キーストーン種(Keystone species)

学生時代の理科の授業で、生態系や食物連鎖等の生物の授業で受けたことを覚えているでしょうか?ピンと来る人も多くはないと思いますが、今回は、生態系にまつわる言葉として「キーストーン種」という言葉の意味について詳しく解説をしたいと思います。

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キーストーン種の意味とは

「キーストーン種=中枢種」とも呼ばれていますが、生態系の中で比較的個体数が少ない種でありながら、その種が存在している生態系のなかで大きな影響を与えている生物種を指す言葉です。ちなみにキーズトーン種は個体数が多い種に関しては当てはまりません。つまり、キーストーン種の判定方法は大別すると「少ない個体数」「大きな影響」の2点になります。

キーストーン種の由来

1969年に「アメリカン・ナチュラリスト」誌で提唱されたことが始まりとなっています。そこから学者の中ではスタンダートに使われる言葉になっています。英語表記だと「Keystone species」となります。

キーストーン種の文章・例文

例文1.キーストーン種がいなくなることで生態系が変化する
例文2.あの種はこの辺の生態系のキーストーン種だ
例文3.私は生態系を壊さないために、キーストーン種の保護・観察をしている
例文4.この辺りのキーストーン種はなんだろう?
例文5.キーストーン種について知ってもらうことは、生態系を知ってもらうことになる
上述したように、キーストーン種は少ない個体でありながら、生息地域における生態系の重要なファクターである。実際の例として、キーストーン種はいなくなったことで、生物群集に大きな変化がでた例もあるので、覚えておくといいかもしれません。

キーストーン種の類義語

学術的な専門用語になので、同じ分野という意味での類義語ではありませんが、キーストーンを日本語に直訳すれば「要石(かなめいし)」と捉えるなら、「中枢」「大黒柱」「基幹」といった言葉は近いものとして当てはめられる事になります。

キーストーン種まとめ

実際にキーストーン種の減少による生態系の変化の例として、北太平洋岩礁潮間帯のヒトデを人為的に排除したことによるイガイの増加例や、北太平洋沿岸のラッコの減少によるジャイアントケルプの海中破壊による影響などが確認されている。生態系が崩れることによって大きな影響が出る事もあるので、私たち人間もその生態系の一部として意識しなければならない事ではないでしょうか。

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