誇大妄想に浸る男性

誇大妄想(こだいもうそう)

誰もが時々は詰まらぬ妄想を抱くものですが、「誇大妄想」とはそれが自分自身を過剰に評価するものです。自信過剰の妄想版という感もありますが、これが酷くなると躁病など病気の疑いもあるので笑って済ませるものではなくなってきます。逆に、自分に自信がない妄想は「微小妄想」となります。現代はストレス社会なのか妄想で苦しむ人や現実逃避をする人も増えているようで、その中でも最も有名な「誇大妄想」を詳しく調べてみました。

誇大妄想の意味とは

「誇大妄想」の意味は以下の通りとなります。
(1)自分の地位・才能・能力などが誰よりも高いと激しく思い込む症状。
(2)自分が特別優れているなど良い方に思い込む妄想。高貴な人間・大金持ち・才能がある・異性にモテる等々の空想を抱く。
(3)まったく根拠のない想像をする「妄想」の中一つが「誇大妄想」で、自分の能力や存在価値を過大に評価し、強く思い込む。

心理学では精神病性障害の妄想性障害に分類されるのが「誇大妄想」で、他にも「被害妄想」「関係妄想」「憑依妄想」が該当される。これらを含めて”妄想”という扱いで、現実的ではない、或いは常識外な信念めいたものです。よく言われる変わった人でも、自分で認識があるなら”妄想”ではないので問題ありません。しかし、「誇大妄想」の場合は躁病や統合失調症の場合もあり、最悪な場合は事件や事故に繋がるケースも珍しくありません。妄想状態では判断能力が劣っているので、それが危険と感じ取れなくなり、無謀運転で交通事故やナイフを持って暴れるなどをしても、本人は正しい事をしている、悪くないと心底思い込んでいます。薬物乱用者などは精神に異常があるので、薬物使用中だけでなく効果が切れた時の両方で、「誇大妄想」な状態になり、時として事件なども起こりかねません。過去に起こった有名な重大犯罪でも、犯人は統合失調症でその妄想状態な場合が多く、その責任能力が今でも問題となります。よって、「誇大妄想」など”妄想”で苦しむ人々をどう扱いケアするかが社会全体の課題となっています。

誇大妄想の由来

「誇大妄想」の英語表記は”Grandiose delusions”で、妄想は”delusion”となります。一説によると、”delusion”は15世紀頃にアメリカで生まれた言葉で、その当時は「精神的な錯誤」という意味でした。その後は、精神的な意味合いだけでなく、重大事件の容疑者に対しても当て嵌めるようになり、躁病や精神分裂症の枠組みでも語られる言葉となりました。

誇大妄想の文章・例文

例文1.就職と結婚が同時期に上手くいき、人生がバラ色だった時は自分は特別な幸せ者だと誇大妄想が膨らみかけたが、その後は仕事ミスや夫婦喧嘩が続き現実に戻された。
例文2.残虐な事件が発生すると、探偵気取りな姉は誇大妄想な男が犯人だと毎回決めつける。
例文3.ジョンレノンやジョンFケネディの殺害犯も誇大妄想に違いない。
例文4.誇大妄想と気安く使う人も多いが、近年は人格障害という扱いで、社会的な大事件を起こす要注意人物となる。
例文5.誇大妄想な人物が成功したケースもあるが、大概は失敗する場合が多い。なぜなら、己を正当に判断できないので、弱点がいつまでも改善できないからだ。

「誇大妄想」の例文はあまりないですが、この様な使い方ができます。

誇大妄想の会話例

  • 質問者アイコン

    このファッションどう思います?

  • 回答者アイコン

    どうって、いつも通りだけど何か違うの?

  • 質問者アイコン

    どこ見ているの! 今日はいつもよりもさらにカッコ良いでしょう。それに、筋トレの効果でスタイルも際立って良くなっているのに、なぜ気付かないのー?

  • 回答者アイコン

    それって、誇大妄想じゃない。まったくいつも通りだし、ファッションもスタイルも極平凡。だから、変な自意識過剰は止めないとダメだよ。

ファッションやスタイルに自信がある男性に、女性が「誇大妄想」とビシッと忠告しています。

誇大妄想の類義語

「誇大妄想」の類義語には、「被害妄想」「夢想」「フィクション」などの言葉が挙げられます。

誇大妄想まとめ

「誇大妄想」は、自分は才能がある、異性からモテる、特別な能力があるなど、己を誰よりも高く評価する妄想の事です。冗談などで笑い話となる場合もありますが、症状が酷くなると躁病や統合失調症の疑いも高くなりますし、次第には自らは”神の子”や”神の生まれ変わり”と吹聴したり、ナイフなどで他人を傷つけるなど事件化する恐れも出てきます。「誇大妄想」を含めた妄想には、「被害妄想」「関係妄想」「憑依妄想」があり、これらを心理学では精神病性障害の妄想性障害となります。

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