当時としては斬新な西洋スタイルを取り入れた明治時代のお洒落な人が「ハイカラ」です。現代においては一般的には昔の流行語ですが、敢えて「ハイカラ」を使う事で昔同様にお洒落やセンスが良いといった意味としても通用する所があります。もちろん、受け手と使い手次第のところもありますが、そこまで嫌味なくポジティブな意味で捉える方が多いのではないでしょうか。

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