「お茶の間」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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お茶の間(おちゃのま)

「お茶の間」とは「家の中で家族が集まり中心となる部屋である”茶の間”の丁寧語」です。子供の頃は「お茶の間」が賑うのは当たり前だと思いがちですが、1人暮らしや離婚などを経験するといかに温かい「お茶の間」が大切な場所だったのかと骨身に染みるのです。改めて父親や母親の偉大さを思い知らされる「お茶の間」の解説となります。

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お茶の間の意味とは

「お茶の間」の意味は以下の通りとなります。
 (1)家族が団らんや食事をする部屋「茶の間」の美化語・丁寧語。
 (2)家族団らんの部屋から転じて、温かい家庭や幸せな家族、世間の人々などを象徴した言葉。
 (3)茶会をする部屋「茶室」。
 (4)お手伝いさんがいる部屋。
「お茶の間」は「茶の間」に「お(御)」を付けて美化語や丁寧語にしたもので、家族が団らんしたり食事をする家の中心部屋となります。ですから家族が顔を合わせてリラックスする部屋であり、昔は風住宅が多く畳の部屋が「お茶の間」でしたが現在はテレビやソファーが置いてあるリビングルームとなる場合が多いです。さらにはそんな家族が集まり賑う「お茶の間」を幸せ・温かい家庭の象徴と比喩したり、バラエティ番組などは人々から人気なるのを目指すとして「お茶の間を賑わす」「お茶の間に届ける」といった表現もされます。不動産業界や建築業界からすると「お茶の間」は「一つの部屋」でもありますが家族の中心となる「リビングルーム」で、テレビ番組やメディアなどは家族や庶民や世間として便宜上用いるのが「お茶の間」となっています。要するに「お茶の間」という空間には祖父母と子供夫婦に孫という多くの年代が集うので、単なる部屋以上の特別な価値があるとしてそんな老若男女をまとめて「お茶の間の皆さん」や「お茶の間の人気を得る」といった使われ方もされます。

お茶の間の由来

「お茶の間」は諸説ありますが「茶室」が変化して誕生したとされています。そもそも「茶室」でお茶を飲む文化は平安時代が始まりとされ鎌倉時代になると凝った「茶室」が多く造られるようになります。しかしこの時代はまだ高貴な人達だけの嗜みでしたが、江戸時代になると庶民も畳部屋やその一角を「茶室」という扱いにして、明治時代になると現在にも通じる風住宅や洋風っぽい建物も増えたので室や居間を「茶の間」とも呼ぶようになります。

お茶の間の文章・例文

例文1.大学生ぐらいの頃は将来的に30歳までには結婚をして、いつも明るい声がお茶の間から溢れる幸せな家庭を築くと考えていたが、いつからかそれが東大合格よりも高く難しいハードルだったとは夢にも思わなかった。
例文2.父が借金をして母が家を出て姉は男の家に転がり、そしてお茶の間から誰も居なくなった。
例文3.隣にパンクロック大好きの夫婦が引っ越してきて毎日朝から夜中まで音楽を大音量でかけて、週末はバンド仲間がやってきてお茶の間で飲んで騒いでのどんちゃん騒ぎを繰り返しているが、地元の有力議員の馬鹿息子なのでこっちは文句を言えずじっとお茶の間で耐えている。
例文4.あのお茶の間を賑わせていたお笑いタレントがひっそりと姿を消し、今やYouTubeでしか見掛けないとは時代の流れとは残酷である。
例文5.政治家や極道の大邸宅のお茶の間は仏頂面のボディーガードや秘書が近くにいて、家族もリラックスできたもんじゃない。
「お茶の間」を使った例文となります。

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お茶の間の会話例

  • いや違うって、俺は引き籠りじゃないから。

  • だって何年も働いてないんでしょう?

  • それぞれ定義があるでしょう。引き籠りは自分の部屋から出ない、俺は昼間の大半をお茶の間で過ごしているからニートだって。

  • だけど、家族が帰ってきたら自分の部屋に逃げるんでしょう? やっぱり引き籠りじゃない?

無職の男性が引き籠りとニートの違いを知人女性に説明していますが、論破されています。

お茶の間の類義語

「お茶の間」の類義語には「居間」「居室」「リビングルーム」「数寄屋」「居室」「室」などの言葉が挙げられます。

お茶の間の対義語

「お茶の間」の対義語には「客間」「応接間」「応接室」「客座敷」「ゲストルーム」「サロン」「ラウンジ」などの言葉が挙げられます。

お茶の間まとめ

昔はお茶を嗜む「茶室」でしたが、現代は家族の集まる中心となる部屋が「お茶の間」です。所謂、リビングルームや居間の別称であり少々古い呼び名ですが、今もテレビなどのメディアは視聴者の事を「お茶の間の皆さん」と表現する事からも認知度があり親しみやすい言葉であるのは間違いありません。

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