「インテグリティ」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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インテグリティ(Integrity)

インテグリティとは「完全性や誠実といった意味で、ビジネス用語として企業や上司に求められる資質や能力など」です。昨今の社会や企業はコンプライアンスを特に重要視する流れとなっていますが「インテグリティ」もそんな一つで、誠実であったり倫理観を持つ正しい人や企業が社会に求められているので、これに反するようだと不必要となるのです。やや堅苦しい印象も抱くでしょうが、正義や誠実こそ一番大事とする「インテグリティ」の解説となります。

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インテグリティの意味とは

「インテグリティ」の意味は以下の通りとなります。
(1)直訳すると「完全性」「整合性」「誠実」「真摯」等で、ビジネス現場における企業や上司などに求められる重要資質の事。
(2)IT用語としてシステムやデータの整合性や一貫性という意味で、製薬業界等ではデータが全て揃い欠損がない状態を保証する事を「データインテグリティ」とする。
「インテグリティ」(英語:Integrity)は直訳すると完全性・整合性等々となり、高潔や無傷といった意味合いも込められています。元々は1909年に生まれた世界的な経営学者・ピーター・ドラッカー氏が提唱したビジネス現場でのマネジメント概念の言葉とされ、それがITやネット業界の専門用語として、正確で不具合がないデータの事を「データインテグリティ」と呼ぶようになり、またビジネス用語として近年の大企業などで重要視される組織全体やリーダー能力に必要な「誠実さ」としても使われています。要するに、企業とは利益ばかりを追求するのではなく、コンプライアンスを守り倫理的な価値観に従う役目があるのです。高潔で正しい人間こそ上に立つ資格があり、またそんな上司の元には真っ当な部下が集まり、従業員が「インテグリティ」を遵守すれば企業全体が健全に成長をするのです。このような大きな枠組で倫理観を共有し法令を守り、またリーダーや上司などに求められる誠意や誠実な資質を「インテグリティ」とします。逆に言うなら、どんなに画期的な製品を発売したり売上がある企業でも不正や隠ぺい体質なら社会から必要とされず、同様に仕事が出来る上司でも部下に横暴な態度を取ったり差別やセクハラパワハラをするようなら人間として問題ありで、企業から必要とされなくなるのです。

インテグリティの由来

「インテグリティ」の由来は、前記したようにユダヤ系オーストリア人経営学者・ピーター・ドラッカー氏が著書「現代の経営」(1954年)で提唱したのが始まりとされています。

インテグリティの文章・例文

例文1.大企業だけでなく政治家にもインテグリティが求められるが、選挙しか頭にない彼らにそれを期待するのは酷であり無理だ。
例文2.地方の中小企業なのでインテグリティな概念などは1ミリも存在せず、今日も罵倒と差別用語が飛び交い入社したばかりの新人が数日で辞めて顔を見せないのも日常茶飯事だ。
例文3.インテグリティを声高に主張する昨今でも、旧巨大財閥グループは相変わらずデータ改ざんや不正を続け、呆れて何も言う気になれない。
例文4.あまりにもインテグリティを追求し続けると退屈な社会になるという声もあるので、そのバランスは確かに大事である。
例文5.新しい上司はインテグリティに優れ確かに真面目で差別なども一切ないが、どこか人間らしくなく面白味に欠けるのも事実だ。
企業における「インテグリティ」についての例文です。

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インテグリティの会話例

  • これまでは画期的な新製品を発売すれば良しとされてきたのに、今ではインテグリティも一番大事にされるから企業も大変だよな。

  • うん。倫理観を求められるから社会に適していないとバッシングも凄いしね。

  • そう言えば、最近ではバルサのフランス人選手が人種差別発言で大荒れだよ。結局はスポンサーも降りたみたいだし、これも昔なら騒動に発展しなかったよ。

  • でもさ、ネットは監視&密告社会でもあるから、結局は何もしない人が最終的に高尚で倫理観が高いと誤解される所があるね。

男女が昨今の「インテグリティ事情」について会話をしています。

インテグリティの類義語

「インテグリティ」の類義語には、「コンプライアンス」「シンセリティー」などの言葉が挙げられます。

インテグリティの対義語

「インテグリティ」の対義語には、「不誠実」「ノンコンプライアンス」などの言葉が挙げられます。

インテグリティまとめ

「インテグリティ」は昨今重要視されているビジネス用語で、主に大企業などで求められる倫理観や誠実さと言ったニュアンスで使われます。企業全体、そして上司や社員にも誠実であったり真面目である資質は高い仕事スキルよりも大事となるのです。要はどんなに業績ある企業でも、また仕事が出来る人材だとしても、企業として不正を働いたり人間的に未熟で差別主義者や部下に横暴を繰り返すようだと、社会から必要とされないのです。したがって、正しい企業や人間こそ価値があるとする概念や取り組みが「インテグリティ」なのです。

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