サクラ(shill、fake、fake customer)

「サクラ」とは、ある人にとっては春に咲かせる美しい花ですが、今回は(おとり)や仕込み的な意味を持つ言葉の解説となります。例えば、テレビのバラエティ番組の観客は、無暗に大声で笑いますよね。あれも一種のサクラであり、一応は番組を盛り上げる前提がありますが、それを仕事としてどこかの業者に頼んでいたり、番組開始前に笑う様にお願いしているのは確実なので、その様な扱いとなります。他にも様々な使い方がある「サクラ」について、解説となります。

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サクラの意味とは

「サクラ」の意味は以下の通りとなります。
 (1)劇場公演や販売などで、主催側から雇われて一般客に紛れ込み、場を盛り上げたり雰囲気作りに率先して協力する、陰ながら誘導・扇動する存在。
 (2)飲食店、商品、ネット上など様々な場面で、実際よりも良く見せようと一般客を騙す役割。
 (3)警察隠語として、公安関係者や情報提供者。
 (4)インタビュー、リサーチなどの際に調査対象に送り込まれた主催側の人。
「サクラ」とは上記の様な意味で、昔は店頭販売などで一般客に商品を買わせる目的で、雇われた役割がその商品を褒めたり購入するなど、分かりやすい存在でした。また、行列ができる店という宣伝効果を狙って店員に並ばせるなど、表現悪いなら姑息な方法で一般客を騙す存在です。最近では、ネット上の掲示板などにもサクラが多く、ある商品について良い書き込みをすれば、それを信じたお客が間違って購入するという流れです。劇場公演などで、観客席に座り、声を出して場の盛り上げ役は、誰も損をしない”良いサクラ”ですが、販売や売上目的のサクラは褒められたものではありません。
サクラの英語表記として、最も相応しいのは”shill”、偽物を意味する”fake”も使われる事があり、偽客は”fake customer”となります。

サクラの由来

諸説ありますが、「サクラ」は江戸時代発祥とされ、歌舞伎を無料で観る代わりのお礼として、見せ場となる際に掛け声をかけて、その場をさらに盛り上げたのが最初とされています。桜の花見は、奈良時代の頃から始まったとされ、その当時は貴族など一部の特権階級だけの楽しみでした。本来は、桜は咲くのを楽しむのは誰でも出来るので、無料で舞台を観て花見のように盛り上げているから「サクラ」という説、桜が咲き散るのも早い事から「サクラ」という説が入り乱れています。

サクラの文章・例文

例文1.サクラのバイトをネット上で励み、小遣いを稼いでいる。
例文2.サクラになるのも実は苦労が多く、お客の中で存在感を消しながら盛り上げなければならない。
例文3.ネット上で最も有名なサクラは、出会い系サイトだろう。ここはサクラの温床である。
例文4.テレビ番組で、リポーターが一般人にインタビューするのは、サクラではないかと疑ってしまう。
例文5.手品師が観客を選ぶのも、サクラを仕込ませていると言われている。

「サクラ」を仕込みとしての意味での解説やその例文パターンとなります。

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サクラの会話例

  • 質問者アイコン

    この前、2時間待ちで有名な行列ができるカフェにやっと入る事ができたよ。

  • 回答者アイコン

    何を飲み食いしたの? 行列する価値があるお店?

  • 質問者アイコン

    疲れてお腹も減ったから、美味しかったけど、また行列に並ぶかと言われたら、もういいかなー!

  • 回答者アイコン

    でしょう。多分、その行列のお客さんの一定割合はサクラだよ。だから、騙されたかも知れないね。若い世代ほど行列大好きだからね。

行列してまで並び入店した人気カフェについて男女が会話をしています。女性の方が、お客の一部は「サクラ」だと決めつけています。

サクラの類義語

「サクラ」の類義語には、「やらせ」「ステルスマーケティング」などの言葉が挙げられます。

サクラまとめ

「サクラ」は、江戸時代の歌舞伎における観客席から舞台を盛り上げる役割が発祥とされ、今ではさらに飛躍して、キャンペーンなどで水増しや人気店のお客のフリ、出会い系サイトで出会い提供のフリ、テレビ番組の観客として笑う等々、その場における主催側の要求通りに役割を演じています。

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