「ギヤマン」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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ギヤマン(ぎやまん)

「ギヤマン」とは「江戸時代などに用いられた『ガラス』や『ガラス製品』の古称」です。ガラスやガラス細工は不思議な輝きを放ち、また脆く壊れやすい部分なども含めて、大昔は特別な価値があったと推測できますよね。それこそ現代でもステンドグラスなどは鮮やかで美しいバランスが保たれ感心してしまいます。そんなガラスを表現する言葉が「ギヤマン」となります。

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ギヤマンの意味とは

「ギヤマン」の意味は以下の通りとなります。
 (1)江戸時代のダイヤモンドの呼び名。
 (2)江戸時代のダイヤモンドから転じて、ガラス細工でダイヤモンドを使用する事でガラス製品全般やガラス製品の別名。
 (3)若者の一部で使用されているスラングで金銭やお金の事。
「ギヤマン」は元々はポルトガル語で「ダイヤモンド」を意味していて、その言葉が日本に入ってきた江戸時代の当時も同様の意味を持っていました。しかし、庶民にとってはダイヤモンドは殆ど接点がなく、唯一知られていたのはガラス細工で使用する際に用いる事から徐々にガラス製品その物を「ギヤマン」と呼ぶようになります。ですから「ガラス製品の別名」=「ギヤマン」として広く浸透していき、現在では「ビードロ」や「玻璃」と同じ意味合いとして、昔を懐かしむ際に用いる表現となっています。要するに現在では普通は「ガラス製品」とそのまま用いますが、これではあまり趣や雰囲気が感じられないので状況に応じて「ギヤマン」としたり、或いは「ビードロ」「瑠璃」と使い分けるのです。また、他にもネットスラングや若者用語として、金銭やお金といった意味でも「ギヤマン」となりますが、これはまだあまり普及していないようです。

ギヤマンの由来

日本でガラスが初めて発見されたのは縄文時代とされ、それぐらい大昔から存在した事になります。それ以降の時代でもガラス玉などが宝物のように大事にされていたようですが、しかし、これらの時代のガラスやガラス製品は中国から入ってきたもので日本には作り上げる技術がまだありませんでした。そして、江戸時代になりポルトガルと貿易をするようになって当初はダイヤモンドをポルトガル語から「ギヤマン」と呼んでいましたが、その後はガラス製法でダイヤモンドを用いるので「ガラス製品」や「ガラス」のみでも「ギヤマン」となっていきます。

ギヤマンの文章・例文

例文1.祖父の部屋の窓ガラスを間違って割ってしまったら、「ギヤマンが割れたー」と大騒ぎされた。
例文2.大正ロマンが感じられるステンドグラスも当時の人からすると、美しいギヤマンという事らしい。
例文3.ガラスと呼ぶよりもギヤマンの方が現代でもしっくりくる時もあるが、やっぱりガラスを使ってガラス壁やガラス食器などの方が望ましい。
例文4.地方にはガラス細工の名産地が結構あるが、ビードロや玻璃と比較するとギヤマンと表記するのは殆どない気がする。
例文5.江戸時代はダイヤモンドをギヤマンと呼び、その後はガラス製品もギヤマンと呼ぶようになった。
「ギヤマン」を使った例文となります。

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ギヤマンの会話例

  • ガラスって昔はギヤマンって言っていたんだよ。

  • へー、そうなんだ。相変わらず物知りねー。

  • そんな事はないって。でも、ビードロや玻璃とも言うし、現代人からすると何か違和感があるよね。

  • でも、日常生活でガラスをギヤマンって言う人はまずいないでしょう。

ガラスを「ギヤマン」と呼ぶ事への違感についての会話となります。

ギヤマンの類義語

「ギヤマン」の類義語には「硝子」「グラス」「ステンドグラス」「ヴィードロ」「フロントガラス」などの言葉が挙げられます。

ギヤマンの対義語

「ギヤマン」の対義語はありません。

ギヤマンまとめ

ガラスやガラス製品の別名が「ギヤマン」です。江戸時代などに使われていた古称であり、正確には江戸時代の最初は「ビードロ」と呼ばれ、その後「ギヤマン」となり、最終的には「ガラス」として現代でも使われています。しかし、昔ながらの表現や懐かしいガラス製品などは敢えて「ビードロ」や「ギヤマン」とした方が趣が感じられるので、この機会に覚えておいて下さい。

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